金プラチナ短期相場観

16年ぶり高値圏の国内プラチナ価格、次なる目標は7200円
更新日:2025年6月20日(金)
国内プラチナ価格は2024年5月20日に5877円まで上昇。
この水準は2008年8月以来、15年9ヵ月ぶりの高値。
この後は上値を切り下げる流れが続き、安値では今年4月には4532円まで下落。この水準は2023年11月以来、1年5ヵ月ぶりの安値。
2020年3月(2422)以降は下値も切り上げてきた流れのなかでは、一時的に下げ過ぎたような形にも。
この今年4月安値以降の反発局面では、2024年5月以降の右肩下がりのレジスタンスラインを突破。
上方ブレイク後の加速局面では、前後してプラチナの供給不足が取り沙汰されるレポートが複数発表されことで一段と加速したような格好にも。
足下では、2024年5月20日の高値(5877)から、今年4月7日につけた安値(4532)までの下落幅(1345)の161.8%戻し(6708)付近まで急騰。
これを上回るようなら、次に意識される上値目標としては200%戻し(7222)。
2008年7月高値を超え、17年ぶり高値圏へと水準を切り上げる可能性もあるかもしれません。
19日はJuneteenth、奴隷解放記念日の祝日で米国が休場。時間外のNY金は3380ドル台から3400ドル台まで反発して失速、3360ドル台まで反落後に3380ドル台を回復して週末へ。NYプラチナは1320ドル台から1340ドル台まで上昇して頭打ち、失速後は一時1270ドル割れへと反落後に1300ドル回復トライ。
ドル円は+29銭、0.20%の反発で5月16日(145.64)以来、5週間ぶりの高値。前日FOMC後の反発一服となった流れで東京朝には144円70銭台までの下押しを経て堅調推移へ。中東情勢緊迫化によるドル買い優勢の流れで東京市場終了時にはFOMC後の高値を上抜けて145円40銭台へ、欧州時間には145円70銭台まで一段高。これが高値となってNY午前の時間帯までは145円半ばをはさんでの保ち合い、午後には145円40銭台で小康状態に。イラン攻撃への米国介入への警戒感と外交の余地への思惑も交錯し、ドル買いの流れも限定的となった様子も。145円の節目上抜けに伴う短期上値目標148円近辺までを目指す流れは継続へ。
20日の国内金価格は-19円、0.11%安で4日続落。6月13日(17127)以来、1週間ぶりの安値。6月6日(16819)から16日の最高値(17508)までの急騰値幅(689)の半値戻し(17164)付近となり、強気相場のサポート、かつ分岐点となる9日移動平均線(17163)にもあとわずか。この水準を割り込むようだと短期トレンドは崩れて調整局面がもう一段進行しやすい状況にも。それでも17510円超へ、最高値更新へと切り返す展開となれば次の上値目標は17600円台へ。
週間ベースでは+49円、0.29%高で5週続伸。5週続伸は昨年10月以来、8ヵ月ぶり。
プラチナ価格は-140円、2.1%安で4日ぶりの反落。今年の絶対値平均騰落率1.20%の1.75倍、今年6番めの急落も、6月の平均騰落率2.39%を下回るレベル。ただ、6月は大幅上昇が続いた為、下落率としては16日(-210円、3.27%)についで2番めの急落。6月13日(6422)から16日(6212)の下落幅(210)の200%戻し(6632)達成後の一服。6210円から6680円までが目先の主要レンジとなり、高値保ち合いの様相にも。6680円超へと抜け出すようなら一段高トライで短期上値目標は6770円近辺まで。6210円の節目を割り込むようなら調整局面拡大、6100円割れトライへ。
週間ベースでは+115円、1.79%高で10週続伸。10週続伸は近年最長を更新。
※参考:金プラチナ国内価格6/20とチャート
- 2025年6月20日(金)時点の相場
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国内金 : 17,176 円 6/20(金) ▼19(0.11%) 国内プラチナ : 6,537 円 6/20(金) ▼140(2.10%) NY金 : 3,408.1 ドル 6/18(水) ▲1.2(0.04%) NYプラチナ : 1,313.1 ドル 6/18(水) ▲51.4(4.07%) ドル円 : 145.43 円 6/19(木) ▲0.29(0.20%)
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