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GDP上振れのドイツZEW景況感指数もピーク水準でユーロ急騰も
更新日:2017年11月15日(水)
ドイツZEW景況感指数 2017年11月ドイツの第3四半期GDP速報値が前期比+0.8%、前年比+2.3%と予想を上回る好結果となったことで、低迷状態が続いていたユーロドルが急騰しています。11月のZEW景況感指数も現況指数は88.8となり、2011年7月(90.6)以来6年4カ月ぶりの高水準。6月の88.0以降、86ポイント超の過去ピーク水準が半年間継続し、第3四半期に続き、第4四半期も好調継続を示唆する状況となっています。

ドイツのIFO企業景況感指数も10月までで過去最高水準を更新し続けており、ドイツの好調が牽引するユーロ圏の消費者信頼感指数も10月時点で16年半ぶりの高水準となり、製造業PMIでは世界最高水準での好調が続いています。

ドイツ経済の好調とこれに伴うユーロ圏の好調を好感する形で、ECBの金融政策も緩和出口へとの思惑でユーロが買われることで相対的にドル安傾向が強まる地合いとなり、間接的に金市場のサポート要因となっています。

しかし、ZEW景況感指数の期待指数は比較的好調維持もそれほど高水準ではなく、今後半年間の見通しとしてはそれほど強くはないことを示しています。
現況指数が3度めのピーク水準を迎えている現状、過去の例に倣えばこの後予想される展開は現況指数も期待指数も急落へ。

景気の先行きを示すとされる株式市場では、ドイツDAX指数は過去最高を更新し続けた状態から、急反落の展開となっています。

NY金・日足チャート 2017/10/11 - 11/1414日のNY金相場は0.31%の続伸。株式市場の調整局面が続き、VIX指数は9月8日(12.12)以来2カ月ぶりの高値水準へとじわり上昇中。欧州市場ではドイツの7-9月期GDP速報値が好結果となってユーロが急騰。これに連れる形でドル円も一時急上昇、金は小幅に急落してこの日の安値1270ドル割れ。ドイツ経済好調を好感してのユーロ買いは継続し、ユーロドルが節目の1.17ドルを超えて上げ幅を拡大するとドル売りの流れが強まり、金も反発の勢いを強めて1280ドル台へ。レンジ下限からの長い下ヒゲを残しての陽線も上値は1280ドル前半までと限定的。保ち合い長期化で大幅変動へのきっかけ待ち、1290ドルを超えて上昇トレンド形成なら目標水準は1330ドル近辺も、1270ドル割れで下落トレンドなら下値目標は1220ドル台も視野に。

NYプラチナ・日足チャート 2017/10/11 - 11/14NYプラチナ相場も0.89%の反落。金に連れての下落局面で920ドル台へと水準を切り下げると、NY市場での金の反発には追随し切れず930ドル手前での推移に。少しづつ下値を切り上げてきたフラッグ形状がやや崩れ始めた形も20日移動平均線(927.8)にも支えられ、依然920-40ドルのレンジでの保ち合い継続。上方ブレイクできれば1000ドルの大台再トライを目指すような上昇トレンド形成の可能性も、下方ブレイクなら今年安値更新トライへ。

ドル円・日足チャート 2017/10/11 - 11/14ドル円は0.15%のドル安円高となって3日ぶりの小反落も依然、113円台半ばでの小動きが継続。ユーロドル急騰の煽りを受けてのドル安傾向が強まると、欧州市場からNY市場にかけては軟調推移。米10月生産者物価指数(PPI)が予想を上回り、5年8カ月ぶり高水準となる前年比+2.8%、コアPPIも同じく5年8カ月ぶり高水準となる+2.4%の好結果にも反発は限定的となり、10月30日(113.18)以来半月ぶりのドル安円高水準に。中期スパンでは113円から114円のレンジで保ち合い継続中も、短期的には114円台で頭打ちとなって反落基調がスタートしている可能性。113円台を維持できなくなれば、10月安値圏112円前後までの下落も想定され、今晩の米10月CPIや小売売上高などが結果次第でそのきっかけにも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/14終値とチャート

15日の国内金価格は前日から変わらず。大きく見れば4970円から5030円までのレンジで保ち合い継続中、11月に入ってからは徐々に下値を切り上げての上方ブレイクに失敗し、反落基調が強まり始めたところで小休止。中期トレンドは強気維持のなかでも短期的には下方向への警戒感がやや強まる傾向にあり、同じくレンジ相場が続くNY金が下方向へと動き出した場合にはこれに追随しての大幅下落も予想され、8月以降の上げ幅の大半を帳消しにするような展開にも警戒。

プラチナ価格は0.63%安の反落。金と同様に保ち合い長期化で大幅変動へと動き出す可能性も高まる状況で、NYプラチナと同様に下値を切り上げるフラッグ形状が崩れ始め、上方向への勢いも失速傾向。NYプラチナが下方ブレイクすると、3620円の節目を割り込んで大幅安の展開となり、今年安値大幅更新へと向う可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格11/15とチャート

2017年11月15日(水)時点の相場
国内金:5,001 円 11/15(水) +-0(0.00%)
国内プラチナ:3,629 円 11/15(水) ▼23(0.63%)
NY金:1,282.9 ドル 11/14(火) ▲4.0(0.31%)
NYプラチナ:927.3 ドル 11/14(火) ▼8.3(0.89%)
ドル円:113.45 円 11/14(火) ▼0.18(0.15%)
→11/14(火)のその他主要マーケット指標

←消費者物価指数コアCPIは半年ぶりの加速でドル安の流れは減速? 11/16(木)
→NY連銀消費者調査でのインフレ期待値は一足先に底入れ反発へ 11/14(火)
→方向感なく高値保ち合い続く国内金価格、急落リスクも? 11/13(月)
→ミシガン大消費者信頼感指数も株価にもピークアウト警戒感 11/11(土)

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