金プラチナ短期相場観
日米首脳会談を皮切りに市場のゴールデンウィークがスタート
更新日:2014年4月24日(木)
現在開催中の日米首脳会談では、TPP(環太平洋経済連携協定)の大筋合意への期待も高まっているようです。平行線が続き、難航が伝えられていた閣僚協議は今朝未明まで続き、牛肉の輸入関税20%など大筋合意に向けた最終調整中とも。このあと正午過ぎに出される共同声明での「合意」がポジティブ・サプライズとなる可能性も。
市場にとっての警戒感の対象の一つとなっていた日米首脳会談を皮切りに、重要指標やイベントが続く月末月初のゴールデンウィークに突入。
本日夜には米3月耐久財受注と新規失業保険申請件数、明日金曜日には日本の消費者物価指数(CPI)、4月の東京都区部のCPIが注目されます。米4月のミシガン大学消費者態度指数では米国の景況感の好調維持の有無を確認。
そして来週には日米の金融政策決定会合、30日には日銀の展望レポート、翌日早朝にはFOMCの結果発表。米第1四半期GDPやISM製造業景況指数、中国その他各国製造業PMIなどが続き、週末2日には米雇用統計。その翌週にも各国サービス業関連の指標や豪・英・欧の金融政策会合などが続きます。
先週末からの騰落率が0.11%上昇と、ほとんど値動きが止まった状態のドル円相場。金相場も0.72%下落と限定的、株価も小幅推移が続くここまでの状態から、大きく動き出す為の材料が目白押し。日本でゴールデンウィークが終わる頃には、市場の景色も大きく変わっている可能性も十分考えられそうです。
NY市場、金相場は0.27%の小幅上昇で4日ぶりの反発。1,280ドルのサポートライン付近での小動きが継続。緩やかに上昇する90日移動平均線にも支えられ、上方向には9-21日移動平均線が1,300ドル近辺まで切り下がってきており、変動率の縮小を象徴。やや下方リスク優勢も動き出しのタイミングをうかがう状況に。
プラチナ相場も0.26%の小反発で6営業日ぶりの上昇。3月末安値水準とも重なる1,400ドルの節目付近での小動き状態に。南ア鉱山の労使交渉はまだ折り合いがつかず、政府仲裁により24日も継続のもよう。下方向に動き出した場合には1,350ドル近辺が下値メド。
ドル円は0.08%の小幅安で9日ぶりの反落。102円台後半では上値が重く、102円台前半では底堅さも見られる状態が継続し、9-21-90日移動平均線全てがこの範囲内に収束。21-90日は水平状態、右肩上がりの9日移動平均線がわずかな上昇バイアスを示す状況。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/23終値とチャート
国内金価格はわずかに0.15%下落し、3日続落。緩やかな下落トレンドが進行中、4,440円近辺が下値メド。上方向へのレジスタンスは4,600円。
プラチナも0.06%の小幅続落。3本の移動平均線も収束傾向となり、ややレンジ相場の色合いも。下押し圧力が徐々に強まり、4,850円近辺の下値目標を試す展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格4/24とチャート
- 2014年4月24日(木)時点の相場
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国内金 : 4,529 円 4/24(木) ▼7(0.15%) 国内プラチナ : 4,941 円 4/24(木) ▼3(0.06%) NY金 : 1,284.6 ドル 4/23(水) ▲3.5(0.27%) NYプラチナ : 1,403.9 ドル 4/23(水) ▲3.6(0.26%) ドル円 : 102.54 円 4/23(水) ▼0.08(0.08%)
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