金プラチナ短期相場観

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25%に50%、トランプ関税に戦々恐々、金価格は高止まり

更新日:2025年5月26日(月)

週末にはトランプ米大統領が6月1日からの対EU関税50%、アップルに対しては米国内生産しないのなら輸入関税25%、と国内回帰を求める意向も表明。
これを受けてリスク回避再燃となったNY市場では株安ドル安の流れとなって金は一段高。あらためてトランプ関税を巡る市場の警戒感はまだまだ落ち着かない状況。
ただ、週明け26日はスプリングデーで米英では3連休。谷間の時間は今のところ極端な流れとはならす、対EUの50%関税発動期限を7月9日まで延長との報道もあり、むしろ巻き戻しの展開に。
NY金は週末の3360ドル台半ばから週明け時間外には3340ドル割れへと軟調推移。NYプラチナは1080ドル台後半から週明けには1090ドル台後半トライ。ドル円は142円半ばから一時143円回復トライ。ただ、その後は142円台前半へと失速、ドルの弱さも継続。

国内金価格・週足一目均衡表 2025年5月26日26日の国内金価格は先週末から+35円、0.21%の反発。ほぼ水平状態の21日移動平均線(16713)にもサポートされて高止まり、16690円から16740円までの小幅保ち合いを形成。16740円超へと抜け出せば最高値圏再トライへと向かう流れとなる可能性、短期上値目標は16830円程度まで。16690円割れへと反落なら16570円辺りまでが短期下値目安に。

一目均衡表では日足・週足・月足いずれも三役好転。ただし、日足では転換線(16628)を上回る基準線(16721)との差はわずか。中期的には2024年夏以降は上昇チャネルを構成する形で上昇トレンドが継続中。短期的には4月安値(15235)から5月最高値(17089)の38.2%戻し(16381)近辺がサポート候補となって高値保ち合いを形成中。中期上昇チャネルを維持する限り、目先は16000円前半(転換線=16162)への調整も想定可能、最高値更新となれば17500円近辺が意識される可能性も。

国内プラチナ価格・週足一目均衡表 2025年5月26日プラチナ価格は+33円、0.61%高で6日続伸。昨年10月30日(5586)以来、7ヵ月ぶり高値圏での堅調推移。6日続伸は昨年6月以来、11ヵ月ぶり。RSIも90%台を維持し、価格水準も過熱感も高止まり。昨年高値(5877)から今年安値(4532)の61.8%戻し(5363)が目先のサポート候補にもなりそうで、そうなれば次に意識される節目は76.4%戻し(5560)も。

一目均衡表では日足・週足・月足いずれも三役好転。ただし、週足では基準線(4969)と転換線が同水準で重なり、月足では基準線(5169)を転換線(5069)がまだ下回る状態。足下での急騰局面により、中長期的には完全な強気相場とはなり切れていない状態。上値トライ継続よりも、現状水準維持がより重要となる状況。週足の雲の上限(5215)が中期的に重要なサポートラインに。
※参考:金プラチナ国内価格5/26とチャート

2025年5月26日(月)時点の相場
国内金16,733 円 5/26(月) ▲35(0.21%)
国内プラチナ5,406 円 5/26(月) ▲33(0.61%)
NY金3,365.8 ドル 5/23(金) ▲70.8(2.15%)
NYプラチナ1,088.4 ドル 5/23(金) ▲7.7(0.71%)
ドル円142.57 円 5/23(金) ▼1.42(0.99%)

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