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★金プラチナ短期相場観★

フィリー指数は大幅上振れで21世紀最高水準へと再上昇
更新日:2018年05月18日(金)
フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2018年5月5月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は34.4となり、市場予想の21.0を大幅に上回りました。4月の23.2から急騰、昨年5月(35.5)以来1年ぶりの高水準。
20以上の高水準での推移は2016年12月から18カ月連続。また、2000年以降のピーク水準は35前後でこれまで2004年1月と7月、2011年3月、2014年11月、2017年2月と5月。
フィリー指数は21世紀最高水準付近へと、今回で7回目の再上昇ということになります。

6カ月平均でも26.0となり、1年ぶり低水準となった4月の24.3からも上昇し、ピークアウト警戒感も漂い始めていた状態を払拭する形となっています。

内訳では、新規受注が40.6となって1973年3月(56.2)以来45年2カ月ぶりの高水準、仕入れ価格は52.6で7年1カ月ぶり高水準となった4月の56.4からは小幅に低下。販売価格は36.4で1989年2月(36.7)以来29年3カ月ぶりの高水準、雇用は30.2となり過去最高となった10月(30.7)に次いで1968年5月以降で2番めの高水準。平均労働時間は34.4で過去最高。
雇用見通しは42.8で1983年8月(44.4)以来34年9カ月ぶりの高水準。仕入れ価格の見通しは63.4となり、7年2カ月ぶり高水準となった4月の66.8からは小幅に低下。

「製造業の雇用を取り戻す」と豪語していたトランプ大統領の発言どおり、製造業の雇用は好調となり、6カ月先の見通しでも歴史的好調を維持するだろう、との見方が強いことを示す結果となっています。

さらに、NY連銀の指数でも目立った価格指数も高水準を維持し、6カ月先でも物価高は続くだろうとの見方。

労働市場のさらなる引き締まりとインフレ加速を思わせる指標結果が続き、米10年債利回りは3.1%台での高止まり、12月の今年4回目以上の利上げ確率も54%台と高止まりとなっています。

NY金・日足チャート 2018/4/13 - 5/1717日のNY金相場は0.16%の小幅反落。米10年債利回りが2011年7月以来6年10カ月ぶり高水準となる3.1%台を維持して推移、ロンドン午前に一時3.12%まで上昇するとドル買いが強まり1284ドルまで下落。NY市場では小反発となって1290ドルをはさんでの揉み合い状態に。対ドルでの新興国通貨売りもまだ続き、ユーロ安、円安基調にもなっており、相対的にドル高優勢の状態も継続中でNY金の重石に。下値目安1270ドル台までもう一段の下落余地を残す状況。

NYプラチナ・日足チャート 2018/4/13 - 5/17NYプラチナ相場は0.26%高となって4日ぶりの反発。時間外には890ドルの節目水準を回復した状態を維持しながらも、ロンドン時間から金に連れての軟調推移となって890ドル割れ、NY朝には一時883ドルまで下落して今年安値を更新。その後は買い戻しも入って節目の890ドルを回復もNY引け後には再び890ドルラインで下げ止まりをかけた攻防状態に。金が一段安となれば再度下値を試す可能性が高まり、860ドル台辺りまでの下押しも。

ドル円・日足チャート 2018/4/13 - 5/17ドル円は0.51%のドル高円安へと反発し、1月22日(110.91)以来4カ月ぶりのドル高円安水準。東京市場では米中通商問題を巡る報道に振り回されて一時110円00銭台まで下押しも、欧州時間からは米10年債利回り上昇にも連れて110円台後半へと堅調推移。米5月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想外の大幅上振れとなると110円80銭台まで上昇。やや過熱気味となり、週末のポジション調整も入りやすい状況ながらも短期上値目標111円台前半までもう少しの上昇余地も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/17終値とチャート

18日の国内金価格は0.39%高となって5日ぶりの反発。金利上昇とドル高の流れに対してNY金の下値は意外と堅く、国内価格は円安サポートを受けていったん下げ止まり。短期下落局面はスタート直後に巻き戻された形となり、足下のドル高円安基調とNY金の軟調局面も終盤を迎えている可能性も。今年安値となった3月の4792円から4月高値4990円までの38.2%戻し(4914)で反発したこともあり、4910円台が当面の保ち合い下限となる可能性も。ただし4910円割れへと再反落の場合には4860円台辺りまでの下落余地拡大も。
週間ベースでは-55円(1.1%)で反落。下落率では2月26日からの週(-1.51%)以来11週ぶりの大幅安。

プラチナ価格も0.38%高で5日ぶりの反発。NYプラチナの下げ渋りにも支えられ、大幅安への可能性もあった下値トライの流れはいったん巻き戻し。4月5日につけた今年安値3370円と前日の3388円とで2番底をつけた可能性も浮上。その一方で再び下値トライへと反落し、3380円台でサポートされない場合には今年安値を更新し、2016年安値3334円近辺までが下値目安となる可能性も。
週間では-88円(2.52%)の大幅反落。下げ幅は11週ぶりで今年3番目の大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格5/18とチャート

2018年05月18日(金)時点の相場
国内金:4,929 円 5/18(金) ▲19(0.39%)
国内プラチナ:3,401 円 5/18(金) ▲13(0.38%)
NY金:1,289.4 ドル 5/17(木) ▼2.1(0.16%)
NYプラチナ:892.1 ドル 5/17(木) ▲2.3(0.26%)
ドル円:110.84 円 5/17(木) ▲0.56(0.51%)
→5/17(木)のその他主要マーケット指標

←ドル円の8週続伸は3年8カ月ぶり 05/19(土)
→4月住宅着工件数は予想下振れも6カ月平均では10年ぶり高水準 05/17(木)
→インフレ加速の兆しで適度にドル高加速、NY金は急落 05/16(水)
→世界のプラチナ需給:2018年第1四半期 05/15(火)

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