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ドル円の8週続伸は3年8カ月ぶり
更新日:2018年05月19日(土)
ドル円 週足チャート 2018年5月18日年初から続いたドル安円高の流れは3月に104円70銭台の安値をつけて反発。そこから5月第3週まで、8週連続でドル高円安基調が続いています。
8週続伸での上昇値幅は6円ほどで、上昇率にして5.76%。

前回の8週続伸は2014年8月11日から9月にかけて。今回はこれ以来3年8カ月ぶりの8週続伸となります。
前回は2013年の黒田日銀の量的質的緩和によるドル高円安の流れが一服し、2014年前半に102円近辺での揉み合いが延々と続いた後の時期。米FRBの利上げ観測が台頭し、ドル高の流れが強まった時期でした。
この時の値幅は102円00銭台から109円70銭台まで7.68円、7.52%の上昇。

その前は2013年10月28日から12月にかけて。
この時は9週続伸となり、97円40銭台から105円10銭台まで7.72円、7.92%の上昇。
9月に予算問題で米政府機関の一部がシャットダウンとなり、雇用統計の発表も延期されるなどの混乱期を経て12月のQE3縮小、テーパリング開始決定までの時期。やはりドル高の流れが原動力となっていました。

それ以前では、2012年11月12日から2013年1月にかけて。2005年以降での8週続伸以上はこの4回のみ。
この時は12週続伸となり、79円50銭台から92円70銭台まで13.26円、16.68%の上昇。
国内では民主党から自民党へと政権が戻り、アベノミクス期待によるドル高円安の流れが強まり、日本株買い円売りの勢いが近年で最も強まった時期でした。また、投機筋のポジションがドル売り円買いから円売りへと転換し、円売りポジションが急増した時期でもあります。

今年は年初からのドル安円高で大量の円売りポジションが解消したことで下げ止まり、今回の8週続伸では円売りポジションが再び増加することなく、ほぼスクエア状態が続いています。5月に入ってわずかに円売りポジションが増加していたものの、今週15日時点ではわずかに円買いへと振れています。
新興国通貨や欧州通貨などに対するドル買いの勢いが強まったことによるドル全面高の流れに連れてのドル円上昇もキリの良い水準に到達し、そろそろ一服感となっても良さそうな状況です。

NY金・日足チャート 2018/4/16 - 5/1818日のNY金相場は0.15%の小幅反発。材料不足の週末、米10年債利回りが一時3.12%台まで上昇して一服、6日ぶりの反落で3.05%台までの大幅調整となったこともあり、NY金は1280ドル半ばまでの下押し後には1290ドルを回復。15日に20ドル超の大幅急落となった後は1290ドルをはさんでの小幅保ち合いが3日連続、12月安値から4月高値までの61.8%戻し(1288.4)の水準で下げ渋る状態に。ユーロドルなどもキリの良い水準まで到達している可能性もあるものの、イタリア政局への警戒感などもあって下げ止まりきれない様子もあり、ドル高の流れはゆるやかながらも継続中。短期的な方向感としては中立からやや下方向優勢、1270ドル台まで若干の下落余地を残し、上方向には1300ドルの大台ラインが当面の抵抗水準にも。
週間では-29.4ドル(2.23%)の大幅反落。下落率では今年最大となり、12月4日からの週(-33.9ドル、2.64%)以来。52週移動平均線割れも12月以来5カ月ぶり。

NYプラチナ・日足チャート 2018/4/16 - 5/18NYプラチナ相場は0.63%の反落となって今年安値を小幅に更新。金と同様に下落基調一服となって890ドルをはさんでの保ち合いの様相もあったものの、この日は880ドル前半まで下げた後に890ドルを回復出来ず。890ドルで上値を押さえられる状態が続くようだと再び売り圧力も強まりやすく、昨年12月安値870ドル近辺から860ドル台辺りまでが下値目安に。
週間ベースでは-39.4ドル(4.26%)の反落。12月4日からの週(-56.9ドル、-6.05%)以来5カ月ぶりの大幅安。

ドル円・日足チャート 2018/4/16 - 5/18ドル円は0.06%のドル安円高となって小幅反落。米10年債利回り低下の流れを受けて111円手前では上値の重い展開となったものの、欧州時間には一時111円10銭付近まで上昇。しかしNY市場では金利低下の流れが強まると4カ月ぶりの111円台を維持することはできず、110円60銭までの大幅調整。短期上値目安111円台前半にはやや物足りない水準で反落し、昨年11月高値から今年3月安値までの61.8%戻し(110.88)の水準で十字線に近い足型に。目先は200日移動平均線(110.18)がサポート水準候補となり、111円台前半まで再度上値を試す展開も。
週間では+1.37円(1.25%)となって4カ月ぶりに52週移動平均線(110.37)も上抜け。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/18終値とチャート

2018年05月19日(土)時点の相場
国内金:4,929 円 5/18(金) ▲19(0.39%)
国内プラチナ:3,401 円 5/18(金) ▲13(0.38%)
NY金:1,291.3 ドル 5/18(金) ▲1.9(0.15%)
NYプラチナ:886.5 ドル 5/18(金) ▼5.6(0.63%)
ドル円:110.77 円 5/18(金) ▼0.07(0.06%)
→5/18(金)のその他主要マーケット指標

←米中貿易戦争保留でリスク後退、ドル高基調は後退せず 05/21(月)
→フィリー指数は大幅上振れで21世紀最高水準へと再上昇 05/18(金)
→4月住宅着工件数は予想下振れも6カ月平均では10年ぶり高水準 05/17(木)
→インフレ加速の兆しで適度にドル高加速、NY金は急落 05/16(水)

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