金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

世界的金融緩和の流れが加速、新興国でも相次ぐ利下げ

更新日:2013年5月9日(木)

今月に入ってECB(欧州中央銀行)、RBA(豪準備銀行)と主要国の利下げが続き、日米欧の金融緩和の流れが拡大、緩和競争は新興国へも広がりつつあるようです。
EU加盟、ユーロ非加盟のポーランド中央銀行は8日に過去最低の3.0%へ利下げ。3月の利下げ打ち止め表明にもかかわらず、景気回復の遅れとECBの利下げに追随した模様。
3日にはインド中銀も景気テコ入れ対策として3回連続の利下げで7.25%へ。
今朝、韓国中央銀行でも据え置き予想に反して2.50%への利下げ。やはり景気回復鈍化によるもので2011年以来の低金利に。
対照的なのは北欧のEU非加盟国ノルウェー。8日に1.5%据え置きを決め、中銀は1年後から徐々に引き上げを予想。

ユーロの影響を受ける欧州周辺国や新興国でも、景気回復が至上命題となっているようです。

NY市場、金は上へ下へと大揺れの日々。振れ幅が大きくなっていることによる行き過ぎのケースもあり得ますが、1,540ドル付近まで上昇の可能性も開けてきたようです。サポートラインは1,440ドル。

プラチナも大幅反発で1,510ドルのレンジ上限で少し押し戻されたところ。サポートラインを1,480ドルに切り上げて徐々にフラッグの形状に。上方ブレイクなら1,500ドル台後半、下方ブレイクなら1,400ドル割れの可能性も。

ドル円は98円台半ばまで下げる場面もあったものの終値では値動きなし。下限97円20銭から上限99円60銭の間で方向感なく、レンジ相場継続。
※参考:金プラチナ価格とドル円 NY市場5/8終値とチャート

国内、金は連休明け以降3%上昇、1.8%反落、そして1.5%反発と乱高下の展開。レンジ下限を4,780円に切り上げてレンジ幅を縮小し、4,880円のレジスタンス付近に再上昇。上値を窺う展開も。しかし乱高下が続くようなら明日は大幅反落の順番か。
プラチナは4%上昇、1.7%下落ときて1.4%上昇。短期上昇目標5,040円付近への望みをつなぐ展開。その前に心理的節目5,000円の大台が大きな抵抗線に。サポートラインは4,900円に切り上げ。
※参考:金プラチナ国内価格5/9とチャート

2013年5月9日(木)時点の相場
国内金4,860 円 5/9(木) ▲72(1.50%)
国内プラチナ4,979 円 5/9(木) ▲71(1.45%)
NY金1,473.7 ドル 5/8(水) ▲24.9(1.72%)
NYプラチナ1,504.9 ドル 5/8(水) ▲23.7(1.60%)
ドル円99.00 円 5/8(水) ▲0.00(0.00%)

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