金プラチナ短期相場観

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新築でも中古でも好調続く米住宅販売件数

更新日:2016年8月25日(木)

米新築+中古住宅販売件数 2016年7月全米不動産業者協会(リアルター協会【NAR:The National Association of Realtors】)が発表した7月中古住宅販売件数は、市場予想の551万件を下回る539万件、3月(536)以来4カ月ぶりの水準に後退。9年4カ月ぶりの高水準となっていた6月の557万件からは-3.2%とり、やや減速した状態も、前月比マイナスとなるのは2月(-7.3%)以来で今年2回め。
3カ月平均では近年最大水準となった6月時点の550.3万件からわずかに低下して549.0万件も2番めの高水準を維持。

米商務省が前日発表した7月の新築住宅販売件数は、年率換算で前月比+12.4%の65.4万件。2007年10月以来、8年9カ月ぶりの高水準となっていました。
好調が続く新築住宅販売件数に対して、中古住宅販売件数の予想外の落ち込みでマイナス材料と捉える向きもあるようですが、近年の推移で見れば、中古住宅販売件数も高値圏での一服状態、といったところ。
雇用市場の回復に伴う賃金上昇の兆しと住宅ローンの低金利に支えられ、中古住宅販売の落ち込みも一時的との見方が有力となっています。

米国の住宅販売件数は新築でも中古でも、右肩上りの堅調推移を維持して8-9年ぶりの高水準にあり、引き続き住宅市場は米国経済を牽引するプラス材料となっているようです。

NY金・日足チャート 2016/7/26 - 8/2424日のNY金相場は1.22%の大幅反落で7月27日(1326.7)以来、1カ月ぶりの安値水準。2週間余り続いた高値保ち合い状態から、何度か試していた下方ブレイクへの流れはこの日のロンドン時間にようやく加速。1340ドルのレンジ下限をしっかりと下抜けたことでストップロスを巻き込む形で急落局面を形成し、下値目安1320ドル台へと到達。この水準は7月に安値揉み合いを形成した価格帯でもあり、いったんサポートされやすいところ。週末のジャクソンホール会合では無風通過が予想されるものの、なんらかのタカ派材料が飛び出して1320ドルを割り込むようなことがあれば、1300ドルの大台ライン付近までの調整継続も想定される。

NYプラチナ・日足チャート 2016/7/26 - 8/24NYプラチナ相場は2.62%の大幅反落となって7月5日(1076.9)以来、1カ月半のぶりの安値水準。1120ドルをはさんでの保ち合いを既に下方ブレイクしていた状態から、金の急落に背中を押されて急加速。下値ターゲットとなっていた1080ドル台へとしっかり到達。なお、南アフリカ・ゴーダン財務相の出頭命令報道で南アランドが急落していることも売り圧力となった可能性も。

ドル円・日足チャート 2016/7/26 - 8/24ドル円は0.21%のドル高円安。100円台前半を中心とする膠着相場はこの日も継続、欧州時間に100円09銭まで下げて100円ラインの底堅さを確認後の反発局面では、100円70銭の長期節目水準が意識されて60銭台どまり。米週間石油在庫統計での原油在庫の増加を受けてNY原油が急反落したことも上値を押さえる材料となった模様。膠着状態が続くなかでも幾度となく試した100円割れへの円買いトライに失敗し、わずかに下値を切り上げ続け、とはいえ上値も切り下がる状態で小さな三角保ち合いを形成。下方ブレイクで99円80銭台を割り込んだ場合には98円半ばまでの円高進行リスクも残るものの、円高圧力も大きく後退しており、どちらかと言えば円安方向への反発局面形成となる可能性のほうがやや優勢と見るが。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場8/24終値とチャート

25日の国内金価格は0.8%の反落。6月24日(4583)以来、2カ月ぶりの安値水準となり、長期三角保ち合い下限となる4600円の節目をわずかに下抜け。NY金の下落にもいったんの達成感、円高圧力緩和傾向の現状、さらには今年1月安値から3月高値までの上げ幅の61.8%戻し(4597)を達成した状況からは、この近辺での攻防からの反発も見込まれるところ。しかし、単体チャートで見る下落基調には加速の気配こそあれ、減速の兆しは見られない状態が継続。過熱感を振りきって一段安が継続すると仮定した場合の想定水準としては、76.4%戻し(4516)辺りまで。

プラチナ価格は2.19%の大幅安。90日移動平均線でのワンバウンド後の下抜けで急加速、下値目安3760円台辺りをクリアして少し行き過ぎの感も。やはりNYプラチナの急落からの目標水準到達とドル円の膠着状態からはこの近辺で下げ止まる可能性。一段安へと延長戦突入の場合の目安としては、6月末から7月末までの上げ幅の半値戻し(3764)を割り込んでいる現状からは61.8%戻し(3691)辺り。さらに加速した場合には76.4%(3601)付近まで。この水準はワンバウンド後の急落局面形成にN計算値を適用した場合の目安にも相当。
※参考:金プラチナ国内価格8/25とチャート

2016年8月25日(木)時点の相場
国内金4,595 円 8/25(木) ▼37(0.80%)
国内プラチナ3,748 円 8/25(木) ▼84(2.19%)
NY金1,329.7 ドル 8/24(水) ▼16.4(1.22%)
NYプラチナ1,082.2 ドル 8/24(水) ▼29.1(2.62%)
ドル円100.45 円 8/24(水) ▲0.21(0.21%)

8/24(水)のその他主要マーケット指標

好調を示した7月の米耐久財受注、平均的には減少傾向継続中 8/26(金)

新築でも中古でも好調続く米住宅販売件数 8/25(木)

8月のリッチモンド連銀製造業指数は3年7カ月ぶり低水準に急減速 8/24(水)

シカゴ連銀全米活動指数は1年ぶり高水準、も回復途上 8/23(火)

1ドル=100円ラインが支える国内金価格4600円の節目 8/22(月)


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