更新日：2025年5月24日(土)
米4月の新築住宅販売件数は74.3万件。市場予想の69.5万件を大幅に上回り、2022年2月（78.8）以来、3年2ヵ月ぶりの高水準。前月分が72.4万件から67.0万件へと下方修正され、前月比では+10.9％の急増、1年11ヵ月ぶりの大幅増。
ただし、2月分、1月分も下方修正され、3ヵ月合計で5.9万件の下方修正となったこともあり、4月の大幅増は一時的と見る向きも。
前日発表された中古住宅は低調。
4月の中古住宅販売件数は400万件。市場予想の410万件を下回り、7ヵ月ぶりの低水準。なお、4月としては2009年以来の低水準。経済の不確実性が高まる中、年内は低迷が続く公算大との見方も。
この結果、4月の新築＋中古の住宅販売件数は473.3万件。3月の469万件からは1.1％増も、半年では2番めの低水準。
2023年以降は400万件台後半でほぼ横ばい推移傾向。
4月時点で米国の住宅販売における新築住宅の割合は15.7％。中古住宅の割合は84.3％。
新築住宅の割合は3月時点での14.3％から急拡大。2020年6月（15.9％）以来、4年10ヵ月ぶりの高水準。
2024年以降の平均で見ると新築は14.4％。中古が85.6％。
2010年代後半には中古が90％、新築が10％、2010年代前半には中古が92％、新築が8％程度という時期もありました。
4月はやや突発的となった可能性も、最近では在庫不足などの影響もあり、ゆるやかに新築の割合が増加しているようです。
23日のNY金は+70.7ドル、2.15％の反発で5月7日（3391.9）以来、半月ぶりの高値。前日の調整から押し目買い、アジア時間の3280ドル台半ばが安値となって前日安値を下回らずに折り返すとロンドン序盤には3330ドル台へ。NY朝にはトランプ大統領のアップルへの国内回帰要請発言、EUへの50％関税発言などを受けてリスク回避の流れとなって3350ドル台へと急騰、高値では3360ドル台半ばまで上昇。3320ドルの節目突破に伴う短期上値目標3350ドル台辺りに到達したことから、目先は一服感も。ただし3連休明けに追加の波乱材料があれば一段高トライで終値ベースの最高値圏、3420ドル台辺りまでが行き過ぎ警戒水準に。当面のサポートは3290ドル、割れると3230ドル近辺までが再調整目安に。
週間ベースでは+178.6ドル、5.60％の反発。6週ぶりで今年2番めの大幅高。
NYプラチナは+7.7ドル、0.71％の反発。終値ベースでの昨年高値5月17日（1090.0）以来、1年ぶりの高値。アジア時間に1080ドル台半ばから上値トライ再開、高値ベースでの昨年最高値となった5月20日の1105ドル近辺まで上昇して失速。ロンドン・NY朝にかけて1070ドル近辺までの急落後は自律反発、NY午後には1090ドル付近へと収束。2日連続十字線を形成し、わずかに水準を切り上げて節目水準にも到達したことから短期的には一服感も。なお、昨年最高値超えの場合、次に意識される節目は2023年最高値圏、1140ドル近辺。
週間ベースでは+98.2ドル、9.92％の大幅反発。2021年2月8日からの週（+126.0ドル、11.12％）以来、4年3ヵ月ぶりの急騰。
ドル円は-142銭、0.99％の反落で5月6日（142.40）以来、半月ぶりの安値。東京朝に高値144円を割れると午後には143円半ば、欧州時間には143円前半へと軟調推移。その後トランプ米大統領の「アップルがiPhoneを国内製造しない場合、最低25％の関税を課す」発言、さらには「EUからの輸入品に6月1日から50％の関税を課す」発言を受けてリスク回避の流れが急加速、株価急落とともにドル安の流れで143円割れへと急落。安値では142円40銭台まで下落し、NY終盤にかけて142円半ばで下げ渋り。143円半ばの節目割れに伴う短期下値目安142円半ばに到達して一服感も、トランプ関税とその関連発言に振り回される状態はまだ収束せず。144円を回復できれば145円半ば辺りまでの反発も。
週間ベースでは-3.07円、2.11％安で5週ぶりの反落。3％超の急落は6週ぶり、今年3回め。
※参考：金プラチナ相場とドル円 NY市場5/23終値とチャート
2025年5月24日(土)時点の相場
国内金：16,698 円 5/23(金) ▼41(0.24％)
国内プラチナ：5,373 円 5/23(金) ▲51(0.96％)
NY金：3,365.8 ﾄﾞﾙ 5/23(金) ▲70.8(2.15％)
NYプラチナ：1,088.4 ﾄﾞﾙ 5/23(金) ▲7.7(0.71％)
ドル円：142.57 円 5/23(金) ▼1.42(0.99％)