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米主要地区連銀10月の賃金指数は下げ渋り
更新日:2024年10月29日(火)
米主要地区連銀製造業・サービス業 賃金指数 2024年10月10月のダラス連銀製造業指数は-3.0。市場予想の-9.0を上回り、3ヵ月続伸で2年半ぶりの高水準。10月の地区連銀製造業指数では、リッチモンド連銀も9月から急反発で4ヵ月ぶり高水準。フィラデルフィア連銀も続伸で3ヵ月ぶり高水準。5ヵ月ぶり低水準へ反落となったNY連銀を除けば、10月の主要地区連銀の製造業は比較的好結果。6ヵ月連続節目50割れでの低迷が続くISMでも、下げ渋りか多少の回復も見込めそうな状況に。

雇用統計での平均賃金上昇率は3年2ヵ月ぶり低水準となった7月の前年比+3.63%から、9月の+3.97%まで2ヵ月連続の上昇となって下げ渋り。
3ヵ月平均では、8月まで7ヵ月連続低下後、9月に小反発。流れとしては低下傾向が続き、賃金インフレ鈍化傾向は続くものの、足下ではやや停滞気味。
主要地区連銀の製造業、サービス業の賃金指数は10月分まで発表され、同様の展開に。
NY連銀サービス業の賃金指数は10月に今年最低、10ヵ月ぶり低水準。フィラデルフィア連銀サービス業でも2ヵ月ぶりの低水準。
リッチモンド連銀製造業の賃金指数は10月に16.0となり、4ヵ月ぶりの高水準へと反発。ただし3ヵ月平均では6ヵ月連続低下後、7ヵ月ぶりの小反発。
リッチモンド連銀サービス業では10月に3ヵ月ぶり高水準へと反発。ただし3ヵ月平均では続落で3年7ヵ月ぶり低水準。
ダラス連銀製造業の賃金指数は3年7ヵ月ぶり低水準となった9月からは反発。
賃金上昇率は、10月も顕著な低下はそれほど見込めそうにない、かもしれません。

NY金・日足+9日移動平均線 2024年10月28日28日のNY金は先週末からわずかに+1.3ドル、0.05%の小幅高で3日続伸。終値ベースで最高値となった10月22日(2759.8)以来、1週間ぶりの高値。週明け時間外は2740ドル台を中心に小幅保ち合い推移、ドル高の勢いが強まったアジア時間には一時2740ドル割れも、巻き戻しの流れでは2750ドル台半ばまで反発。ロンドン・NY朝にかけて2740ドル付近まで下押し後には2750ドル台後半まで反発してこの日の高値をつけ、NY午後には2750ドル台前半へと収束。引き続き2720ドルから2760ドルまでの保ち合いレンジを維持し、下値を切り上げながらも上限付近には抵抗感も。これを上抜けると短期的には2780ドル程度までの上値切り上げも、米指標悪化などをきっかけにドル安加速などで勢いづくようなら2800ドルの大台トライへと向かう可能性も。下抜けの場合には2700ドル近辺が短期下値目安に。

NYプラチナ・日足+9日移動平均線 2024年10月28日NYプラチナは+10.1ドル、0.97%高で3日続伸。5月29日(1047.9)以来、5ヵ月ぶりの高値。週明け時間外は1030ドルを挟んでの小幅保ち合い推移、NY朝に先週末高値1030ドル台後半を上抜けると一段高、NY午後には1050ドル手前まで上昇。ただし1050ドルの節目を超えられず、NY引け後には1040ドル台前半へと失速。1050ドルの節目を突破できれば1060ドル台へと一段高トライへ、当面の下値サポート1020ドルを維持できなくなると1000ドルの大台まで下値切り下げも。

USDJPY・日足+200日移動平均線 2024年10月28日ドル円は+95銭、0.62%の続伸で7月29日(154.03)以来、3ヵ月ぶりの高値。週末の152円30銭台から、衆議院選挙結果を受けた週明けには153円トライから、与党過半数割れに伴う先行き不透明感と日銀の追加利上げ観測後退への思惑も交錯、東京市場では上昇に転じた日経平均にも連れて堅調推移となって153円80銭台まで上昇。これが高値となり、午後にも153円台後半を維持しての推移も欧州時間から徐々に失速。ドル高の巻き戻しもあって153円割れもNY市場では152円半ばで下げ渋るとNY午後には153円台を回復。結果的に152円80銭の節目を窓を開けて上抜け、これに伴う短期上値目標153円台後半にも到達。目先は一服感も、月末月初の指標結果次第、上方向へは多少の行き過ぎでも154円台へ、下方向には151円80銭の節目を割れると150円半ばまでの一段安も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/28終値とチャート

29日の国内金価格は+58円、0.39%高で3日続伸。2日連続、今年42回めの過去最高値更新。短期上値目標14660円程度を突き抜け、7月高値(13743)から8月安値(12153)の161.8%戻し(14726)達成でも上げ止まらず。RSIは90.8%へと跳ね上がり、4月12日(92.8)以来、6ヵ月半ぶりの高水準。当時今年20回目の最高値更新で、その前後も最高値更新ラッシュ時期。ただRSIが90超となったのは散発的。今年の絶対値平均騰落率0.70%を現状水準に当てはめると104円。平均的な変動値幅で予想される水準としては14690円から14898円。

プラチナ価格は+57円、1.05%の続伸で7月17日(5551)以来、3ヵ月半ぶりの高値。5420円の節目上抜けに伴う短期上値目標5460円辺りに到達してさらに一段高。今年の絶対値平均騰落率は1.23%、現状水準換算値幅は68円。平均的な変動値幅なら上方向には5573円、下方向には5437円。RSIは77.6で若干の過熱、現状水準でも明日には80台後半へと急上昇、確率的には反落方向優勢に。当面の下値サポート5400円を割れると短期的には5340円程度までの一段安も。
金との価格差は9289円、2日連続で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格10/29とチャート

2024年10月29日(火)時点の相場
国内金:14,794 円 10/29(火) ▲58(0.39%)
国内プラチナ:5,505 円 10/29(火) ▲57(1.05%)
NY金:2,755.9 ドル 10/28(月) ▲1.3(0.05%)
NYプラチナ:1,046.8 ドル 10/28(月) ▲10.1(0.97%)
ドル円:153.28 円 10/28(月) ▲0.95(0.62%)
→10/28(月)のその他主要マーケット指標

←米9月求人件数は予想外に増加した8月から予想外の大幅減 10/30(水)
→政治とカネで与党過半数割れ、日本(円)売りで金は最高値 10/28(月)
→ドイツIFO景況感、サービス業はプラス圏、製造業も下げ止まり 10/26(土)
→PMIは「米>欧、サービス業>製造業」、独仏下位独占も継続 10/25(金)

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