更新日:2025年12月15日(月)
毎年恒例の米国予算問題がこじれた2025年、過去最長となった政府機関の一部閉鎖の余波は年末まで。
その影響で12月第3週には重要イベントが目白押し、次週クリスマス・ウィークを控える今週、イベント的には実質年内最終週に。
火曜日の米11月雇用統計に11月小売売上高、木曜日には英、欧の金融政策会合に米11月CPI、金曜日には日銀の金融政策会合も。
雇用統計では政府閉鎖に伴う職員の大規模人員削減の影響も懸念され、その割には消費の堅調ぶりが確認される可能性も。インフレ懸念が根強くFRBの政策に影響するなかでCPIの注目度はいっそう高まり、金融政策正常化へと向かう日銀の今回利上げは織り込み済ながら、来年の見通しは意外と強まらない円高圧力の今後の動向にも影響。
そんな状況下で2025年を象徴するように、国内金価格は昨年10月までの年間44回を上回り、今年は12月も最高値更新フェーズとなって年間48回めの最高値更新。
週明け時間外のNY金は4330ドル近辺から4350ドル台へと上昇基調、プラチナは1760ドル近辺から上下動、一時1740ドル近辺まで下落後には1790ドル台へと反発。ドル円は155円80銭近辺から156円トライに失敗後に155円半ばへと急反落。
15日の国内金価格は先週末から+177円、0.76%高で6日続伸。4日連続、今年48回めの最高値更新。6日続伸は9月末以来、2ヵ月半ぶりで今年3回め。最高値を4日連続で更新するのは9-10月にかけての3回と2月の1回と合わせて今年5回め。今回の最高値更新局面は比較的スローペースでもあり、過熱感もそれほど高まらず。今年の絶対値平均騰落値幅は153円、10月以降に限れば272円。1日毎に上下300円程度の変動も予想され、今週はサプライズ的な指標結果があればさらにボラティリティが高まる可能性も。23300円近辺から23900円近辺までが目先の予想変動範囲にも。
一目均衡表では三役好転の強気相場が継続。基準線(22551)を上回り、その差を拡大する堅調推移の転換線(23295)にサポートされる状態が継続。9月以降の上昇局面が続き、10月以降は三角保合いを形成、その下値サポートラインにも支えられたまま上方ブレイク後もゆっくりと堅調推移。11月安値(21310)から11月半ば高値(22834)までの上昇値幅(1524)を急反落後の11月後半安値(22033)を起点に加算した水準、23557円にも到達。
プラチナ価格は+276円、3.00%の続伸。10日(9211)以来、3営業日ぶりで今年9回めの最高値更新。9220円の節目上抜けに伴う短期上値目標9300円台に到達し、勢い余って一段高。上下動を繰り返す形で保ち合いブレイクで一段高、そしてまた保ち合い形成、ブレイクへのパターンを繰り返す展開で過熱感も高まらず。今年の絶対値平均騰落値幅は101円、10月以降に限れば177円。最近の平均的な変動値幅で予想される目先の価格変動範囲は9200円台から9600円台まで。
一目均衡表では三役好転。基準線(8865)を上回って堅調推移の転換線(9168)を先週、わずかながら一時的に下回る場面もあったものの、再度上抜けへと反発の勢い加速で一段高。遅行線が26日前の価格ラインとの揉み合いから抜け出して上方視界が開けたこともサポートされた格好にも。10月安値(8048)から10月半ばの前回最高値(9078)までの上昇値幅(1030)を10月後半安値(8211)を起点に加算した水準、9241円にも到達してオーバーラン。10月以降の上昇チャネルの上限を逸脱する形となって若干の行き過ぎ感も。
※参考:金プラチナ国内価格12/15とチャート
2025年12月15日(月)時点の相場
国内金:23,614 円 12/15(月) ▲177(0.76%)
国内プラチナ:9,470 円 12/15(月) ▲276(3.00%)
NY金:4,328.3 ドル 12/12(金) ▲15.3(0.35%)
NYプラチナ:1,762.5 ドル 12/12(金) ▲49.3(2.88%)
ドル円:155.83 円 12/12(金) ▲0.28(0.18%)
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