金プラチナ短期相場観

令和7年7月7日、七夕の国内金価格は17000円超再トライの構え?
更新日:2025年7月7日(月)
トランプ関税猶予期限の7月9日が目前に迫り、若干の緊張感も漂う7月第2週。
既に猛暑で疲弊気味の日本国内から米国へ輸出する際の関税としては、鉄鋼・アルミニウムの50%に自動車25%、その他10%の相互関税。これが相互関税引き上げを指定した書簡でどう変わるのか。その有無を含め、期限ぎりぎりまでの交渉で変化の余地は?関税発動予定の8月1日までの再交渉余地と変動見込みは?
そうこうしている間に国内では参院選も行われ、この関税交渉の行方は国内政局に大きな影響も。
円売りが加速するような事態となれば、国内金価格においては皮肉にも(恵の?)追い風となり、高値圏での保ち合いレンジ内でも上方シフトへ向かいやすくなり、17000円超の高値圏再トライへと向かう確率も高まりそうです。
3連休前の時間外には3350ドル台まで上昇したNY金は連休明け時間外には一時3320ドル割れへと軟調推移。NYプラチナは連休前の1380ドル台から1410ドル台まで上昇後に1400ドル割れへと失速。ドル円は週末の144円半ばを中心に小幅保ち合い推移。
7日の国内金価格は先週末から-25円、0.15%安で5日ぶりの反落。上抜けたばかりの9日移動平均線(16843)の下落基調に引っ張られる形となって失速。16890円近辺がレジスタンスとなる前にこれを突破できれば反発局面再開へ、最高値(17508)から5月末安値(16618)の38.2%戻し(16958)辺りまでの一段高も。その先には21日移動平均線(17017)も意識され、17000円超の高値圏再トライへと向かう流れにも。失速状態が続いて9日線を再度下抜けるようだと厳しい展開にも、16610円が当面の重要サポート。
一目均衡表では基準線(17063)を下回って急降下する転換線(16797)を上抜けて一役は揉み合い状態に。残り二役は好転状態を維持。雲の上限と38.2%戻しラインにサポートされたタイミングでは、同時に遅行線も26日前の価格ラインにサポートされ、勢いにこそ欠けるものの、上昇トレンド特有のパターンを形成してゆるやかな上昇チャネルを維持して高値圏再トライへの可能性も残す形に。
プラチナ価格は+44円、0.63%の反発で7000円の大台を回復。しかし失速感は払拭し切れず、流れとしては上値の重い状態がもう少し続くか、もしくは戻り売りとなってもう一段の調整局面継続へと向かいやすい状況のようにも。それでも7020円の節目上抜けへ、一段高トライへと向かえば高値更新トライ再開へ、7170円程度までが短期上値目標に。下方向へは6960円の節目を割れると調整局面加速の可能性、9日移動平均線(6896)を下抜けて強気相場崩れとなり、6780円辺りまでが短期下値目安に。
一目均衡表では基準線(6203)を大きく上回る転換線(6895)にサポートされる状態が続き、三役好転をキープ。短中期的なサポート候補としては4月安値(4532)から6月高値(7153)の23.6%戻し(6534)。高値更新後の短中期上値目標としては昨年5月高値(5877)から今年4月安値(4532)の200%戻し(7222)へ。
※参考:金プラチナ国内価格7/7とチャート
- 2025年7月7日(月)時点の相場
-
国内金 : 16,863 円 7/7(月) ▼25(0.15%) 国内プラチナ : 7,006 円 7/7(月) ▲44(0.63%) NY金 : 3,342.9 ドル 7/3(木) ▼16.8(0.50%) NYプラチナ : 1,382.1 ドル 7/3(木) ▼51.4(3.59%) ドル円 : 144.53 円 7/4(金) ▼0.40(0.28%)
20年代前半の保合い上抜けでプラチナが目指す20年代後半高値 7/8(火)
令和7年7月7日、七夕の国内金価格は17000円超再トライの構え? 7/7(月)
ネガティブ・サプライズの翌日にポジティブ・サプライズ 7/4(金)
ADP雇用、6月は予想外の減少で雇用統計への警戒感も 7/3(木)
米6月製造業景況感も5月求人件数も予想外の底堅さ 7/2(水)
PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン
PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン