金プラチナ相場情報
Let's GOLD

★金プラチナ短期相場観★

米10月雇用統計は低調、雇用者数の伸びは平年並みへ
更新日:2023年11月04日(土)
雇用統計・非農業部門雇用者(NFP)増減+3ヵ月平均 2023年10月米国の10月重要指標は軒並み低調。ADP雇用、ISM製造業景況指数に続き、雇用統計もISM非製造業景況指数も全て市場予想を下回る結果に。この間、ハト派イメージ優勢となったFOMCも挟んだ11月第1週。追加利上げ観測は後退し、利上げ打ち止め後の2024年の利下げ開始予想も6月から5月へ、早期利下げ開始観測も台頭。

10月の非農業部門雇用者数(NFP)は前月比+15.0万人。市場予想の+18.0万人を下回り、9月(+29.7:+33.6から下方修正)、8月(+16.5:+22.7から下方修正)も下回って6月(+10.5)以来、4ヵ月ぶりの低水準。2021年以降の2年10ヵ月では2番めの低水準。
2023年の年間平均では+23.9万人。前月時点での+26.0万人からは減少。コロナ禍の2021年、2022年を除けば、それ以前の過去最大となった2014年平均(+25.0万人)を下回り、平年並みの水準へと近づいてきた格好にも。

3ヵ月平均では+20.4万人。9月の+23.3万人からは大幅減、2年7ヵ月ぶり低水準の8月(+16.9)以来、2ヵ月ぶりの低水準。2012-19年平均+19.6万人にも急接近。
なお、1ヵ月前の9月分発表時点での3ヵ月平均は+26.6万人。さらに1ヵ月前の8月分発表時点では+18.9万人。
8月分時点で平年並みに戻ったか、と思いきや9月分の結果でそれは一時的に過ぎなかった可能性、ところが今回の10月分では再び平年並み回帰の様相にも。
ただし、10月分では全米自動車労組(UAW)によるストの影響もあり、直近3ヵ月分の修正を含めて変動の激しい雇用者数の状況を把握するには、もう少し時間が必要となりそうです。

NY金・日足チャート 2023/10/2 - 11/33日のNY金は+5.7ドル、0.29%の続伸で週初の10月30日(2005.6)以来の高値。アジア時間には1990ドル台前半、ロンドン序盤には1990ドル台半ばでの小幅揉み合い推移、NY市場では米10月雇用統計の低調な結果を受けて急騰。米10年債利回りが4.6%割れへと急低下し、ドル安急進となった流れにも連れて2000ドルの大台を回復、高値では2010ドル台まで上昇。しかし株高の流れとともに一段高とはならず、巻き戻し圧力とで売り買い交錯となって乱高下、NY午後にかけては2000ドルの大台ラインを挟んでの攻防状態に。結果的に利上げ打ち止め観測などを受けたFOMC後の反発の流れは続いたものの、リスク選好の流れが重石となって2010ドルの保合い上限突破に向けては勢いに欠ける状態。1980ドルの下限も維持し、目先はいったん高値保合い継続の様相にも。上抜けなら2030ドル台、下抜けなら1950ドルまでの変動リスクも継続。
週間ベースでは+0.7ドル、0.04%の小幅高で4週続伸。

NYプラチナ・日足チャート 2023/10/2 - 11/3NYプラチナは+13.7ドル、1.47%の続伸。十字線を形成した前日NY午後以降の反発の流れを受け継ぐ格好となって堅調推移。時間外序盤の930ドル近辺からゆるやかに上値を切り上げ、NY朝の雇用統計後には940ドルトライ、NY午後には高値で940ドル台半ばまで上昇。ただしNY引け後には940ドル付近へと小反落。下値サポートを930ドルに切り上げ、950ドルまでのレンジで保合いを形成して10月初旬からの上昇局面一服となり、目先は堅調局面再開か、調整か、あるいは保合い継続か、方向感模索の展開にも。950ドル超へと抜け出すことができれば970ドル付近までを目安に一段高の展開にも、950ドルを割れると900ドル近辺までを目安に調整局面入りへ。
週間ベースでは+38.5ドル、4.25%高で4週続伸。

ドル円・日足チャート 2023/10/2 - 11/3ドル円は109銭のドル安円高、0.72%安となって3日続落で週初の10月30日(149.07)以来の安値。ただ、3日合計220銭超の下落でも、大陽線となった10月31日の急騰値幅260銭超には届かず。東京朝の150円50銭台が高値となり、欧州時間にかけては150円20銭台から40銭台までのレンジで揉み合い推移。NY市場では低調な雇用統計を受けて150円20銭近辺から149円40銭近辺まで急落。その後もジリジリと水準を切り下げて149円20銭近辺まで下落後には149円70銭台まで反発。しかし10月のISM非製造業景況指数も予想を下回ったことを受けて失速、NY午後には再び149円20銭台まで戻り売り。10月末に1年ぶり高値をつけて調整局面入りの様相となり、月初からの米指標、FOMC、雇用統計といずれも売り材料に。20日移動平均線(149.81)も割り込んだものの、149円の節目手前で下げ渋った格好にも。次週、これを割り込むようなら調整局面拡大へ、147円近辺までが短期下値目安に。
週間では-25銭、0.17%の小幅続落。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場11/3終値とチャート

2023年11月04日(土)時点の相場
国内金:10,505 円 11/2(木) ▼37(0.35%)
国内プラチナ:4,866 円 11/2(木) ▼57(1.16%)
NY金:1,999.2 ドル 11/3(金) ▲5.7(0.29%)
NYプラチナ:944.3 ドル 11/3(金) ▲13.7(1.47%)
ドル円:149.39 円 11/3(金) ▼1.09(0.72%)
→11/3(金)のその他主要マーケット指標

←金融政策の潮目でドル高にも変調、国内金は高止まり 11/06(月)
→ユーロ圏製造業PMI縮小基調16ヵ月連続、拡大はギリシャだけ 11/03(金)
→2回連続据え置きで利上げ終了ムード漂うFOMC、ADPもISMも低調 11/02(木)
→追加利上げ観測は一段と後退、24年後半の利下げは25×3回? 11/01(水)

→ 最近よく読まれた記事
→ 明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想
→ PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
→ PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン

トップページへ
金プラチナ短期相場観
金プラチナ価格予想
PIVOT指数
主要マーケット指標
地金相場週間推移
相場情報メール
年間高値安値
国債格付一覧
チャートギャラリー
相関性RANK
トレンドワード
純金積立
マーケットトピックス


★PCサイトはこちら★
★iPhone/スマホ★