金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

NY連銀も2月に急騰、年初の米製造業景況感急回復に追随

更新日:2020年2月19日(水)

NY連銀、フィラデルフィア連銀、ISM製造業景況指数 2020年1-2月ドイツの2月ZEW景況感指数は市場予想を大幅に下回って3カ月ぶり低水準となり、昨年末からの反発基調も一服。新型ウイルスの感染拡大への警戒感がドイツの景況感に悪影響となった可能性も指摘され、今後の回復基調の重石にも。

これに対して米国では、2月のNY連銀製造業景況指数が12.9となり、1月の4.8から急騰、市場予想の5.0を大きく上回って9ヵ月ぶりの高水準。
構成指数では、新規受注が1月の6.6から2月は22.1へと急騰、2年5カ月ぶりの高水準。出荷も8.6から18.9へと急騰し、1年3カ月ぶり高水準。受注残も9カ月ぶりのプラス圏回復で1年5カ月ぶりの高水準など、多くの指標が高水準を維持して回復基調を支えた格好に。

なお、フィラデルフィア連銀では1月に17となり、12月の2.4から急反発していました。ISM製造業景況指数も12月の47.8から1月は50.9へと急反発。
出遅れていたNY連銀も2月にISMの流れに追随する形となり、年末年始にかけて米国の製造業景況感が底入れ、回復基調へと転じたことに同調、支持する形にもなったようです。
米国とドイツでは2月の景況感は明暗分かれる結果となったようです。

NY金・日足チャート 2020/1/13 - 2/1818日のNY金相場は+17.2ドル、1.08%上昇し4日続伸。今年3番目の上げ幅となって2013年3月27日(1606.2)以来、6年11ヵ月ぶりの高値水準となって大台回復。3連休明けの時間外は少し水準を切り上げて1590ドルの攻防からスタート。ユーロドルが2年10ヵ月ぶり安値となる1.08ドル割れへ、ユーロ安主導のドル高が進行した欧州時間にも1590ドル台前半でのジリ高推移、NY朝には米株の大幅安と金利急低下の流れに反応し、1600ドル台へと急騰。今年最高値となっている1月8日高値1613.3ドルには及ばなかったものの、一時1608ドルまで上昇。連休前の高値保ち合い上方ブレイクからの上値再トライの流れが急速に進行した形となり、反落警戒感も緩和。NY終盤には米株の急反発でナスダックは最高値更新へと流れは逆転も、NY引け後の時間外でも1600ドルを維持。このまま大台維持できれば上値目標1620ドル台まで、もう少しの上昇余地も。

NYプラチナ・日足チャート 2020/1/13 - 2/18NYプラチナは+25.1ドル、2.59%の大幅反発。上げ幅は1月15日(+38.3ドル、3.88%)に次いで今年2番めの急騰で1月28日(995.0)以来、3週間ぶりの高値水準。NY金の急騰に追随し、史上初の2500ドル台へと急騰したパラジウムにも感化されたように急騰局面を形成。970ドルをはさんでの小幅保ち合いが続いたなかでも上昇し続けていたモメンタムが示唆していたとおりの展開にも。1000ドルの大台手前で一服状態とはなっているものの、ここを突破できれば短期上値目標1020ドル台に向けて一段高の展開にも。

ドル円・日足チャート 2020/1/15 - 2/18ドル円は7銭程度のドル高円安で小幅に続伸。東京午前にはアップルの業績悪化見通しを受けての株安の流れにも連れて109円60銭台まで下押しも、この水準では底堅く、NY時間にはNY連銀製造業景況指数の好結果を受けて109円90銭台まで急上昇。しかし、110円の抵抗感と株安の流れが重石となって失速すると、結局109円80銭台を中心とした小幅保ち合い推移に。109円70銭の節目割れを何度も試しながらも失敗に終わり、小幅ながら下ヒゲ陽線を残して今朝の東京市場では日経平均の5日ぶり反発の流れにも連れて上値トライの様相にも。110円ラインの攻防を突破して2月高値110円10銭台を上抜けることができれば保ち合い上抜けへ。今年高値110円20銭台も更新できればボラティリティも拡大しやすくなり、111円付近まで上値を伸ばすような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/18終値とチャート

19日の国内金価格は+59円、0.97%高となって5日続伸。8営業日連続6000円超で4営業日連続で今年高値を更新。40年ぶり高値圏での一段高となり、短期上値目標6100円前後をオーバーラン。NY金の急騰にドル円の膠着状態が続き、高値保ち合い上抜け後の急騰局面がとまらない状態にも。ここに来て短期トレンドは好転し、過熱感も上昇余地を残す状態。NY金が1620ドルまで水準を切り上げた場合、6200円程度までの上昇も見込まれることにも。

プラチナ価格は+91円、2.46%の大幅続伸。上げ幅としては今年高値3921円まで急騰した1月16日(155円、4.12%)以来、1ヵ月ぶりで今年2番めの急騰。3700円近辺が今後も重要なサポート水準となる可能性を残しての小幅保ち合い上方ブレイク、9-21日移動平均線をまとめて上抜け、上値目標3800円付近にもほぼ到達。一服感も漂う状況ながら、時間外のNYプラチナは1000ドル超へと堅調推移。1020ドルまで上昇した場合、国内プラチナ価格も3900円付近まで押し上げられる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格2/19とチャート

2020年2月19日(水)時点の相場
国内金6,159 円 2/19(水) ▲59(0.97%)
国内プラチナ3,791 円 2/19(水) ▲91(2.46%)
NY金1,603.6 ドル 2/18(火) ▲17.2(1.08%)
NYプラチナ993.9 ドル 2/18(火) ▲25.1(2.59%)
ドル円109.89 円 2/18(火) ▲0.07(0.06%)

2/18(火)のその他主要マーケット指標

NY金とドル円の逆相関解消、7年半ぶり正相関で金高ドル高 2/20(木)

NY連銀も2月に急騰、年初の米製造業景況感急回復に追随 2/19(水)

転職者と非転職者との賃金格差拡大、18年ぶり高水準に 2/18(火)

本邦GDPは大幅下振れ、株安円高で金価格は高止まり 2/17(月)

米製造業景況感の1月回復に反して鉱工業生産は低調 2/15(土)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ