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ドイツIFO景況感、不確実性はコロナ以来の高水準に
更新日:2022年09月27日(火)
ドイツIFOビジネス不確実性指数 2022年9月ドイツの9月IFO企業景況感指数は84.3。前月比-4.3ポイントの急低下で2020年5月(80.2)以来、コロナ以来の低水準。現況指数は94.5で1年5ヵ月ぶり低水準。期待指数は75.2で前月比-5.3の急落、2020年4月(71.9)以来2年5ヵ月ぶり低水準。コロナ以来で過去2番めの低水準。
先行き不透明感が大幅に悪化した状態は、不確実性指数にも表れ、9月は70.0となり、2020年5月(70.9)以来2年4ヵ月ぶり高水準。

業種別でも、製造業とサービス業、建設業も反発した8月に対して9月は全業種急低下。
製造業は-14.2。前月から-7.4の急落で2020年6月(-23.7)以来、2年3ヵ月ぶりの低水準。期待はさらに悲観的となって2020年4月以来。
サービスは-8.9。前月比-10.3の急落で2年4ヵ月ぶり低水準。現況も期待も大幅悪化、ホスピタリティ業界は特に厳しさを増す状況に。
貿易は-32.3で7ヵ月連続マイナス圏推移、直近10ヵ月のうち9ヵ月がマイナス圏。2年5ヵ月ぶり低水準。卸売は5.8で唯一のプラス圏ながら4ヵ月続落で2年ぶり低水準。
小売は-39.8で前月比-7.9、4ヵ月続落で12ヵ月連続マイナス圏、2年5ヵ月ぶりの低水準。
建設業は-21.6で7ヵ月連続マイナス圏推移となり、2010年3月(-23.6)以来、12年半ぶりの低水準。

この日発表されたOECDの世界経済見通しで、ドイツの成長見通しは2022年は1.2%、2023年には-0.7%。米国も+0.5%、英国は0%と低調ながら、その他主要国、エリアで景気後退見込みはドイツ以外ではロシア(-4.5%)のみ。
ノルドストリームの稼働状況がそのまま先行き不透明感となり、両国の景気後退見通し要因の一つとなっているようです。

NY金・日足チャート 2022/8/22 - 9/2626日のNY金相場は前週末から-22.2ドル、1.34%の続落で2020年4月1日(1591.4)以来、ほぼ2年半ぶりの安値。アジア時間にポンドが対ドルで過去最安値へと売り込まれた場面では連れ安となって1650ドル近辺から1630ドル台へと急落も一時的、ロンドン市場では1650ドル台半ばまで反発してこの日の高値。NY午前にも1650ドル台半ばで上値を押さえられるとNY午後には米10年債利回りが2010年4月以来の高水準となる3.9%台まで急上昇した流れに連れて急反落。NY引け後には一時1630ドル割れを試して1630ドル台後半へと反発。1670ドルの節目割れに伴う短期下値目安1640ドル近辺にしっかり到達して若干のオーバーラン。短期的な一服感に対して、ドル高基調が続くなかでやや荒れ気味の相場状況に影響される展開も。短中期的に意識される1600ドル近辺までが行き過ぎ警戒水準に。反発方向へは1680ドル台が当面の抵抗水準に。

NYプラチナ・日足チャート 2022/8/22 - 9/26NYプラチナは-8.6ドル、1.0%安で4日続落。9月7日(847.2)以来、20日ぶりの安値。880ドルの節目割れに伴う短期下値目安850ドル台を中心に小幅保合い推移となり、下値トライ一服状態に。アジア時間とNY時間には860ドル台半ばで上値を押さえられ、ロンドン時間とNY午後には850ドル割れを試しながらもNY引け後には850ドル回復へ。9月安値(796.8)から高値(943.5)までの61.8%戻し(852.8)近辺での下げ止まりを維持できれば、半値戻し(870.2)辺りまでの自律反発、さらには38.2%戻し(887.5)へと反発の兆しにも。

ドル円・日足チャート 2022/8/23 - 9/26ドル円は136銭のドル高円安、0.95%の続伸。週明け東京市場朝の143円10銭台が安値となって堅調推移、午後には144円台へと水準を切り上げ、東京市場終盤には143円50銭台まで反落。欧州時間には143円台後半での保合いを経て144円再トライへ、NY午後には米10年債利回り上昇に連れて144円台後半へ、高値では70銭台まで上昇。144円10銭の節目を超え、NY終値ベースでは13日の144円50銭台を上抜けて今年高値を更新、1998年8月18日(144.92)以来、24年1ヵ月ぶりの高値水準に。145円台が近づくと再び介入警戒感も高まるものの、それを度外視すれば流れとしては高値保合い上放れから一段高の展開へ。145円台を突き抜けることができれば146円台半ば辺りまでが上値目標に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/26終値とチャート

27日の国内金価格は-14円、0.17%の続落で8月3日(8264)以来、1ヵ月半ぶり安値圏での一段安。ほぼ水平状態の90日移動平均線(8448)に21日移動平均線(8468)がもつれ合う状態となり、そこへ9日移動平均線(8448)も上から急降下。短期的な急落局面が中期的な横ばい推移局面に吸収されるのか、逆に短期トレンドが中期トレンドを崩す形となるのか。目先は8200円近辺の中期重要水準との攻防が中期トレンドの行方を左右する展開にも。これを維持できれば高値保合い継続へ、大きく割り込むようだと高値保合い崩れとなって下値模索の展開にも。

プラチナ価格は-28円、0.65%安で3日続落。9月7日(4230)以来、20日ぶり安値圏での一段安。9月安値(4052)から高値(4603)の半値戻し(4328)達成後も下げ止まらず、ほぼ水平状態の90日移動平均線(4301)もわずかに下抜け。短期トレンドは崩れた状態ながらも、この4300円近辺は過去何度もサポート、レジスタンスにもなってきた節目水準。下げ渋ることができれば、短期主要レンジ上方シフトを再度試すような展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格9/27とチャート

2022年09月27日(火)時点の相場
国内金:8,280 円 9/27(火) ▼14(0.17%)
国内プラチナ:4,299 円 9/27(火) ▼28(0.65%)
NY金:1,633.4 ドル 9/26(月) ▼22.2(1.34%)
NYプラチナ:850.1 ドル 9/26(月) ▼8.6(1.00%)
ドル円:144.71 円 9/26(月) ▲1.36(0.95%)
→9/26(月)のその他主要マーケット指標

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