金プラチナ短期相場観

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高値圏で不安定さを増すドル円相場はG20にも警戒感

更新日:2013年2月13日(水)

一方的に円安が進んできたドル円相場はこのところ不安定さが増してきた様子です。要人発言に一喜一憂する展開は相変わらずながらも、円安牽制発言も目立つようになってきたことで上へ下へと乱高下する場面が目につきます。
先週、5日には日銀・白川総裁の早期辞任表明を受けてドル円は1円26銭の円安、1.3%上昇で93円台半ばへ。6日、7日は材料難でほぼ値動きなし。8日金曜日には麻生財務相の「円安ペースが速過ぎ」発言に1%の反落で92円台半ばへ。
今週に入ると月曜日11日には米財務省・ブレイナード次官による円安容認発言で1.7%上昇で94円台前半に。そして昨日はG7の緊急共同声明を受けて乱高下、解釈を巡る誤解発言で結局0.9%の反落、G7の共同声明は為替相場を混乱させる結果となり、再び1週間前の93円台半ばに戻ってきました。
今週末のG20でも「日本の当局が為替相場の特定の水準を目標としているとの懸念が一部出ている」ことが議題として取り上げられる見通しのようで、週明けの波乱にも要警戒です。

NY市場、金は4日ぶりの反発もほとんど横這い推移。1,660ドルの直近下限を下抜けたことで大幅下落のリスクが高まったものの1,645ドルのサポートラインでぎりぎり持ち堪える状況。大幅下落を回避する為には1,680ドルの直近レジスタンスライン超えが必要。
プラチナの4日ぶり反発は1.24%。1,700ドルの大台割れからすぐに回復する力強さがあります。やや揉み合いの様相もあるものの上値目標1,770ドルの再トライへ。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場2/12終値とチャート

国内、金価格は3日続落。短期トレンドは下落方向への転換目前となり、調整幅としては既に十分。5,000~5,240円の間で方向性を見出す展開ながらNY金の動向に大きく左右されそうな状況。
プラチナは3日ぶりに切り返し、高値圏での揉み合いを形成しながら2010年高値の5,466円、ターゲット5,500円へと望みをつなぐ展開に。
※参考:金プラチナ国内価格2/13とチャート

2013年2月13日(水)時点の相場
国内金5,154 円 2/13(水) ▼32(0.62%)
国内プラチナ5,395 円 2/13(水) ▲53(0.99%)
NY金1,649.6 ドル 2/12(火) ▲0.5(0.03%)
NYプラチナ1,717.2 ドル 2/12(火) ▲21.1(1.24%)
ドル円93.47 円 2/12(火) ▼0.82(0.87%)

2/12(火)のその他主要マーケット指標

プラチナはジンバブエでの供給懸念でも上昇 2/14(木)

高値圏で不安定さを増すドル円相場はG20にも警戒感 2/13(水)

今年3月末までに日経平均は1万3千円、米国も円安容認へ 2/12(火)

アベノミクスの株高の根底にはグレートローテーション 2/9(土)

ドラギ総裁の口先介入でユーロ主導のリスクオフ、耐えるドル円 2/8(金)


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