金プラチナ短期相場観

攻防13ヵ月、遂にNYプラチナは長期三角保ち合い上抜け!?
更新日:2025年5月27日(火)
今からちょうど1年前、2024年5月20日高値で1105.0ドルまで上昇したNYプラチナ。
長期三角保ち合い上抜けか?と思われた最初のタイミングがこの時。
遡ること5年余り、2020年3月のコロナショック時に562.0ドルの安値をつけたNYプラチナはその後、下値を切り上げ続ける展開が継続。と同時に2021年2月16日につけた高値1348.2ドルを起点に上値も切り下げ続ける展開も継続中。
結果的に昨年5月には長めの上ヒゲを残して長期三角保ち合い上抜けには失敗。
その後も小幅に上限ライン上抜けトライは続いたものの、ことごとく失敗。ただし、三角保ち合いの上限ラインを上方シフトする形に。
そして迎えた今年5月、遂にこの長期三角保ち合い上限ラインを大幅に上抜けた状態で最終週に突入。
現状水準付近維持なら、ほぼ上抜け確定へ。強いて言えば1年前の高値1105ドルを上抜けることができれば1年ぶりの高値更新となり、その確率は一段と高まることにも。
このまま、一方的な上昇トレンド形成へと向かうかどうかにはやや疑問も残るものの、最近複数のレポートで確認された供給不足が続く状況に、大きな変動見通しなどがなければ、少なくとも切り返して三角保ち合い下方ブレイクへと向かうような可能性は極めて低下したとは言えそうです。
横ばい推移傾向の保ち合いへと移行した場合でも、2024年5月高値を更新できれば、次に意識されるのは2023年高値1148.9ドル。
中長期的に新たなトレンド形成へと向かう可能性は高まりそうです。
週明け26日はスプリングデーの祝日でNY市場が休場。時間外のNY金は3350ドル台半ばが高値となって安値では3320ドル台前半まで下落も3340ドル台へと反発。NYプラチナは1100ドル手前が高値となり、1080ドル台半ばへと軟調推移。
ドル円は先週末から+27銭、0.19%の小反発。東京朝には対EU関税延期を受けて142円半ばから143円台まで急騰。一服後は142円20銭台まで軟調推移となり、この日の高値と安値をつけて午後には反発、欧州時間には143円再トライ後に失速、NY時間は142円70銭台で小康状態に。143円半ばの節目割れに伴う短期下値目安142円半ば到達後の小反発となり、下値トライ一服への可能性も。142円半ばが目先の下限となれば144円までのレンジで保ち合い形成へ、下限とならないようなら141円半ばまでを目安に一段安トライへ。144円超へと反発できれば調整局面はいったん終了の可能性も、145円台へと反発局面形成へ。
27日の国内金価格は前日からかわらず横ばい推移。広めの高値保ち合い中央付近に位置し、過熱感も中立状態のまま、ほぼ水平状態の21日移動平均線(16714)にもサポートされたまま膠着状態に。16690円から16740円までの小幅保ち合い上方ブレイクとなれば広めの高値保ち合い上半分へと上方シフト、16830円程度までが短期上値目標。下方ブレイクなら下方シフトへ、短期下値目安は16570円辺りまで。
日足・一目均衡表では小幅上昇の基準線(16726)が最接近。遅行線は次週、月初には急騰する26日前価格にぶつかって跳ね上がるか、潜り込んで急落か、価格急変リスクも。
プラチナ価格は-85円、1.57%安で7日ぶりの反落。RSIは90%台での過熱感MAX状態から80%へとわずかに緩和。4月安値(4532)から5月高値(5406)の23.6%戻し(5200)、9日移動平均線(5201)辺りまでの調整なら行き過ぎ解消へ。5410円超へと切り返すようなら5450円辺りまでの一段高へ。
日足・一目均衡表では転換線(5209)が最寄りのサポート。基準線(5092)を下回るようならトレンド逆転へ。
※参考:金プラチナ国内価格5/27とチャート
- 2025年5月27日(火)時点の相場
-
国内金 : 16,733 円 5/27(火) +-0(0.00%) 国内プラチナ : 5,321 円 5/27(火) ▼85(1.57%) NY金 : 3,365.8 ドル 5/23(金) ▲70.8(2.15%) NYプラチナ : 1,088.4 ドル 5/23(金) ▲7.7(0.71%) ドル円 : 142.84 円 5/26(月) ▲0.27(0.19%)
ユーロ圏景況感指数5月は予想以上に反発も節目100手前で停滞 5/28(水)
攻防13ヵ月、遂にNYプラチナは長期三角保ち合い上抜け!? 5/27(火)
25%に50%、トランプ関税に戦々恐々、金価格は高止まり 5/26(月)
米4月新築住宅販売件数は予想外に急増、新築比率も急拡大 5/24(土)
5月総合PMIはユーロ圏失速、米国は予想外の反発で米欧逆転回避 5/23(金)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン