金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

NY連銀製造業景況指数10月は予想外に低調も見通しは良好?

更新日:2024年10月16日(水)

NY連銀製造業景況指数 2024年10月10月のNY連銀製造業景況指数は予想に反して低調。
NY連銀製造業景況指数は-11.9。市場予想の3.6を大幅に下回り、2年5ヵ月ぶり高水準となった9月の11.5からは-23.4の急反落で5ヵ月ぶりの低水準。
10ヵ月ぶりにプラス圏を回復した9月から、10月は再びマイナス圏へと失速。
6ヵ月平均では-5.55。10ヵ月ぶりの高水準となり、回復基調継続を示唆しながらも、2年3ヵ月連続マイナス圏推移と低迷状態からは抜け出し切れず。

構成指数では、新規受注が-10.2で5ヵ月ぶりの低水準、出荷が-2.7で6ヵ月ぶり低水準、いずれも前月から-19超の急低下。総合指数をマイナス圏へと押し下げた原動力。
インフレ関連では、仕入価格が29.0で6ヵ月ぶり高水準、販売価格も10.8で5ヵ月ぶり高水準。さらに供給状況は-7.5で2年4ヵ月ぶり低水準。インフレ懸念は高まる状況に。
その一方で雇用者数は4.1、1年3ヵ月ぶりの高水準、平均労働時間も4.7で1年11ヵ月ぶりの高水準。雇用関連は好調。
それもあってか、期待指数は38.7。3年ぶりの高水準、見通しは良好。
2022年以降、激しく乱高下するNY連銀製造業景況指数では、その見通しも乱高下しながらも上昇基調を強めているようです。

NY金・日足+20日移動平均線 2024年10月15日15日のNY金は+13.3ドル、0.5%の反発で10月3日(2679.2)以来、2週間ぶりの高値。アジア時間には2660ドル台半ばから2650ドル台半ばへと下押し、前日安値を下回りながらも上昇軌道の20日移動平均線(2659.5)にサポートされて切り返すとロンドン・NY朝にかけては2670ドルを挟んでの保ち合いに。NY市場では10月のNY連銀製造業景況指数が予想外に低調となったこともきっかけとなった米10年債利回り低下に連れて一段高、NY午後には2680ドルトライ、高値では一時2680ドル台半ばまで上昇、ただしNY引け後には2680ドル割れへ。結果的に2680ドルの節目上抜けトライにはいったん失敗。再トライに成功できれば最高値更新トライへ、短期上値目標は2730ドル近辺。下方向には2660ドルが目先のサポート、割れると調整局面形成へ、2600ドル近辺までが短期下値目安に。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2024年10月15日NYプラチナは-7.5ドル、0.75%安で4日ぶりの反落。アジア時間に1010ドル手前、前日高値付近まで上昇して失速。1000ドル超での推移は24時間と持たず、早々に大台を割れるとロンドン序盤には990ドル付近まで下落。NY朝には990ドル台後半へと反発後に980ドル台前半の安値をつけ、売り買い交錯状態を経てNY午後には990ドル台後半へ、ただし大台ラインには一度もタッチすらできずに小康状態に。主要レンジ上限を1010ドルに切り下げ、1000ドルの大台ラインにも抵抗感。これらを突破できたなら1050ドル近辺を目標に上値トライ再開。下方向には引き続き20日移動平均線(991.5)が目先のサポート候補。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2024年10月15日ドル円は-55銭、0.37%安で3日ぶりの反落。東京朝の149円80銭台が高値となり、149円台後半での保ち合い推移は東京市場終了と同時に崩れて軟調推移。欧州時間には米10年債利回り低下にも連れて149円割れ、148円80銭台の安値をつけて切り返すとNY市場ではほぼ149円台前半での保ち合い推移。NY連銀製造業景況指数の低調な結果を受けての売りも限定的となり、149円近辺では底堅く推移。149円40銭の節目上抜けに伴う短期上値目標150円台半ばを目指した流れは前日高値149円90銭台までにとどまり、150円ラインへの抵抗感も残して失速。目先、149円80銭の節目を上抜け、150円ラインの鬼門を突破できれば上値トライ再開、151円台を目指す流れへ。下方向には148円50銭の節目を割れると調整へ、147円近辺までが短期下値目安に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場10/15終値とチャート

16日の国内金価格は+20円、0.14%高で4日続伸。2日連続、今年35回めの過去最高値更新。ドル円の調整局面ではNY金の上昇に押し上げられる好循環にサポートされる展開は、今年の最高値更新ラッシュ時にしばしば見られた光景。ただし短期的な流れでは13850円の節目上抜けに伴う短期上値目標13930円程度に到達後の一服感も。今年の絶対値平均騰落率は現在0.7%、現状水準では98円。98円上昇すると14050円、98円下落した場合には13854円。

プラチナ価格は-69円、1.33%安で4日ぶりの反落。5110円の節目上抜けに伴う短期上値目標5220円程度には届かず、前日の5170円台までにとどまって失速。ただし90日移動平均線(5097)にサポートされたような格好にも。目先、5180円超へと切り返すことができれば5220円程度までの短期上値目標再トライへ。下方向には上昇軌道の9日移動平均線(5047)、その下には21日移動平均線(4962)がサポート候補。
金との価格差は前日の8734円から8849円へと急拡大、2日連続で過去最大を更新。
※参考:金プラチナ国内価格10/16とチャート

2024年10月16日(水)時点の相場
国内金13,952 円 10/16(水) ▲20(0.14%)
国内プラチナ5,103 円 10/16(水) ▼69(1.33%)
NY金2,678.9 ドル 10/15(火) ▲13.3(0.50%)
NYプラチナ996.6 ドル 10/15(火) ▼7.5(0.75%)
ドル円149.19 円 10/15(火) ▼0.55(0.37%)

10/15(火)のその他主要マーケット指標

コアPCEの下げ渋りに連れ、米インフレ期待も下げ渋り 10/17(木)

NY連銀製造業景況指数10月は予想外に低調も見通しは良好? 10/16(水)

円安で国内金価格は今年34回めの最高値、14000円も射程圏内に 10/15(火)

生産者物価PPIも総合指数は鈍化継続、コアPPIは下げ渋り 10/12(土)

コアCPIは予想以上に下げ渋り、失業保険は予想外の大幅増 10/11(金)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ