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次期FRB副議長候補にフィッシャー前イスラエル中銀総裁
更新日:2013年12月12日(木)
イエレン現FRB副議長の議長就任に伴う副議長ポストの空席に、フィッシャー前イスラエル中銀総裁が最有力候補として挙がっています。
このフィッシャー氏、今年6月まで8年間イスラエル中銀総裁を努め、世界中の主要中央銀行が緩和政策を進めるなか、断固としてハト派フォワードガイダンスの導入を拒んだタカ派であると同時に、世界的な経済危機の影響を最小限に抑えたことが高く評価される人。
もともと、FRB議長候補の1人としても名前が挙がっていた人で、今年8月にはジャクソンホールでのシンポジウムにイエレン副議長と共に司会を務めるなど、FRBとの関係も深い方。
さらにマサチューセッツ工科大学の教授時代には、バーナンキFRB議長やドラギECB総裁が教えを受けたという関係。
そして、「12月にQE3を縮小すべき」とバーナンキ議長に勧めたとのこと。

ハト派のイエレン議長とタカ派のフィッシャー副議長となるFRBは、より中立方向へとも言われますが、テーパリング開始に向けては、財政合意ボルカー・ルールの混乱回避に続く連日のサポート材料出現、という状況です。

NY金・日足チャート 2013/11/13 - 12/11NY市場、金相場は0.31%の小幅反落。前日の大幅上昇からの反動でやや下落すると小幅推移の展開。今朝時点では一時1,250ドル近辺まで下げる場面もあったものの、前日突破したレジスタンスラインの1,250ドルがサポートラインとなって反発。21日移動平均線も1,251ドル台に位置し、この付近で足場が固まれば徐々に上値目標1,300ドル台に向かう流れに。

プラチナ相場も0.25%の小幅反落。やはり抵抗帯となりつつあった1,380ドルラインがいったん下値を支える形に。しかし上方向も1,389ドルに位置する21日移動平均線に上値を押さえられた状態。1ヶ月以上超えられていない21日移動平均線をクリアするとその次は1,400ドルの大台ラインが意識されるところ。目標水準1,430ドルへの道はまだ険しそう。

ドル円は0.4%続落。ややしっかりとした調整となりつつあり、円安方向への勢いもかなり萎えてきた様子も。サポートライン101円70銭台までの間でしばしの揉み合いを形成し、再び上値トライとなれば目標水準105円近辺へ向かう流れへ。101円70銭台の節目を割れると仕切り直し。
※参考:金プラチナ相場とドル円12/11 NY市場終値とチャート

国内、金価格は4日ぶりの0.76%反落。短期上昇トレンド開始へと大きく踏み出した反動による適度な調整。順調な上昇トレンドを描くためには直近高値、前日の4,335円を早めに上抜ける必要。その次には10月末以来となる90日移動平均線超え、その上に4,400円の大台ライン。その先に4,450円付近の目標水準。

プラチナは0.34%の小幅反落。ここから上、4,740-4,840円のレンジは10-11月の高値揉み合い水準。足取りが重くなり易いこの水準を超えると4,850円の上値目標水準へ。
※参考:金プラチナ国内価格12/12とチャート

2013年12月12日(木)時点の相場
国内金:4,302 円 12/12(木) ▼33(0.76%)
国内プラチナ:4,733 円 12/12(木) ▼16(0.34%)
NY金:1,257.2 ドル 12/11(水) ▼3.9(0.31%)
NYプラチナ:1,385.2 ドル 12/11(水) ▼3.5(0.25%)
ドル円:102.42 円 12/11(水) ▼0.42(0.40%)
→12/11(水)のその他主要マーケット指標

←テーパリング開始に現実味 12/13(金)
→米財政合意でテーパリング前倒しへの障害がひとつクリア 12/11(水)
→ボルカー・ルールでの混乱は回避か 12/10(火)
→年末のドル円相場は105円以上の可能性も 12/09(月)

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