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★金プラチナ短期相場観★

新築住宅販売件数は予想下振れも好調維持、でも過熱感もなし
更新日:2016年10月27日(木)
新築・中古住宅販売件数 2016年9月米9月の新築住宅販売件数は、市場予想の年率換算60万件程度を下回り、59.3万件。8月の60.9万件は57.5万件へと下方修正されたことにより、前月比では+3.1%の伸び率。なお、7月の65.9万件も62.9万件へ、6月の57.9万件も55.8万件へと下方修正。
結果、近年最大水準となった7月の62.9万件は2007年11月(64.1)以来、8年8カ月ぶりの高水準、9月の59.3万件はそれに次いで近年2番めの高水準となり、極めて好調を維持する状態、といえそうです。

新築住宅の10倍の市場規模となる中古住宅販売件数の9月分は547万件となり、7-8月に530万件台へと減少した後、近年最大となった6月の557万件、5月の551万件に次ぐレベルの高水準に回復した状態です。

新築と中古の合計でも、9月は606.3万件となり、これも近年最大となった6月の612.8万件、5月の607.6万件に次いで近年3番目の高水準。8月には587.5万件と失速の可能性を示した状態からの急回復で、住宅市場の好調維持を示す結果となっています。

なお、25日に発表された8月のケースシラー住宅価格指数では、主要20都市の価格指数は2007年以来の高水準へと上昇基調が続いていますが、前年比伸び率では2015年後半以降、ほぼ+5%近辺の水準での横ばい状態が続いています。

低金利と景気回復を背景に住宅販売件数は順調に増加し、住宅価格も上昇基調が続いてはいるものの、過熱感もない状態が続きます。
これが、インフレ目標2%を前に足踏み状態が続く要因の一つとなっているものと思われ、CMEのFedウォッチでの12月利上げ確率が70%を超えているのに対し、2017年9月時点での追加利上げ確率が42%にとどまる状況にもつながっているようです。

NY金・日足チャート 2016/9/27 - 10/2626日のNY金相場は0.55%の反落。時間外の1270ドル台後半からNY市場にかけては1270ドル台前半、1270ドル割れへと軟調推移の展開。来年の利上げ見通しが2回、あるいはそれ以下へと引き下げとの思惑も交錯するなか、少なくとも年内12月利上げは確実視される状況となり、上値は重い状態に。10月初旬の急落以降も950-960トン台の高水準を維持していたSPDRゴールドシェアの金ETF残高も942トンへと9月半ば以来の水準へと減少。緩やかな反発基調が続いたなかで短期上値目標1280台に対しては1277ドル台までの上昇で失速し始めた様子。1260ドルを下限に保ち合い状態へと移行の様相も。下限割れの場合には1240ドル台までレンジ下限を引き下げる可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2016/9/27 - 10/26NYプラチナ相場は0.09%の小幅反落。時間外での960ドル割れも一時的となって再度上値トライで971ドルまで上昇、これも一時的ながら、前日に続き短期上値目安970ドル前後にしっかりと到達した形となってNY市場では960ドル台前半へと反落の流れ。930ドルから970ドルまでの広めのレンジ内でいったん落ち着きどころを探る展開へ。

ドル円・日足チャート 2016/9/27 - 10/26ドル円は0.24%のドル高円安となって小幅ながら3日続伸。東京市場からロンドン市場序盤にかけては104円台前半での揉み合い状態で一時104円00銭台まで下落、NY市場では米株上昇の流れに追随するように104円60銭台まで上昇。マークイットの米10月非製造業PMIが昨年11月以来の高水準となる54.8と好結果となったことなども反発へのきっかけとなった模様。104円台前半のレンジ上限をわずかに抜け出した状態となり、ドル高円安方向への流れが進行する可能性。その為の材料として、まずは週末の米7-9月期GDP速報値のそこそこの好結果は必要条件に。次週、月末月初の指標のいくつかが好結果となり、極端な悪化材料がなければ上値目標106円台までの上昇も見込めそうな状況に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/26終値とチャート

27日の国内金価格は0.09%の小幅安で3日ぶりの反落。スローペースでの堅調地合いは継続中ながら、上値目標4600円付近に向けてはやや距離を残す状態でNY金の短期反発局面が終息した可能性により、さらに遠くへ。しかし、今度は円安の流れによってサポートされる可能性も。

プラチナ価格は0.93%高となって3日続伸。10月7日(3475)以来、3週間ぶりの水準を回復し、短期上値目標3480円付近圏内へと到達。NYプラチナも反発局面での目標達成により、国内価格も一服の可能性。ただし、円安加速なら若干の行き過ぎの可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/27とチャート

2016年10月27日(木)時点の相場
国内金:4,559 円 10/27(木) ▼4(0.09%)
国内プラチナ:3,473 円 10/27(木) ▲32(0.93%)
NY金:1,266.6 ドル 10/26(水) ▼7.0(0.55%)
NYプラチナ:964.0 ドル 10/26(水) ▼0.9(0.09%)
ドル円:104.47 円 10/26(水) ▲0.25(0.24%)
→10/26(水)のその他主要マーケット指標

←米耐久財受注は伸び悩み、欧州リスク後退でリスクオン 10/28(金)
→強弱まだら模様の米経済指標にドル高加速せず、金は安定推移へ 10/26(水)
→世界的にも回復基調を示し始めた製造業PMI 10/25(火)
→国内プラチナ価格、年間平均では11年ぶり安値水準 10/24(月)

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