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歴史的大荒れ?NY金の1日当たりの変動値幅は4月に急拡大
更新日:2025年04月26日(土)
NY金・プラチナ・ドル円の1日当たりの変動値幅・月間平均 2025年4月25日高値と安値との差で見る1日当たりの変動値幅は、25日までの時点でNY金の4月平均は91.5ドル。3月の37.6ドル、2月の48.6ドルなどを遥かに上回り、近年では最大となっていた2020年3月、コロナショックとなった月の64.1ドルも大幅に上回る状況となっています。
価格水準が大幅に上昇している為、当然と言えば当然とも言えますが、2012年以降で月間平均が40ドルを超えたのは、今年と昨年の2回ずつと2020年の3回、合計7回のみ。そのなかで60ドル台が2020年の1回のみ、50ドル台も2020年8月の1回のみ、それ以外は全て40ドル台。今月の90ドル超は突出、歴史的な大幅変動月。
トランプ政策の不確実性がそのまま金価格の急変動にも影響した面もありそうです。
今後、金価格がさらに上昇するか、トランプ政策の不確実性が増すようなことがあれば、1日当たりの変動値幅もさらに拡大しやすくなるかもしれません。

なお、ドル円も4月の平均変動値幅は25日時点で2.09円。昨年8月(2.14)以来、8ヵ月ぶりの大幅変動。昨年8月はドル円が37年ぶり高値となる161円90銭台まで上昇した7月の翌月。ピークアウト後の急反落で乱高下となったタイミング。それ以前では2022年11月(2.10)、これも150円まで急騰した翌月の急落局面。月間平均で2円を超えたのは近年ではこの3回のみ。これ以前ではリーマンショックの翌月、2008年10月(2.64)までさかのぼります。ドル円も、16年余りで3番めの大幅変動月となっています。

過去最大レベルの変動値幅となっている4月のNY金とドル円、これにゴールデンウィーク、さらには月末月初というタイミングも加わる次週以降、国内金価格にとっても歴史的乱高下を警戒すべき週、期間となるかもしれません。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年4月25日25日のNY金は-50.2ドル、1.50%の反落で前日の反発値幅の大半を帳消し。アジア時間序盤に3360ドル近辺から3380ドル台半ばまで小幅に急騰、この日の高値をつけて前日からの反発局面も一服。失速後は戻り売り、リスク回避の巻き戻しの流れでドル高基調となったことにも押されて3300ドル近辺まで急反落。ロンドン市場ではいったん下げ渋るもNY朝には一段安、安値では一時3280ドル割れ、しかし3290ドルの節目割れで買い戻されるとNY午後には3300ドル台を回復、NY引け後には3330ドル近辺まで反発。3350ドルが目先の上限となり、3290ドルの下限も維持して保ち合い形成の様相に。次週、月末月初の重要指標ウィークと関税動向でレンジ上抜けなら最高値圏再トライへ、3460ドル程度までが短期上値目標に。レンジを下抜けると調整局面拡大で3200ドル近辺までが短期下値目安に。
週間ベースでは-30.0ドル、0.9%安で3週ぶり、今年3度めの反落。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年4月25日NYプラチナは-7.4ドル、0.75%安で3日ぶりの反落。アジア時間序盤につけた高値は980ドルにわずかに届かず、7日連続高値は980ドル前後となり、この日も節目上抜けには失敗。強めのレジスタンスに跳ね返されての軟調推移ではロンドン序盤に960ドル近辺まで下落。しかし、保ち合い下限でもしっかりサポートされるとNY朝にかけて970ドル台へと反発。NY午後には970ドル台前半での小幅保ち合い、NY引け後には970ドル台後半へ。下ヒゲを残して保ち合い上限再々トライへの可能性も示唆、次週、強めのレジスタンスを突破できれば4月高値圏1020ドル台辺りまでの一段高トライへ。下限割れの場合には4月安値圏870ドル近辺再トライへ。
週間ベースでは-4.1ドル、0.42%の小幅安で3週ぶりの反落。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年4月25日ドル円は+119銭、0.83%の反発で前日反落分を全戻し、反発局面再開となって4月10日(144.60)以来、2週間ぶりの高値へ。東京朝の142円半ばが安値となって堅調推移、日米財務相会談が無事終了したことを好感し、警戒感と円高圧力緩和で143円回復トライへ、午後には米中貿易摩擦緩和期待などから143円後半へと急騰。欧州時間には143円前半を中心に保ち合いとなり、NY市場では4月のミシガン大消費者信頼感指数が低調ながらも速報からは上方改定されたことも好感されて144円台まで上昇。しかし週末のNY午後には高値を維持できず、143円半ばへと失速。それでも143円半ばの節目をわずかながらも上回った状態で週末を折り返し、週明けもこの水準以上を維持できれば一段高トライへと向かいやすい状況に。短期上値目標は145円台前半辺りまで。下方向には142円半ばが目先のサポートとなり、これを割れると140円近辺までを目安に下値トライ再開へも。
週間ベースでは+160銭、1.13%高で4週ぶりの反発。上昇率は今年最大、12月中旬以来、4ヵ月ぶりの大幅高。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/25終値とチャート

2025年04月26日(土)時点の相場
国内金:16,874 円 4/25(金) ▲161(0.96%)
国内プラチナ:4,901 円 4/25(金) ▲12(0.25%)
NY金:3,298.4 ドル 4/25(金) ▼50.2(1.50%)
NYプラチナ:972.9 ドル 4/25(金) ▼7.4(0.75%)
ドル円:143.74 円 4/25(金) ▲1.19(0.83%)
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