金プラチナ短期相場観

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リスクオン相場の流れでスタートした今年の5月は買い継続か

更新日:2013年5月4日(土)

セルインメイと低調な米経済指標への警戒感からリスク回避傾向がやや進みかけていた市場は、米雇用統計の結果を受けて一転、リスクオンの流れが加速する週末となりました。事前のADP雇用の結果が低調だったことでハードルは下がっていましたが、NFPは市場予想を上回り、低調だった3月分の上方修正に加えて2月分も上方修正された上に失業率も低下。

この結果を受けてNYダウは一時、大台の15,000ドルを突破する勢いでまたも史上最高値を更新、NASDAQやドイツDAXも年初来高値を更新、英FTSEも高値更新寸前まで上昇。主要国債は軒並み売られる展開で利回りが上昇。
為替もドル円が再び99円台へと急騰、リスク通貨の豪ドルやニュージーランドドル、南アランドなども対円で上昇、円全面安の流れに。
しかし、高値更新の主要株価に対して為替の円安はいずれも節目となる高値更新できずに週末を迎えています。
ドル円は99円台半ば、ユーロ円は130円、豪ドル円なら102円台前半辺りの節目が上値抵抗となった可能性がありそうです。
国内連休明けとなる次週、円安の流れ再加速へと向かうのか、調整継続か、微妙なポジションに位置しているようにも見えます。

今年の5月はリスクオン継続、と安易に決めつけるのはまだ早いのかもしれません。金もほとんど売られていないようですし。

NY市場、金は一時1,480ドル台後半まで値を伸ばすも雇用統計の結果を受けて押し戻されてわずかに反落。上値抵抗線1,470ドル台がやや厚みを増してしまった様子。下限1,440ドルとの間で睨みあいの様相。
週間ベースでは10.6ドル、0.73%と小幅ながら2週続伸。
プラチナも金と同様の流れで上限1,510ドル手前で足踏み状態。下限1,460ドル、短期的な流れは上昇トレンド。
週間では2週続伸、24.7ドル、1.67%の上昇。

ドル円は1.13%の続伸で4月25日以来となる99円台。円高バイアスはまだ払拭されてはいないものの次週、調整を終えて100円トライへ3度めのチャレンジとなるか。上下の節目は99円60銭と97円20銭台。99円60銭台を超えることができれば大きく突き抜ける可能性も。
反落警戒月の5月、第1週は1円03銭、1.05%の上昇。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/3終値とチャート

2013年5月4日(土)時点の相場
国内金4,736 円 5/2(木) ▼66(1.37%)
国内プラチナ4,798 円 5/2(木) ▼121(2.46%)
NY金1,464.2 ドル 5/3(金) ▼3.4(0.23%)
NYプラチナ1,501.2 ドル 5/3(金) ▲1.0(0.07%)
ドル円99.03 円 5/3(金) ▲1.10(1.13%)

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