金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

20年代前半の保合い上抜けでプラチナが目指す20年代後半高値

更新日:2025年7月8日(火)

NYプラチナ 月足一目均衡表 2025年7月7日2020年代前半をほぼ三角保ち合い形成に費やしたNYプラチナは、2025年に入って遂にこれを上方ブレイク。
5月に上抜け、6月には急騰、7月に入っても高値更新、その後やや調整の兆しとなってきた様子も。
供給不足を背景に急騰局面を形成してきた流れから、今後この状況、見通しが大きく変わるようなことがなければ、2020年代後半は堅調局面形成フェーズとなる可能性も。
足下の急騰局面ではやや行き過ぎた感もあり、一定の調整局面も必要にはなりそうです。ただ、それを踏まえても足場固めを経て、次のプラチナ需給見通し情報などで引き続き供給不足が意識され、場合によっては不足見通し拡大などが指摘されるようだと一段高トライの局面がいずれまた訪れる可能性も。

そんな状況を踏まえて今後、2020年代後半に予想可能なNYプラチナの高値水準としては、
★2020年3月安値(562.0)から2021年2月高値(1348.2)までの上昇幅(786.2)を、2022年9月安値(796.8)を起点に加算=1583.0ドル。
2021年2月高値(1348.2)から2022年9月安値(796.8)の、
★161.8%戻し=1689.0ドル、
★200.0%戻し=1899.6ドル、
など。

NY金・日足+20日移動平均線 2025年7月7日7日のNY金は連休前からほぼ変わらず、わずかに-0.1ドルの小幅続落。時間外に3350ドル台の高値をつけて失速、ドル高の流れにも連れて軟調推移となり、ロンドン市場では一時3310ドル割れ。3300ドルの大台手前で下げ渋るとNY市場では巻き戻しの展開へ。トランプ大統領が日本や韓国など12ヵ国・地域への関税率通知と書簡送付を発表。これを受けて株安の流れ急伸などリスク回避の流れとなったことで急反発、NY午後には3340ドル台を回復、NY引け後には3350ドルまで上昇。結果的に下へ行って来いとなって3280ドルから3360ドルまでの主要レンジ上限付近で下げ渋る状態に。3360ドル超へと抜け出すうようなら3400ドルの大台回復トライを目指す展開にも。

NYプラチナ・日足+20日移動平均線 2025年7月7日NYプラチナは-8.8ドル、0.64%の続落。週明け時間外に1410ドル台前半まで反発して失速、NY金に連れて軟調推移となった流れでアジア時間に1350ドル台半ばまで下落して一服、ロンドン・NY市場では1370ドル台へと反発して保ち合い、下げ渋る展開に。NY引け後には1380ドル回復トライへ。1340ドルから1440ドルまでの広めのレンジ内半ばからやや下方シフトも下限手前では下げ渋る状態に。1340ドルの下限を維持できなくなるようだと調整局面拡大へ、1280ドル近辺までが短期調整目安に。上限超えへと切り返す展開となれば高値更新で1500ドルの大台トライへも。

USDJPY・日足+20日移動平均線 2025年7月7日ドル円は+151銭、1.04%の反発で6月23日(146.13)以来、2週間ぶりの高値。週末の144円半ばから、週明け東京朝に144円20銭台の安値をつけて反発。午後には144円80銭台へと水準を切り上げ、東京市場終了時から欧州時間序盤にかけて145円の節目ラインとの攻防状態に。これを突破すると145円半ばへ、NY市場ではトランプ大統領が日本などへの関税率を発表、日本へは「8月1日から25%」としたことを受けてドル高円安の流れが加速、NY午後には146円20銭台まで上昇。145円の節目上抜けに伴う短期上値目標146円近辺に到達したことで、上値トライには一服感も。144円半ばが目先の下値サポートとなり、これを維持できない場合には143円近辺までの巻き戻しも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場7/7終値とチャート

8日の国内金価格は+214円、1.27%の反発で6月24日(17152)以来、2週間ぶりの高値。9日移動平均線(16857)にサポートされ、やや抵抗感が強まっていた16890円近辺を突破して急騰。2週間ぶりに21日移動平均線(17029)を上抜け、最高値(17508)から5月末安値(16618)の38.2%戻し(16958)も突き抜けて半値戻し(17063)も達成。上値の重さは残るものの、次の節目となる61.8%戻し(17168)をクリアすると徐々に地合い回復へ、最高値圏再トライに向けた流れへとつながる可能性も。

プラチナ価格は-37円、0.53%の反落で7000円の大台を維持できず。しかし依然として9日移動平均線(6933)にサポートされる強気相場を維持。6960円の節目も維持し、上限を7010円へと切り下げて小幅保ち合い継続。6960円を維持できなくなれば強気相場も崩れて調整局面形成へ、6780円辺りまでが短期下値目安。7010円超へと切り返すことができれば高値更新トライへ、7220円辺りまでが短期上値目標に。
※参考:金プラチナ国内価格7/8とチャート

2025年7月8日(火)時点の相場
国内金17,077 円 7/8(火) ▲214(1.27%)
国内プラチナ6,969 円 7/8(火) ▼37(0.53%)
NY金3,342.8 ドル 7/7(月) ▼0.1(0.00%)
NYプラチナ1,373.3 ドル 7/7(月) ▼8.8(0.64%)
ドル円146.04 円 7/7(月) ▲1.51(1.04%)

7/7(月)のその他主要マーケット指標

NY連銀消費者調査でも、6月にインフレ警戒感は一段と後退 7/9(水)

20年代前半の保合い上抜けでプラチナが目指す20年代後半高値 7/8(火)

令和7年7月7日、七夕の国内金価格は17000円超再トライの構え? 7/7(月)

ネガティブ・サプライズの翌日にポジティブ・サプライズ 7/4(金)

ADP雇用、6月は予想外の減少で雇用統計への警戒感も 7/3(木)


短期相場観~よく読まれた記事一覧

明日の国内金プラチナ相場価格リアルタイム予想

PIVOT指数から見るNY金相場サポート&レジスタンスライン

PIVOT指数から見るNYプラチナ相場サポート&レジスタンスライン


RSS金プラ短期相場観 RSSリーダーで金プラチナ短期相場観を購読


ページの先頭へ