金プラチナ短期相場観
米雇用統計下振れなら貴金属店の混雑も緩和?
更新日:2013年5月3日(金)
香港の貴金属店には中国本土から地金や宝飾品を買いに来る人で大賑わいなのだそうです。今週前半、メーデーの連休中に本土から香港に訪れた人は前年比13%増だとか。それでも4月中旬の相場急落後の混雑に比べればやや減少。
アジアを中心とする実需の買いの勢いも、金相場の反発に応じて徐々に沈静化へと向かいつつあるようです。
昨日のECB利下げを好感して上昇した金相場は、今夜の米雇用統計にも大きく左右されそうです。
今週、ADP雇用者数が下振れたことで、雇用統計でも下振れ懸念が高まります。
前回4月上旬の3月分非農業部門雇用者数の大幅下振れに続いて弱い結果となれば、緩和策の早期縮小懸念後退で金価格は上昇へ。
今回の雇用統計には直接影響しないものの、昨日の失業保険申請件数は5年ぶりの低水準となり、雇用市場の改善傾向を示す結果となっています。雇用統計の下振れで金価格上昇となった場合でも、その流れは長くは続かない可能性も高そうでうす。
その場合には、再び香港の貴金属店の混雑度合いが増すことにはなりそうですが。
NY市場、金は1.47%の大幅反発で一時上値抵抗ラインの1,470ドル台まで上昇。サポートラインを1,440ドル台に切り上げてレンジを縮小、ブレイク待ちの形状へと移行中か。
プラチナも2.08%の大幅反発でレジスタンスの1,510ドル手前まで再上昇。短期サポートラインを1,460ドルに切り上げて金と同様、フラッグ形成へ。
ドル円は6日ぶりの反発。97円割れを試す場面が何度もありながら、ことごとく跳ね返し続けて遂に98円付近まで反発。サポートラインは97円20銭台に切り上げ、上方向の節目は99円60銭。上下どちらかをブレイクすると大きく動き出すことに。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/2終値とチャート
4連休の国内、週間ベースの騰落状況は、金が134円、2.75%の下落、プラチナは92円、1.88%の下落。
- 2013年5月3日(金)時点の相場
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国内金 : 4,736 円 5/2(木) ▼66(1.37%) 国内プラチナ : 4,798 円 5/2(木) ▼121(2.46%) NY金 : 1,467.6 ドル 5/2(木) ▲21.4(1.48%) NYプラチナ : 1,500.2 ドル 5/2(木) ▲30.7(2.09%) ドル円 : 97.93 円 5/2(木) ▲0.55(0.57%)
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