金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

NY連銀消費者調査でも、4月はインフレ高騰への警戒感上昇

更新日:2025年5月10日(土)

NY連銀消費者調査・インフレ期待 2025年4月ミシガン大の1年先インフレ期待が4月には6.5%で43年5ヵ月ぶりの高水準、5年先も4.4%で33年10ヵ月ぶり高水準へと急騰。これに追随するように、NY連銀調査でもインフレ高騰への警戒感は4月に上昇。
4月のNY連銀消費者調査では、1年先のインフレ期待が3.63%。3ヵ月続伸で2023年9月(3.67)以来、1年7ヵ月ぶりの高水準。
3年先も3.17%となり、3.00%で横ばい推移となった3月を含めて6ヵ月連続上昇傾向。2022年7月(3.18)以来、2年9ヵ月ぶりの高水準。
商品別ではガソリンや食品が3月からは低下したのに対し、医療費と家賃が11ヵ月ぶり高水準へと上昇、教育費は2年3ヵ月ぶり高水準へと急加速。
1年先のインフレ不確実性が2年半ぶり高水準、3年先の不確実性は2年8ヵ月ぶり高水準へと高騰。

また、1年先の所得成長期待は1年4ヵ月ぶりの低水準となり、失職後3ヵ月で新たな職を見つけられる可能性は4年1ヵ月ぶり低水準へと急低下。
1年後の米国の失業率が現在よりも高くなると予想する人の割合は44.06%となり、2020年4月(47.57)以来5年ぶり、コロナ後では最高水準。
消費者の先行き不安が高まる状況は、米中協議の動向次第で緩和方向か、あるいは一段と悪化か、重要局面に。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年5月9日9日のNY金は+38.0ドル、1.15%高で3日ぶりの反発。アジア時間に一時3280ドル割れの安値をつけて切り返すと3330ドル近辺まで反発、小幅保ち合い推移を経てNY市場にかけてはドル安基調にも連れて3350ドル台まで上昇。ただしNY午後には3330ドル近辺へと失速。関税に関する協議進展期待でリスク回避の巻き戻しとなり、前日までの2日間の急落からの自律反発で3300ドルの大台ラインがサポートとして再認識。3430ドルの上限までが目先の主要レンジとなり、3350ドルには抵抗感も。あらためて3300ドルの節目を割り込めば一段安トライへ、3200ドルの大台を割れて3100ドル前半を目指す流れにも。
週間ベースでは+100.7ドル、3.10%高で3週ぶりの反発。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年5月9日NYプラチナは+22.1ドル、2.26%高で3日ぶりの反発。4月1日(1004.6)以来、5週間ぶりの高値。アジア時間の970ドル台半ばが安値となり、990ドル近辺へと反発。ロンドン市場で小幅に押し目を形成するとNY市場では980ドル台半ばから1000ドルの大台トライへ。NY午後には大台超えも1000ドル台前半では上値を押さえられ、NY引け後には1000ドル近辺へと失速。わずかながらも1000ドルの節目超え、週明けも大台を維持できるなら、保ち合い上方ブレイクに伴う短期上値目標1030ドル近辺を目指す流れへ。970ドルが当面の下値サポート、これを割り込むようなら940ドル近辺までを目安に下値トライへ。
週間ベースでは+35.5ドル、3.67%高で3週ぶりの反発。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年5月9日ドル円は-54銭、0.37%安で3日ぶりの反落。東京朝には145円80銭台から前日高値146円10銭台まで上昇、4月10日(147.76)以来1ヵ月ぶり高値をつけて失速。軟調推移となった東京市場では145円30銭近辺まで下落、欧州時間には145円近辺での揉み合いとなり、NY市場では144円80銭台が安値となってNY午後には145円30銭台まで反発。145円40銭の節目上抜けに伴う短期上値目標147円半ばを目指した流れはスタートで躓いて失敗。146円が目先のレジスタンスとなり、145円近辺がサポート候補にも。この近辺を維持して146円超へと抜け出すことができれば147円近辺までの上値再トライへ。
週間ベースでは+53銭、0.37%高で3週続伸。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/9終値とチャート

2025年5月10日(土)時点の相場
国内金16,992 円 5/9(金) ▼97(0.57%)
国内プラチナ4,988 円 5/9(金) ▲97(1.98%)
NY金3,344.0 ドル 5/9(金) ▲38.0(1.15%)
NYプラチナ1,001.6 ドル 5/9(金) ▲22.1(2.26%)
ドル円145.37 円 5/9(金) ▼0.54(0.37%)

5/9(金)のその他主要マーケット指標

米中貿易協議「著しい進展」で国内金価格は適度に調整 5/12(月)

NY連銀消費者調査でも、4月はインフレ高騰への警戒感上昇 5/10(土)

引き続き堅調維持の米労働市場、失業保険も上げ渋り 5/9(金)

FRBはトランプ圧力に屈せず、市場は年後半3回利下げ織り込みへ 5/8(木)

駆け込みMAX、米国は輸出入も貿易赤字も3月に過去最大 5/7(水)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ