売られ過ぎの円、総選挙後の週明けにはさらにもう一段の円安進行か
更新日:2012年12月15日(土)
世界の注目を集める総選挙直前の金曜日は日経平均もドル円もやや反落、しかしここまで円安の恩恵を受ける日経平均は5週続伸で8ヶ月ぶり9,700円台を回復、ドル円も5週続伸で一時、今年高値の84.17円に迫る83.96円まで上昇しました。過熱感の上昇は続き、オシレータ系指標のRSIを見るとドル円は13日時点で74.1まで上昇、買われ過ぎの70を超えていました。週末には69.7へと下落。しかしドル安の流れも受けるクロス円は上昇が続き、ユーロ円の週末RSIは78.6、豪ドル円は81.3、ニュージーランドドル円では94.8と発火寸前まで過熱。
自民党勝利は既定路線のようですが、どこまで票を伸ばすのかに注目が集まります。いずれにしても
アベノミクス実現なら半年後には株高・円安、という見方も多いなか、これを先取りした今の流れは選挙後に材料出尽くし感から一旦反落、の可能性も高そうです。
しかし、その反落の前に、テクニカル的にはもう一段の上昇があってもよさそうな状態です。ドル円の年初来高値更新、ユーロ円や豪ドル円などもそれぞれ年初来高値更新後に反落、というストーリーも考えられます。
ちなみに今の金の過熱感は、RSIで32.3、で売られ過ぎ、プラチナは51.0で中庸。
NY市場、金は横ばい推移で1,700ドル台を回復できずに週末、1,600ドル台で週末を迎えるのは11月2日以来。週間で0.5%の下落、これで3週続落。下落トレンドが続き、ターゲットは1,650ドル。レジスタンスラインは1,755ドル、その手前に1,720ドル、さらに1,700ドルラインも加わる可能性も。
プラチナはわずかに反発。強気相場が続くプラチナは上昇トレンドを維持し、週間でも0.47%上昇し、2週続伸。当面のレンジは1,580~1,650ドル。11月上旬には一時180ドルまで拡大していた金との価格差は82.5ドルまで縮小。
2012年12月15日(土)時点の相場
国内金:4,733 円 12/14(金)
▼18(
0.38%)
国内プラチナ:4,505 円 12/14(金)
▼35(
0.77%)
NY金:1,697.0 ドル 12/14(金)
▲0.2(
0.01%)
NYプラチナ:1,614.5 ドル 12/14(金)
▲1.7(
0.11%)
ドル円:83.48 円 12/14(金)
▼0.17(
0.20%)
12/14(金)のその他主要マーケット指標
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