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米消費者信頼感は4月に底打ち反発、FRBは3月に先手
更新日:2020年06月13日(土)
ミシガン大消費者信頼感指数 2020年6月ミシガン大消費者信頼感指数は6月速報値で78.9。2ヵ月連続で上昇し、5月の72.3からは+6.6ポイント、2016年11月(+6.6)以来3年7ヵ月ぶりの大幅上昇。全米各地で経済活動の順次再開が進み、消費センチメントも急回復となっているようです。
今年2月に101で約2年ぶり高水準となってピークアウトした消費者信頼感指数は、3月に89.1、4月には71.8となって2ヵ月合計で30ポイント弱、過去最大の急落局面を形成。2011年12月(69.9)以来、8年4ヵ月ぶり低水準となった4月が「底」となって回復基調が2ヵ月、順調に進行し始めた状態を示しています。

現況指数も4月に74.3となって2011年8月(68.5)以来、8年8ヵ月ぶり低水準。5月に82.3、6月速報では87.8へと回復基調が進行。
期待指数は5月の65.9が2013年10月(62.5)以来、6年7ヵ月ぶり低水準となって底打ち、6月には73.1へと急反発。回復フェーズがスタートした様子です。

しかし、消費者信頼感指数が2月にピーク水準(101.0)を記録してまもなく、FRBは3月3日に0.50%の緊急利下げ。消費者信頼感指数の3月速報値(95.9)が発表されたのが13日、週をまたいで翌営業日の16日、FRBは2度めの緊急利下げでゼロ金利と量的緩和再開を決めました。さらに1週間後の23日には無制限QE
FRBの矢継ぎ早の金融緩和政策発動に、当初は違和感すら覚える感もありながら市場も追随、株価は3月半ばにかけて暴落状態を迎えました。
そして3月末の消費者信頼感指数確報値でも89.1。4月9日に発表された4月速報値でようやく71へと急落。

振り返れば、消費センチメントが4月に底打ちし、5月、6月と回復基調への兆しとなっているのは、3月時点で早期に危機を察知し、先手を打つ形で最大限の金融緩和に踏み切ったFRBの貢献度はかなり高い、と言えそうです。
ただし、7月以降も順調にセンチメントの回復基調が継続して行くのかどうか、はわかりません。

NY金・日足チャート 2020/5/8 - 6/1212日のNY金相場は-2.5ドル、0.14%の小反落。東京時間には1730ドルをはさんだもみ合い、午後から徐々に買い再開、欧州時間に水準を切り上げるとNY朝には一時1750ドル台まで上昇。しかし前日高値1750ドル半ばが意識されると伸び悩み、ロンドンフィックスに向けたユーロ売り主導でドル高の流れが強まったことにも押され、NY午後には1740ドル割れへと反落。前日に暴落状態となった米株の大幅反発も重石となった様子。日足は長めの上ヒゲを残し、2日連続1750ドル台で上値を押さえられて急反落の展開となり、この水準での抵抗感が強まる状態にも。1730ドルの節目超えを維持し、24時間前からは若干水準を切り上げて1730ドル台後半での週末。加速しそうでできない状態ながら、上値トライへの可能性は残す状況。上値トライ再加速となれば1770ドル台の上値目標へ。ほぼ水平状態の20日移動平均線(1729.1)と1730ドルの節目を割り込むようなら上値トライはいったん失敗。
週間ベースでは+54.3ドル、3.23%の反発。4月6日からの週(+107.1ドル、6.51%)以来2ヵ月ぶり、今年5番めの急騰。

NYプラチナ・日足チャート 2020/5/8 - 6/12NYプラチナは-5.0ドル、0.61%安で4日続落。時間外には一時前日安値を少し下回る810ドル割れへと下値再トライ、下値目安810ドル付近まで再度しっかり下げて反発へ。欧州時間には820ドル台から830ドル台へと水準を切り上げ、NY午前には840ドル台半ばまで上昇。しかし金の反落に連れると820ドルまで急反落。下値目安到達後の反発に勢いはなく、長めの上ヒゲを残して90日移動平均線(824.3)もサポートとはならず、逆に抵抗線となる可能性も。今のところは下値目安810ドル付近がサポートにもなりつつある状態も、これを割り込むようなら780ドル付近までが次の下値警戒水準にも。
週間ベースでは-11.4ドル、1.37%安で3週続落。水平状態の52週移動平均線(876.3)が抵抗線に。

ドル円・日足チャート 2020/5/11 - 6/12ドル円は50銭強のドル高円安、0.51%高となって5日ぶりの反発。前日の米株暴落状態を受けて日経平均が大幅安スタートとなったこともあり、軟調推移となった東京朝には106円50銭台まで下落。しかし前日安値付近で下げ渋ると、午後には米株先物の反発に牽引されて日経平均も買い戻しとなったことにも連れて円安の流れへ。107円台を回復後、欧州時間にはさらに買い戻されて一時107円50銭台まで上昇。長期三角保ち合い下抜けトライは早期撤退の様相にも、短期下値目安106円ちょうど前後に対しては106円50銭台までと少し届かずに折り返す形に。目先は106円80銭台が下値サポートとなり、20日移動平均線(107.89)や90日移動平均線(108.06)などが集中する108円前後までが主要レンジに。下値再トライへと向かえばあらためて106円前後までを試しに行く可能性も。
週間では-2.23円、2.03%安で5週ぶりの反落。3月23日からの週(-2.88円、2.6%)以来、11週ぶりで今年4番目の大幅安。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場6/12終値とチャート

2020年06月13日(土)時点の相場
国内金:6,489 円 6/12(金) ▼47(0.72%)
国内プラチナ:3,061 円 6/12(金) ▼90(2.86%)
NY金:1,737.3 ドル 6/12(金) ▼2.5(0.14%)
NYプラチナ:819.0 ドル 6/12(金) ▼5.0(0.61%)
ドル円:107.36 円 6/12(金) ▲0.54(0.51%)
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