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★金プラチナ短期相場観★

失業保険申請件数は驚愕の328万件、これまでの過去最大の4.7倍
更新日:2020年03月27日(金)
米・新規失業保険申請件数 2020年3月21日までの週26日、米国で確認された新型コロナウイルスの感染者数は8万5000人を超え、中国を上回って世界最多となりました。
3月中旬から感染者数が急増し、ニューヨーク州を始め各州で外出制限やロックダウン状態となり、業務停止や人員削減に踏み切る企業が続出。

この結果、21日までの週の新規失業保険申請件数は、ほぼ全ての市場予想を大幅に上回り、過去最大を大幅に更新する328.3万件。
前の週の28.2万件の11.6倍となり、調査開始の1967年以降のデータでこれまで最大となっていた、1982年10月2日までの週の69.5万件の4.7倍。
4週移動平均でも99.825万件となり、過去最大を大幅更新。これまでの過去最大となっていた1982年10月9日までの週の67.425万件の1.48倍。

世界金融危機となった2008年から2009年までの2年間で失った米国の雇用者数は860万人超とされ、その3分の1強を、わずか1週間で失ったことにも。
雇用統計では、12日を含む週に調査が行われる為、次週発表の3月分ではそれほど極端な数値とはならない可能性もありそうですが、今後しばらくはマイナス雇用の状態が続き、失業率も悪化の一途、という状態になりそうです。

失業率のこれまでの悪化ピークは、金融危機の時は10%、過去最悪となったのは1982年12月の10.8%。
今回、10%台で止まるかどうか・・・

NY金・日足チャート 2020/2/21 - 3/2626日のNY金相場は+17.8ドル、1.09%の大幅反発。変動値幅61.5ドルは5日ぶりの小動き、も今年の平均値幅36.5ドルの1.7倍。前日の軟調な流れを受け継いで時間外には1610ドル付近まで下落。前日安値付近で切り返すと欧州時間からNY朝にかけては反発の流れとなって一時1670ドル台まで上昇。ECBが債券購入の制限をほぼ全廃したことが好感され、ユーロ高ドル安の流れもサポートに。さらにNY朝には週間新規失業保険申請件数が想像をはるかに超える数値となったこともドル売り金買い材料に。しかし、その後は伸び悩み、NY引け後には1640ドル割れ。値幅は若干縮小しながらも高値圏での乱高下状態は続き、目先は1630ドルから1660ドルまでが主要レンジとなり、上方向に抜け出せば1680ドル程度までが上値目安に、下方向には1600ドルの大台ライン付近までの急落も。

NYプラチナ・日足チャート 2020/2/21 - 3/26NYプラチナは-8.4ドル、1.13%の大幅安となって5日ぶりの反落。欧米主要株価指数が3日続伸となった流れには追随し切れず、金の反発にも連れ高とはなりきれず。それでも時間外には700ドル付近まで下押し後、前日安値を下回らずにNY市場では740ドル台まで反発。下ヒゲ長めの十字線を形成し、大底(の可能性)からの反発基調継続への可能性を示唆する状態のようにも。目先、750ドルの節目を上抜けると20日移動平均線(765.8)までが次の上値目安に。ただし、VIX指数が60ポイント台で高止まり、米株が大底をつけてはいないことを示唆している可能性も。

ドル円・日足チャート 2020/2/21 - 3/26ドル円は1円70銭、1.54%の大幅ドル安円高となって続落。下げ幅は16日(-2.0円、1.87%)以来10日ぶりで今年3番目の急落となり、1週間ぶりの安値水準に。連日同様のパターンとなった東京時間での調整局面では110円40銭台で折り返し、110円80銭台までは反発。しかし、この日は少し様子が変わり、パターンが崩れて欧州・NY時間にかけても軟調推移となって一段安。ECBの無制限QEにパウエルFRB議長も「弾薬が尽きることはない」と強気姿勢。追加緩和も意識されてドル安の流れが進行。失業保険申請件数の急増などもあり、109円20銭台まで下落。またもや長期三角保ち合い上抜けに失敗しそうな状況にも。目先、切り返して111円半ばの抵抗水準を上抜けできれば今年高値112円20銭台再トライへ。下値は109円のサポートを維持できないようだと200日移動平均線(108.30)が次のサポートに。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/26終値とチャート

27日の国内金価格は-29円、0.47%の続落。歴史的高値圏での推移が続く限りは高ボラティリティ状態も継続。失業保険申請件数は予想以上の異常値となった割には市場の動揺は比較的限定的にとどまった様子。今後は失業率の想定以上の悪化などが確実視され、4月に入っても乱高下状態はまだしばらく続きそうな状況にも。目先、6360円の節目を超えることになれば今年高値更新トライへ、6400円が上値目標に。下方向には3月11日の戻り高値6100円近辺がサポート候補。
週間ベースでは+507円、8.92%の大幅高で5週ぶりの反発。2008年11月24日からの週(+246円、10.5%)、リーマンショック後の大底からの反発局面以来、11年4ヵ月ぶりの大幅高。

プラチナ価格は+20円、0.7%の反発。小幅保ち合いをわずかに上抜けの兆し、可能性としては一段高の展開も予想され、短期上値目標は2950円台辺りまで。しかしながら、NYプラチナの伸び悩み、為替の円高が一段と進行するようだと流れは逆転、小幅保ち合い下限、2850円を割れるようなら下値再トライへ。2750円前後までが下値目安にも。
週間ベースでは+432円、17.7%の大幅高となって5週ぶりの反発。リーマンショック後の大底からの反発局面(+400円、15.51%)などを上回り、少なくとも2008年以降では最大の急騰。
※参考:金プラチナ国内価格3/27とチャート

2020年03月27日(金)時点の相場
国内金:6,189 円 3/27(金) ▼29(0.47%)
国内プラチナ:2,873 円 3/27(金) ▲20(0.70%)
NY金:1,651.2 ドル 3/26(木) ▲17.8(1.09%)
NYプラチナ:737.1 ドル 3/26(木) ▼8.4(1.13%)
ドル円:109.44 円 3/26(木) ▼1.71(1.54%)
→3/26(木)のその他主要マーケット指標

←3月後半、消費センチメントもリーマンショック以来の急低下 03/28(土)
→ドイツ3月IFO景況感は下方改定、主要業種は過去最大の急降下 03/26(木)
→外出禁止令のユーロ圏、3月サービス業PMIは過去最低へ急落 03/25(水)
→コロナ対策第3弾は無制限QE、も株安止まらず金は過去最大の急騰 03/24(火)

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