金プラチナ短期相場観
高値更新続く5月の株価、と為替・商品ここまでの年初来騰落率
更新日:2013年5月8日(水)
終値ベースでも15,000ドルを超え、史上最高値更新のNYダウ。ドイツDAXも史上最高値更新、日経平均も2008年のリーマンショック前の水準に到達。セルインメイと警戒された5月、昨年までのリスク回避の流れは見る影もなく、リスクオンの流れで株高の勢いがとまりません。
主な株価、為替、商品の今年年初からの騰落率を比較します。
NYダウ:12.25%
NASDAQ:9.14%
ドイツDAX:5.18%
英FTSE:7.99%
日経平均:36.41%
ドル円:13.35%
ユーロ円:11.95%
国内金:-0.37%
国内プラチナ:10.67%
NY金:-14.21%
NYプラチナ:-5.36%
日経平均の上昇率が際立ち、NYダウの伸びも2桁を超え、欧州主要株も堅調。
為替は円安の流れのなかで、ユーロよりも米ドルの強さが表れています。
円安に支えられていた国内金もわずかにマイナス圏へ。国内プラチナは2桁の伸びを維持する健闘ぶり。
リスクオンの流れに押されてNY商品市場の苦戦は続きます。
NY市場、金は1.3%の大幅反落で1,470ドル台のレジスタンスラインから1,440ドルのサポートラインまで下落して下げ止まり。もし、このラインを下抜けるようなことがあれば再び1,400ドル割れへの急落に警戒。逆に上限突破なら1,500ドル台半ばまで上昇余地拡大。
プラチナは4日ぶりの反落。1,510ドルのレンジ上限付近から1.75%下落してサポートライン1,460ドルのやや手前。レンジ内での荒い値動きが継続中。徐々に落ち着きを取り戻しつつ、レンジを狭めて上下どちらかへ大きく動き出す、よくあるパターン形成中か。
ドル円は4日ぶりの反落。100円トライの前に99円台前半での上値の重さが気になるところ。下限97円20銭から上限99円60銭のレンジ相場継続。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/7終値とチャート
国内、金は3%上昇の翌日に1.8%の反落。4,880円のレジスタンスラインに大きく押し戻された形。当面のサポートライン4,730円との間でレンジ相場を形成中。短期的な流れは上方向もレンジブレイクへの警戒感が徐々に高まる展開か。
プラチナは4%上昇の翌日に1.7%の下落。金よりも地合いの良さを象徴。短期上昇目標5,040円付近は維持。しかし5,000円の大台が近くて遠い存在になりつつある感も。4,790円が当面の支持線。
※参考:金プラチナ国内価格5/8とチャート
- 2013年5月8日(水)時点の相場
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国内金 : 4,788 円 5/8(水) ▼88(1.80%) 国内プラチナ : 4,908 円 5/8(水) ▼84(1.68%) NY金 : 1,448.8 ドル 5/7(火) ▼19.2(1.31%) NYプラチナ : 1,481.2 ドル 5/7(火) ▼26.5(1.76%) ドル円 : 99.00 円 5/7(火) ▼0.31(0.31%)
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