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★金プラチナ短期相場観★

4000ドル回復も束の間、12月利下げ観測後退でNY金は急反落
更新日:2025年10月30日(木)
事前予想どおり、FOMCでは2ヵ月連続0.25%の追加利下げを決定し、FF金利誘導目標は3.75-4.00%へ。
次回12月FOMCでも追加利下げがほぼ確実視される状況で、来年も少なくとも追加2回の利下げ予想が優勢となり、2026年末のFF金利は3.00-3.25%まで引き下げられることに。
概ね市場予想どおりのペースで米国の利下げフェーズが再開、進行し始めたことで、これを事前に織り込んで急騰の原動力の一部としてきた金価格は、事実確認前から先行する形で調整局面入り。そして、事実確認のタイミングで調整一服、との予想はパウエルFRB議長会見を受けて崩れることに。
「12月FOMCでの「追加利下げは既定路線」でなない」、との発言を受けてNY金は急落。
もっとも、経済指標発表もない状況では致し方ない、とも言える見解で、米政府機関の一部閉鎖がまだまだ続くようだと、市場予想もFRBの見通しも混沌。
FRBの利下げ継続見通し後退とともに、NY金の調整一服ムードも後退。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年10月29日29日のNY金は+17.6ドル、0.44%高で4日ぶりの反発。アジア時間序盤に3930ドルまで下押しも前日安値を下回らず、3900ドルの大台ラインでいったん底打ちの可能性を維持して戻りを試す展開に。ロンドン序盤に4000ドルの大台を回復すると前日高値を上回るも、4040ドル台で頭打ち。NY市場では失速、ドル高基調となったNY午後には4010ドル割れ、NY引け後のFOMC結果には4000ドルの大台ラインを挟んで小幅に上下動、しかしパウエルFRB議長会見を受けて急落。米長期金利急騰とドル高急伸にも連れて一時3940ドル近辺まで下落、戻りも3960ドル台へと限定的。日足レベルでは3980ドルを目先の主要レンジ下限として反発の兆しも、FOMC後の急落でこれを下抜け、3980ドル回復の可否が調整継続か、いったん底打ちかの分岐点に。できなければ3900ドルの大台近辺までの下値再トライ余地。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年10月29日NYプラチナは+16.0ドル、1.01%の続伸。長めの下ヒゲを残した前日の反発基調を維持。アジア時間に1570ドル割れの安値をつけて押し目買い、ロンドン序盤に1600ドルの大台を回復すると高値では1620ドル付近まで上昇。しかしこれを維持できず、1610ドルの節目上抜けにも失敗、NY市場では1600ドル近辺へと失速。NY引け後のFOMC後の急落局面では一時1580ドル割れで下げ渋り。保ち合い下限を1580ドルに切り上げる形となって1610ドルまでのレンジで小幅保ち合いに。徐々に抵抗感も強まる1610ドルの節目を突破できれば1670ドル近辺までを目安に一段高トライへ。逆に1680ドル割れなら1500ドルの大台近辺までを目安に下値再トライへ。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年10月29日ドル円は+63銭、0.41%の反発。日本政府と日銀との関係性に言及したベッセント米財務長官の口先介入発言を受けて東京朝には152円10銭台から151円50銭台まで急落。これが安値となって下げ渋ると午後には152円台を回復、一時152円50銭台まで上昇後には失速、欧州時間には152円前半での保ち合い、NY市場では152円を挟んでの保ち合いに。織り込み済の0.25%利下げのFOMC結果には事実確認で152円40銭台まで小幅に上昇、その後パウエルFRB議長会見での12月利下げ見通し後退はややサプライズとなって153円トライへと急騰、しかし153円の節目超えは維持できず、NY終盤には152円半ばへと失速。今後は利下げ見通し再確認フェーズとなって下押し圧力はやや緩和、目先は152円から153円までの小幅レンジでの保ち合いの様相に、上抜けな155円トライへ、下抜けなら150円割れトライへ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/29終値とチャート

30日の国内金価格は+78円、0.37%高で4日ぶりの反発。10月安値(20003)から最高値(23179)の61.8%戻し(21216)達成で都合良く調整一服も、12月の追加利下げ観測後退とベッセント介入発言などによる下押し圧力が上値を抑制、当面の底値となる可能性もあった21210円の節目を割り込むようなら調整局面継続、短期下値目安は21100円近辺まで。

プラチナ価格は+110円、1.29%の続伸。トリプルボトム形成への流れとなって反発トライ。抵抗帯となる可能性も警戒された上昇局面頭打ちの21日移動平均線(8592)とこれを下抜けた9日移動平均線(8541)をまとめて上抜け、反発継続への視界も開けた格好に。当面の上限8850円を突破できれば、9030円辺りまでを目安に一段高トライへ。短中期的にはトリプルボトム完成で最高値更新へと向かう可能性も。逆に8430円の節目割れへと反落なら8220円辺りまでを目安に下値再トライへ。
※参考:金プラチナ国内価格10/30とチャート

2025年10月30日(木)時点の相場
国内金:21,288 円 10/30(木) ▲78(0.37%)
国内プラチナ:8,605 円 10/30(木) ▲110(1.29%)
NY金:4,000.7 ドル 10/29(水) ▲17.6(0.44%)
NYプラチナ:1,600.8 ドル 10/29(水) ▲16.0(1.01%)
ドル円:152.73 円 10/29(水) ▲0.63(0.41%)
→10/29(水)のその他主要マーケット指標

←ユーロ圏景況感指数、10月は20ヵ国中10ヵ国が節目100超 10/31(金)
→ダラス、リッチモンド連銀とも10月製造業は低調ながら回復へ 10/29(水)
→ドイツIFO景況感指数、期待だけで10月は上昇、現況は悪化 10/28(火)
→1年前から様変わり、金も株も政治も経済も? 10/27(月)

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