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独立記念日前日にNYダウ史上初の17,000ドル台
更新日:2014年07月04日(金)
独立記念日前日にNYダウ史上初の17,000ドル台17,000ドルを目前に足踏み状態が続き、トリプルトップを形成して反落へ?という可能性もあったNYダウも米6月雇用統計のポジティブ・サプライズに急騰、史上初の17,000ドル台を遂に突破しました。
米雇用市場の回復、景気改善は利上げ時期の前倒し観測へとつながる面もあり、発表直後にはやや乱高下となり下落する場面も見られたものの、結局は素直に好感する向きが圧倒的優勢となったようです。

前日のADP雇用の上振れに連動し、雇用統計がポジティブ・サプライズとなる確率どおりの結果となった非農業部門雇用者数(NFP)は過去2ヶ月分も上方修正され、4月分は2012年1月以来、2年半ぶりとなる+30万人台へ。これでNFPの年間平均は現時点で+23.1万人へと上昇し、過去10年での最大の増加ペースに。さらに失業率も2008年9月以来の6.1%へと低下したことで、完全雇用の目安となる5%に向けて、最悪期10%からの回復率は78%に到達。
イエレン・ダッシュボードで注視される指標としては、
・労働参加率は62.8%で最低水準から変わらず、
・長期失業者の割合は前月の34.6%から32.8%へと改善、実数では310万人となり2009年2月以来の低水準に。
・広義の失業率は前月の12.2%から12.1%とわずかに改善。
労働参加率が前月から変わらず、失業率が前月の6.3%から6.1%へと低下したことで、雇用環境の改善が示され、時間当たり賃金も0.06ドル増加となっています。
内容も伴った数値となったことで、近いうちに利上げ時期の前倒し観測の台頭も予想されそうです。

また、米株の上昇を受けて堅調推移となっている日経平均は、昨年末高値16,320.22円から4月11日につけた今年安値13,885.11円までの下落幅に対する61.8%戻しが15,390.01円となっており、終値ベースでこのラインをしっかりと超えられるかどうか、という重要局面に差し掛かっています。これを超えると、出遅れていた日本株も米株に追随する流れが本格化する可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2014/6/6 - 7/33日のNY市場、金相場は5日ぶりの反落となる0.77%安。米雇用統計への警戒感と3連休前とあってNY時間にかけては軟調推移、1,320ドル近辺まで下落して迎えた雇用統計のポジティブ・サプライズには1,309ドルまで10ドルほどの急落で反応。しかしこれも一時的、急反発で元の水準を回復。前日比10ドルの下落となった背景は雇用統計、というよりも雇用統計への警戒感とダイバージェンスが示した上昇余力の枯渇。1,310ドル近辺の底堅さと短期上昇トレンドを維持し、目標水準1,350ドル近辺までの上昇余地も変わらず。ただし1,310ドル台のサポートラインを割れた場合には1,300ドルの大台割れの可能性。その場合の下値メドは1,290ドル近辺。

NYプラチナ・日足チャート 2014/6/6 - 7/3プラチナ相場は0.25%の小幅続落。上値メド1,520ドル近辺到達と長期レンジ上限となる1,500ドル近辺上抜けによる一服感から1,490ドル台へ。昨年4月の急落局面で1,500ドルを割れて長期的な水準を切り下げて以降、1,500ドルを超えての滞留時間は限定的。勢いは上方向ながら、今回も3日天下で終わる可能性との攻防へ。

ドル円・日足チャート 2014/6/6 - 7/3ドル円は0.4%上昇で3日続伸。雇用統計の好結果に素直に反応し、30銭の急騰。ここ数日間、長期上昇トレンドのサポートラインとして注目されていた200日移動平均との攻防をさりげなくスルーした形で反発基調を強める流れへ。100円割れへの円高リスクはいったん解消、しかし102円20銭のレジスタンスラインは超えられず。ここには90日移動平均線が102円18銭に位置し、レジスタンスとしての厚みを増した形。ここをしっかりと超えられない限り、本格的なドル高の流れはしばらくお預け。サポートライン101円30銭との間でもう少しレンジ相場継続の様相も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/3終値とチャート

国内金価格は0.15%の小幅安で4日ぶりの反落。NY金と同様、ダイバージェンスが示唆した通りの下落もドル高に支えられて下げ幅は限定的。4,570円台のサポートラインへの警戒感も強めながら、右肩上がりの9日移動平均線に支えられての上昇基調を維持。4,720円程度まで上値を伸ばす可能性も。
週間ベースでは+31円(+0.67%)の反発。

プラチナは0.19%の小幅安。やはり5,200円近辺の目標水準と長期レジスタンス5,150円近辺超えに伴う減速感からの反落の流れが円安によって相殺された形。ここからさらに上値をうかがう為には足場固めが必要。
週間ベースでは+105円(+2.05%)の大幅反発。
※参考:金プラチナ国内価格7/4とチャート

2014年07月04日(金)時点の相場
国内金:4,626 円 7/4(金) ▼7(0.15%)
国内プラチナ:5,217 円 7/4(金) ▼10(0.19%)
NY金:1,320.6 ドル 7/3(木) ▼10.3(0.77%)
NYプラチナ:1,507.7 ドル 7/3(木) ▼3.8(0.25%)
ドル円:102.19 円 7/3(木) ▲0.41(0.40%)
→7/3(木)のその他主要マーケット指標

←米雇用の回復が鮮明となった週、堅調推移の株価と底堅さを見せる金 07/05(土)
→6月分の米雇用統計がポジティブ・サプライズとなる確率 07/03(木)
→ユーロ圏の低迷要因はフランスの低調ぶりとユーロ高 07/02(水)
→月間値幅2円未満となった翌月のドル円の値幅 07/01(火)

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