金プラチナ短期相場観

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トランプ関税リスク再燃で金価格は高値再トライへ

更新日:2025年7月14日(月)

日本からの関税25%など、14ヵ国からの輸入関税率を7日に通告して以降も、世界の主要貿易相手国からの輸入関税率を一方的に通告するトランプ大統領。
9日にはフィリピン20%、スリランカ30%、ブラジル50%など8カ国からの輸入に対し、8月1日から適用する関税率を発表。
10日はカナダからの輸入品の一部に8月1日から35%の関税を適用。12日にはEUとメキシコからの輸入関税を30%。
フォンデアライエンEU委員長は今回の関税対象諸国との連携強化を模索、との報道も。
トランプ関税による世界経済に対する打撃への警戒感も足下で再燃、この状況も材料視される形で金価格は高値圏再トライの様相にも・

週明け時間外のNY金は3390ドル付近まで上昇後に3370ドル台へと失速、週末NY終値3364ドルを上回る水準での推移。NYプラチナは週末の1470ドル近辺から週明け時間外は1460ドル割れへと軟調スタート。ドル円は週末の147円40銭台を少し上回る50銭台まで上昇後に一時147円割れへと急失速。

国内金価格・日足一目均衡表 2025年7月14日14日の国内金価格は先週末から+325円、1.90%の大幅続伸。最高値となった6月16日(17508)以来、4週間ぶりの高値。上げ幅では今年の絶対値平均128円の2.54倍、今年5番めの急騰となり、17080円の節目上抜けに伴う短期上値目標17200円近辺を突き抜けてさらに一段高。最高値(17508)から5月末安値(16618)の76.4%戻し(17298)も達成し、全戻しも目前に。短期的にはオーバーラン状態も、流れとしては調整局面を終えて反発に転じた流れがようやく加速し始めた?ところ。今週の米インフレ指標や利下げ見通し動向、関税動向などに振られる展開のなかで最高値更新も視野に。

一目均衡表では半月ぶりに基準線(17063)を上抜けた転換線(17135)にサポートされる形で押し上げられ、三役好転。1週間前には雲の上限にサポートされて高値保ち合い傾向を維持し、遅行線は26日前価格にサポートされた後も上昇軌道の26日前価格ラインにサポートされて堅調推移。ゆるやかな上昇チャネルも継続し、目先は上限ラインに跳ね返されるリスクも、上抜けた場合には前回の上抜け局面での最高値更新に続き、最高値更新再トライへの可能性も。

国内プラチナ価格・日足一目均衡表 2025年7月14日プラチナ価格は+161円、2.32%の続伸。今年高値の6月27日(7153)以来、半月ぶりの高値。9日移動平均線(6947)を再度上抜けて強気のパーフェクトオーダー再開となった流れのまま、一段高トライの様相に。7010円の節目を突破したことで高値更新トライへの可能性、やや勢いには欠けるものの、短期上値目標としては7200円台トライへ。

一目均衡表では2ヵ月以上に渡り基準線(6480)を上回り続ける転換線(6942)にサポートされ続け、先週は一時下抜けながらも週末には再び上抜けて三役好転再開と同時に一段高。上昇チャネルを形成して6月以降の急騰局面継続中を示唆する可能性とともに、高値圏での小幅保ち合い形成の可能性も。目先、今年高値更新なら前者優勢、反落なら後者優勢の展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格7/14とチャート

2025年7月14日(月)時点の相場
国内金17,418 円 7/14(月) ▲325(1.90%)
国内プラチナ7,087 円 7/14(月) ▲161(2.32%)
NY金3,364.0 ドル 7/11(金) ▲38.3(1.15%)
NYプラチナ1,469.9 ドル 7/11(金) ▲57.4(4.06%)
ドル円147.42 円 7/11(金) ▲1.18(0.81%)

7/11(金)のその他主要マーケット指標

6月のプラチナはコロナショック以上の急変動、7月も継続か 7/15(火)

トランプ関税リスク再燃で金価格は高値再トライへ 7/14(月)

140円台の攻防続くドル円、140円は中期重要サポート 7/12(土)

新規失業保険申請は減少、継続受給者数は増加傾向が継続 7/11(金)

内需低迷でデフレ続く中国、対米貿易も急縮小 7/10(木)


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