金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

現状維持の6月FOMC、年後半2回の追加利下げ見通しも維持

更新日:2025年6月19日(木)

FOMC・FF金利予想中央値 2025年6月想定どおり、規定路線、予定調和の現状維持。たとえトランプ大統領が2.0%の利下げを強要しようとも、依然として不確実性の高い状況を踏まえて6月FOMCではFF金利4.25-4.50%での据え置きを決定。
中央値で見た場合の年内0.25%×2回の追加利下げ想定は前回3月から変わらず。
ただし、ドットチャートによれば2025年末まで中央値4.375%の現状維持を予想するドットは前回3月FOMCでの4ドットから、今回は7ドットへ増加。
これに伴い、2025年の中央値3.875%は3月から変わらないものの、平均値は前回の4.007%から4.059%へと上昇。追加利下げへの可能性がわずかに後退していることを示唆。

なお、2025年のGDP見通しは3月の1.7%から今回は1.4%へ、12月の2.1%からは2四半期連続の引き下げ。
失業率見通しは12月の4.3%、3月の4.4%から6月は4.5%へ、2四半期連続の引き上げ。
コアPCE見通しは昨年9月の2.2%から12月の2.5%、3月の2.8%、そして今回6月は3.1%へと3四半期連続の見通し引き上げ。
米国経済の不確実性の高止まりと悪化傾向の見通しも維持。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年6月18日18日のNY金は+1.2ドル、0.04%の小幅高で3日ぶりの反発。FOMCを控えて方向感なく上下動、時間外からNY市場まで3400ドルの大台を挟んで保ち合い推移。アジア時間につけた高値は3420ドル手前、NY引け後のFOMC結果、パウエルFRB議長会見を経てつけた安値が3380ドル近辺。年内2回の追加利下げ見通し継続ながら、若干タカ派寄りとの解釈から軟調方向へ。3400ドルの大台がサポートラインとはなり切れなかったものの、下押し圧力も今のところは限定的に。引き続き3340ドルから3460ドルまでの広めの主要レンジ半ば付近で方向感模索の展開に。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年6月18日NYプラチナは+51.4ドル、4.07%の大幅高で3日続伸。終値ベースでは2014年9月25日(1314.2)以来、10年9ヵ月ぶりの高値。時間外序盤の1250ドル付近が安値となり、アジア時間からゆっくりと堅調推移、ロンドン序盤に1270ドルを超えると徐々に加速、NY朝には1300ドルの大台トライ、NY午後には1320ドル台へ、高値では一時1330ドルまで上昇。1280ドルの節目超えに伴う短期上値目標1300ドルの大台に到達してなお一段高の展開となり、目先は一服感も。強気相場をサポートする9日移動平均線(1241.1)が当面の下値サポート候補。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年6月18日ドル円は-12銭、0.08%の小幅安で4日ぶりの反落。東京朝の小幅上昇で145円40銭台の高値をつけて失速、FOMCにらみと中東情勢の警戒感緩和期待などからゆるやかなドル安基調に。東京午後には145円割れ、欧州・NY朝にかけては145円近辺から144円80銭台へと保ち合い水準を微妙に切り下げ、FOMC結果確認後には一時144円30銭台まで小幅に急落、しかしパウエルFRB議長会見を経て145円20銭台まで切り返し。結果的に下へ行って来いで下ヒゲ十字線を形成、145円の節目上抜けに伴う短期上値目標148円近辺までを目指す流れは継続へ。145円台維持が目先の重要ポイントに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/18終値とチャート

19日の国内金価格は-91円、0.53%安で3日続落。FOMCでの利下げ見通しがやや消極化したことを反映する形で調整局面継続。ただしNY金の時間外の下げも限定的となりそうで目先は中東情勢や米指標など次のテーマへ。強気相場をサポートする9日移動平均線(17124)を維持できるかどうかが目先の攻防ポイントに、パーフェクトオーダーが崩れるようだと21日移動平均線(16938)辺りまでが意識されることにも。最高値更新へと切り返すようなら17600円台へと一段高トライへ。

プラチナ価格は+316円、4.97%の大幅高で3日続伸。2008年7月以来、16年11ヵ月ぶりの高値。上昇率は今年の絶対値平均騰落率1.19%の4.18倍、今年最大で昨年4月9日(+249円、5.12%)以来、1年2ヵ月ぶりの急騰。FOMCも無視したアジア時間からの買い圧力再燃で一段高、6430円の節目上抜けに伴う短期上値目標6470円程度も突き抜け。6月13日(6422)から16日(6212)の下落幅(210)の200%戻し(6632)も達成し、短期的には一服感も。急騰する9日移動平均線(6246)が目先のサポートに。
※参考:金プラチナ国内価格6/19とチャート

2025年6月19日(木)時点の相場
国内金17,195 円 6/19(木) ▼91(0.53%)
国内プラチナ6,677 円 6/19(木) ▲316(4.97%)
NY金3,408.1 ドル 6/18(水) ▲1.2(0.04%)
NYプラチナ1,313.1 ドル 6/18(水) ▲51.4(4.07%)
ドル円145.14 円 6/18(水) ▼0.12(0.08%)

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