金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

過去最高値更新再トライへのゴールデン・ウィーク

更新日:2023年5月5日(金)

NY金高値更新トライ:1900ドル超での推移2020×2022×2023 2023年5月4日4日の時間外には一時2085.4ドルまで急騰したNY金。
NY金が過去最高値2089.2ドルまで上昇したのが2020年8月7日。この年、2020年に1900ドル以上での連続推移日数は7月27日から9月22日までの41日間。このうち2000ドル台での推移日数は連続5日を含む合計6日間。
2022年の1900ドル以上連続推移日数は、3月4日から4月22日までの39日間。うち2000ドル台での推移日数は散発で2日。
2023年は3月13日に1900ドルを超え、5月4日時点で連続38日。あと1日で2022年と並び、あと4日で2020年を超えて過去最長を更新しようかという状況。
2000ドル台での推移日数は4月3日から20日までの連続13日で過去最長を更新。その後ここまで散発4日を加えて合計17日。2000ドル台推移合計日数でも過去最長を更新。

1900ドル台連続維持日数の最長更新は時間の問題という状況にもなり、少しのきっかけさえあれば過去最高値更新も射程圏内、という状況にもなってきました。
国内ではゴールデンウィークも終盤、FOMCでは利上げ打ち止めへの思惑が強まり、利下げ前倒し観測も台頭し始めた状況で週末には雇用統計。
NY金市場にとっても、文字通りゴールデン・ウィーク真っ只中、かもしれません。

NY金・日足チャート 2023/3/30 - 5/44日のNY金は+18.7ドル、0.92%高で3日続伸。4月13日終値(2055.3)をわずかに上回って今年高値を更新、終値ベースでは過去最高値となった2020年8月6日(2069.4)以来、2年9ヵ月ぶりの高値。FOMC明けの時間外スタート直後に過去最高値に迫る2080ドル台半ばまで急騰後に2060ドル近辺へと巻き戻し、ロンドン・NY朝には2040ドル近辺まで下げる場面もあったもののNY午後には2050ドル台へと反発。年後半の利下げ観測台頭とともにFOMC前後のドル安と長期金利低下の巻き戻しが限定的となったことにも下支えされた格好。高値圏での上ヒゲ長めの十字線を形成し、調整も入りやすい状況での雇用統計待ち。ネガティブな結果で一段高となれば最高値更新トライへと向かう可能性も。上値目標は4月高値(2063.4)から4月19日安値(1980.9)の161.8%戻し(2114.4)、2120ドル近辺も。逆の展開で調整局面進行なら2月安値(1810.8)から5月高値(2085.4)の23.6%戻し(2020.6)辺りまでが下値目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2023/3/30 - 5/4NYプラチナは-11.5ドル、1.08%の続落で4月12日(1027.5)以来、3週間ぶりの安値。アジア時間には1070ドル台へと小幅上昇も20日移動平均線(1071.1)を上抜け切れずに戻り売り、ロンドン・NY朝にかけては下値サポート1060ドルでいったん下げ渋るもNY午後には一時1040ドル付近まで下落。1060ドルのサポート割れに伴う短期下値目安1040ドル近辺到達後の自律反発でNY午後には1050ドル近辺へ。引き続き1040ドル近辺までの下値余地を残しながら、20日線超えが短期トレンド回復に向けてのポイントに。これを超えて1080ドルの節目を超えるともう一段の反発局面へ、1100ドルの大台回復も視野に。

ドル円・日足チャート 2023/3/31 - 5/4ドル円は59銭のドル安円高、0.44%安で3日続落。4月27日(133.99)以来、1週間ぶりの安値。FOMC後の軟調局面は東京時間の134円半ばでいったん下げ止まる格好にも。NY市場では米1-3月期単位労働コスト速報値が前期比年率+6.3%となり、予想を上回って3四半期ぶり高水準となったことがインフレ材料となり、134円30銭台から80銭台へと急騰。しかしこれが格好の戻り売りポイントにもなってしまった様子でNY午後にかけて133円50銭近辺まで下落。米地銀の経営不安からの株安でリスク回避の流れにも連れた格好。ただし133円半ばの節目ではしっかりサポートされ、NY終盤にかけて134円台へと反発。下ヒゲを残して下げ止まりへの可能性も残したものの、右肩上がりの20日移動平均線(134.28)との攻防状態にもなり、これをしっかり上抜けて雇用統計も好結果、賃金も高止まりなどとなれば調整一服にも。20日線が抵抗線となって雇用悪化、賃金鈍化となれば一段安への警戒感も、133円半ばの節目を割れるようだと131円後半辺りまでが下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/4終値とチャート

2023年5月5日(金)時点の相場
国内金9,565 円 5/2(火) ▲31(0.33%)
国内プラチナ5,031 円 5/2(火) ▼24(0.47%)
NY金2,055.7 ドル 5/4(木) ▲18.7(0.92%)
NYプラチナ1,050.3 ドル 5/4(木) ▼11.5(1.08%)
ドル円134.27 円 5/4(木) ▼0.59(0.44%)

5/4(木)のその他主要マーケット指標

雇用統計上ブレで早期利下げ観測後退、NY金最高値トライも先送り 5/6(土)

過去最高値更新再トライへのゴールデン・ウィーク 5/5(金)

利上げ打ち止めの可能性示唆でドル売り、NY金は最高値トライへ 5/4(木)

米3月求人件数は2ヵ月連続1千万件割れ、ドル売り金買い 5/3(水)

5月利上げ後据え置きは9月迄、市場予想は11月利下げ開始へ 5/2(火)


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