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労働市場情勢指数(LMCI)は10年サイクルの超低迷期入り示唆?
更新日:2016年06月07日(火)
労働市場情勢指数(LMCI)とFF金利の推移 2016年5月米FRBが発表した5月の労働市場情勢指数(LMCI)は-4.8となり、リセッション時、2009年5月の-9.0以来、7年ぶりの低水準に悪化。7カ月連続の低下で5カ月連続のマイナス圏。最近の労働市場の失速を示す他の指標の傾向を裏付ける結果を示したことになります。
4月分は-0.9から-3.4へと大幅下方修正され、3月も-2.1から-3.0へと下方修正。2月は-2.6から-2.4へ、1月も-1.8から-1.3へと上方修正、2015年分も合計1.7ポイント上方修正されたことによって、足下の下落基調がより鮮明となっています。

なお、最近のピークは2014年4月の+7.8。ここから下落基調が進行中で、雇用統計での雇用者数の伸びが、最近失速傾向にある状態とも同期しているようにも見えます。

労働市場情勢指数(LMCI)長期推移 2016年5月1976年以降の長期推移を見ると、1980年前後、1990年前後、2001年前後、そして前回のリセッション期となった2008-9年。ほぼ10年サイクルで-15ポイント超の極端な落ち込みが発生しています。
さらに、その極端な超低迷期を迎える直前には、-5ポイント前後のやや小さめの落ち込みが見られます。その後いったん回復して超低迷期を迎えるパターンが多いようです。

労働市場情勢指数が-4.8ポイントまで急落してきた現状は、10年サイクルで迎える米労働市場の超低迷期の前兆を示唆しているのかもしれません。

NY金・日足チャート 2016/5/5 - 6/66日のNY金相場は0.36%の小幅続伸。週明け時間外で1250ドルにタッチした後は1240ドル台での小動きに終始。タカ派寄りの発言が聞かれなかったイエレンFRB議長講演にも反応は限定的となり、原油やCRB指数が終値ベースで年初来高値を更新するコモディティ高の流れにも支えられる形で金曜日急騰後の高値圏を維持。5月後半から続いた調整局面をほぼ抜け出した形となり、しばらくは右肩上がりの90日移動平均線にもサポートされて堅調気味に推移することも予想される。6月利上げはほぼ消滅したものの、6月FOMCで公表されるFF金利見通しなどの動向が今後の焦点に。

NYプラチナ・日足チャート 2016/5/5 - 6/6NYプラチナ相場は1.49%の大幅続伸。金曜日の急騰後もジリ高推移の展開となり、予想外に早く1000ドルの大台再チャレンジ圏内へと到達。5月後半の一方的過ぎた下落基調の巻戻しとなり、1000ドル割れ前の下値メド990ドル台まで急速に戻してきた状態。ここからは1000ドルの大台ラインが多少意識される展開も予想されるものの、1020ドル付近まではそれほど抵抗感なく戻りが期待される水準。

ドル円・日足チャート 2016/5/6 - 6/6ドル円は5日ぶりの反発で0.86%の大幅ドル高円安。金曜日の急落が行き過ぎだったことを示すように直前の下値目安となっていた107円台半ばまで戻した状態。東京市場では一時金曜の安値を下回る106円40銭台までの円高局面もあったものの、その後はゆっくりとドル高円安方向へとジリ高の展開で反発。今年の傾向として、急落局面後に保ち合い、もしくはジリ高となって反発、そしてまた急落を繰り返す展開が繰り返されて水準を切り下げてきた状況。今回の急落局面では終値ベースでも安値ベースでも前回の水準を下回らずに反発方向へと切り返したことで、前回4月末から5月初旬の急落局面でつけた安値が今年安値となる可能性も。ただし、目先は再び106円半ばを割れると105円台の安値トライへと向かうリスクをまだ抱える状況。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/6終値とチャート

7日の国内金価格は0.15%の小幅続伸。警戒された円高圧力の第2波が訪れることはなく、逆に円安方向への巻戻しとなったことにより短期下落トレンドも収束方向へ。地合い改善に向けては今年の上昇幅の半値戻しとなる4663円付近までの戻りが待たれる状況。そうなれば目先の抵抗水準4640円上抜けで4700円台回復も視野に。

プラチナ価格は1.57%の大幅続伸。一方的過ぎた下落基調からの反発が限定的にとどまった前日分をカバーする大幅上昇となり、2月高値水準でもあり昨年末水準でもある3700円付近に到達。利上げ観測後退に伴う株高に金買い、商品高と南アランドの急騰に加えて円安までもが重なる好条件が揃う珍しい局面。短期下落トレンドから完全に抜け出す為には9日移動平均線を上抜けて、今年安値から高値までの38.2%ライン3715円辺りまで戻したいところ。そうなれば、ゆるやかに上昇する90日移動平均線との攻防へ。
※参考:金プラチナ国内価格6/7とチャート

2016年06月07日(火)時点の相場
国内金:4,603 円 6/7(火) ▲7(0.15%)
国内プラチナ:3,692 円 6/7(火) ▲57(1.57%)
NY金:1,247.4 ドル 6/6(月) ▲4.5(0.36%)
NYプラチナ:996.5 ドル 6/6(月) ▲14.6(1.49%)
ドル円:107.54 円 6/6(月) ▲0.92(0.86%)
→6/6(月)のその他主要マーケット指標

←38.2%ラインの均衡点 06/08(水)
→3名のFOMC女性有権者による米労働市場失速と利上げ見通し判断 06/06(月)
→NFPショック!FEDの戦略崩壊、金急騰 06/04(土)
→ADP雇用者数と雇用統計NFPの3カ月平均の相関性 06/03(金)

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