金プラチナ短期相場観 2020年8月
ゼロ金利長期化のドル安>首相辞任の円高=金価格高値再トライ
更新日:2020年8月31日(月)
週末の安倍首相辞任報道を受けて日経平均が一時600円急落し、為替は1円70銭もの円高となったことから、「長期安定政権」という評価が円安株高効果の一部を担ってきたことも間違いないことを再認識させられた感も。今後、かつてのような政局不信が強まるような事態に陥るようなことがないことを祈るばかりです。
その前日には米FRBの金融政策枠組み変更により実質ゼロ金利政策の長期化が示唆され、一時的に乱高下とはな...
コアPCEインフレの許容範囲超えは15年間ほぼなし
更新日:2020年8月29日(土)
パウエルFRB議長は前日のジャクソンホールのオンライン講演で、インフレ目標を平均で2%へと方針転換することを発表。
ダラス地区連銀のカプラン総裁は同日、インフレ率が1年間にわたって前年比+3%にとどまるような状態を容認し、同時に利上げも実施しないことには違和感を感じると述べていました。ただし、インフレ率が前年比+2.25%から+2.50%程度の状態であれば、今回の基本方針変更との整合性は取れてい...
インフレ2%超容認でドル安金急騰は一瞬、実質金利上昇で反落
更新日:2020年8月28日(金)
ジャクソンホールでのパウエルFRB議長講演は、オンライン環境を借りて臨時FOMC後の金融政策発表の場に。金融政策の枠組み変更で2%のインフレ目標を「平均で2%」に変更。つまり2%超のオーバーシュートを一定程度容認し、平均的に前年比+2%となることを目指す方針に転換。従って、PCEインフレが一時的に2%に到達した程度では実質ゼロ金利政策は解除しないことになり、長期低金利政策を約束する格好に。
また...
米耐久財受注は回復基調継続、コア受注は前年比プラス圏回復
更新日:2020年8月27日(木)
米商務省が発表した7月の耐久財受注は前月比+11.2%。市場予想の+4.5%程度の倍以上、6月の+7.7%からも急増、これで5月の前月比+15.0%以降3ヵ月連続でのプラス圏推移となり、3-4月の大幅マイナス(-16.7%、-18.3%)からの回復基調が続いていることを示す結果に。
同様に、輸送用機器を除く耐久財受注も7月は前月比+2.4%となり、3ヵ月連続の増加。
民間の設備投資の先行指標と...
ドイツ景況感回復継続でユーロ高ドル安も金利上昇で金の調整継続
更新日:2020年8月26日(水)
8月のIFOドイツ企業景況感指数は市場予想を上回る92.6となって2月(95.8)以来、半年ぶりの高水準。期待指数は97.5となって2018年11月(98.1)以来、1年9ヵ月ぶりの高水準。現況指数も87.9となって3月(92.8)以来5ヵ月ぶりの高水準。景況感指数と期待指数は4ヵ月続伸、現況は3ヵ月続伸で回復基調が継続。
期待先行の回復基調で、期待指数はコロナ前の水準を大きく超えた状態も、節目...
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン