金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

円安で国内金価格は今年34回めの最高値、14000円も射程圏内に

更新日:2024年10月15日(火)

国内金価格・日足一目均衡表 2024年10月15日国内金価格は10月7日の13842円以来、1週間ぶり、今年34回めの過去最高値更新。
金現物の価値としては、昨年末からは+3546円、34.1%上昇し、14000円の大台も射程圏内に。
今年夏以降の最高値圏としては、概ね13400円から13700円、値幅300円のレンジで保ち合いを形成する形となっていたのが、足下ではこれを完全に上抜ける形に。
高値保ち合いの値幅300円分、さらに上昇した場合の水準は、14000円。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月14日14日のNY金は先週末から-10.7ドル、0.4%安で3日ぶりの反落。週明け時間外序盤に2670ドルを割れると2660ドルの安値をつけて切り返し、押し目買いの様相となって反発の勢いを強めると先週高値を上抜けて2680ドル台半ばまで上昇。しかし、これが高値となって失速するとロンドン・NY市場にかけてはドル高の流れにも押されて軟調推移、NY午後には2660ドル付近まで下げながらもこの日の安値は下回らず、2660ドル台半ばへと下げ渋り。上ヒゲ十字線に近い足型を形成して上げ渋りも、右肩上がりの20日移動平均線(2655.2)に下値をサポートされて下げ渋り。主要レンジ上限を2680ドルに切り下げ、これを突破できたなら最高値更新トライ、2730ドル近辺を目指す流れへ。下方向へは20日線にサポートされないようだと主要レンジ下限2620ドルまでは下げやすくなる可能性も。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月14日NYプラチナは+9.7ドル、0.98%高で3営業日続伸。6営業日ぶりの大台回復で10月3日(1005.6)以来、2週間ぶりの高値。アジア時間には990ドルを割り込んで軟調推移、週末安値を下回って980ドル割れへ。970ドル台半ばの安値をつけて切り返すとロンドン序盤には990ドル回復トライ、NY朝には株高局面に追随する格好となって1000ドルの大台回復トライへ、高値では1010ドル近辺まで上昇し、NY午後には1000ドル台半ばでの推移。下ヒゲを残しての一段高で20日移動平均線(990.8)が目先のサポート候補に、1020ドルの上限トライに成功すると今年高値圏トライの流れへ、1070ドル近辺までが短期上値目標に。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年10月14日ドル円は+60銭、0.4%の続伸で7月31日(150.03)以来、2ヵ月半ぶりの高値。東京朝の149円10銭台が安値となり、祝日で閑散状態では午前も午後も高値は149円30銭台まで、欧州時間に149円40銭台へと水準を切り上げると、NY市場にかけては欧米株高のリスク選考の流れにも連れてドル高円安基調の展開に。NY市場では149円90銭台まで上昇し、NY午後にかけて150円トライも、大台ライン付近で上値を押さえられる状態が続くとNY終盤には149円70銭台へと失速。149円40銭の節目上抜けに伴う短期上値目標150円台半ばを目指す流れは、150円の大台ラインを超えられずに失速気味に。目先、一時的にでも150円トライの可能性も残しながら、失速の流れが強まるようだと148円半ばが目先のサポート、これを割り込むようだと調整局面形成へ、147円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/14終値とチャート

15日の国内金価格は連休前から+169円、1.23%高となって3営業日続伸。上昇再開の9日移動平均線(13716)にサポートされ、強気パーフェクトオーダーを維持して9月以降の上昇トレンドが再加速。13850円の節目上抜けに伴う13900円の大台トライに成功、短期目標13930円程度に到達。短期的には一服感も生じやすく、9日線が目先のサポート候補。13640円の節目を割れると調整局面入り、13550円辺りまでが短期下値目安に。

プラチナ価格は+143円、2.84%高で3日続伸。7月23日(5224)以来、2ヵ月半ぶりの高値。下落基調の90日移動平均線(5100)から5110円の節目までの抵抗帯を突破して一段高、これに伴う短期上値目標5220円程度まで、もう少しの上昇余地も。中期的には7月高値(5730)から9月安値(4554)の半値戻し(5142)を達成し、次の上値目安としては61.8%戻し(5281)近辺が意識される可能性。下方向へは4910円の節目を割れると巻き戻しの流れが加速、4800円割れを目指す流れとなる可能性も。
※参考:金プラチナ国内価格10/15とチャート

2024年10月15日(火)時点の相場
国内金13,932 円 10/15(火) ▲169(1.23%)
国内プラチナ5,172 円 10/15(火) ▲143(2.84%)
NY金2,665.6 ドル 10/14(月) ▼10.7(0.40%)
NYプラチナ1,004.1 ドル 10/14(月) ▲9.7(0.98%)
ドル円149.74 円 10/14(月) ▲0.60(0.40%)

10/14(月)のその他主要マーケット指標

NY連銀製造業景況指数10月は予想外に低調も見通しは良好? 10/16(水)

円安で国内金価格は今年34回めの最高値、14000円も射程圏内に 10/15(火)

生産者物価PPIも総合指数は鈍化継続、コアPPIは下げ渋り 10/12(土)

コアCPIは予想以上に下げ渋り、失業保険は予想外の大幅増 10/11(金)

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