金プラチナ短期相場観

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9月NY連銀製造業景況指数は堅調維持も5カ月ぶりの水準へと減速

更新日:2018年9月18日(火)

NY連銀製造業景況指数 2018年9月9月のNY連銀製造業景況指数は19.0。市場予想の23.0を下回り、8月の25.6からも急低下、5カ月ぶりの水準へと減速。ただし、依然として高水準を維持する状態でもあり、NY連銀管轄地区内のビジネス活動は引き続き堅調に推移。

新規受注は4カ月ぶり、出荷は7カ月ぶりの低水準となり、増加ペースはより緩やかに。納期は8月よりも長くなり、在庫も2カ月連続の増加。雇用は8月から小幅に上昇し、労働時間は2カ月連続の増加。
価格は仕入れが2カ月連続で指数は上昇、販売は8月からやや低下もいずれも強めのインフレ基調が続いていることを示す状態。なお、仕入れ価格の見通しは56.1となり、2012年5月(57.8)以来6年4カ月ぶり高水準。

6カ月先の見通しを示す期待指数は8月の34.8から9月は30.3へと小幅に低下。これも依然として楽観見通しを示す状態。ただし、期待指数は今年2月に6年ぶり高水準となる50.5まで上昇後、4月には18.3まで急低下、その後の反発も30ポイント台までにとどまり、9月は5カ月ぶりの低水準。

全体的には良好な状態を示す状況ながら、見通しの楽観度合いが近年のピークからは低下し始めていることで、総合指数のピークアウトも警戒される状況となりつつあります。

NY金・日足チャート 2018/8/13 - 9/1717日のNY金相場は+4.7ドル、0.39%高となって3日ぶりの反発。イタリア・トリア経済・財務相の来年の財政赤字について対GDP比1.6%を超えないようにするとの発言で予算懸念後退となってユーロが買われ、ドル安が進行。NY市場にかけて買われた金は1200ドル付近から1210ドル手前まで上昇。トランプ米大統領がマーケット終了後に対中貿易関税について発表することが伝えられるとドル安一服でやや買い戻し、金も1200ドル台半ばへと反落。NY引け後に発表された対中制裁関税第3弾は24日発動で2000億ドル相当の中国製品に対して税率10%、年明けから25%まで引き上げ見込み。NY金は1200ドル台前半で小康状態。20日移動平均線(1204.6)との揉み合いは続き、1210ドル台を超えると上値目標1250ドル台へ、1190ドル台を下回ると1150ドル付近を下値目標に大幅変動局面形成へ。

NYプラチナ・日足チャート 2018/8/13 - 9/17NYプラチナ相場は+2.3ドル、0.29%の小幅反発。金とともに上昇したNY市場での高値は810ドルに届かず、微妙に上値を切り下げる形となり、大幅上昇の可能性もある上昇局面形成への流れは失速気味。NY引け後には790ドル台半ばまで下げた状態。上昇軌道に入った20日移動平均線(792.0)にサポートされて下げ渋る状態が続くようなら上値トライのチャンス継続も、サポートされなくなるようだと上値トライに向けた流れは今回も失敗に。下値は780ドルが重要なサポートライン。

ドル円・日足チャート 2018/8/14 - 9/17ドル円は20銭のドル安円高となって3日ぶりの反落。祝日で休場となった東京市場の時間帯には112円をはさんでの保ち合い、NY市場では米9月のNY連銀製造業景況指数が予想を下回るとやや軟調な展開となり、トランプ米大統領の対中関税第3弾に関する発表予告で111円70銭台へと下落、今朝の関税発動予定発表を受けて60銭台へと一段安。ただし、事前に予想された範囲内の内容でもあり、リスク回避ムードはそれほど高まらず。水平移動していた20日移動平均線(111.25)がゆるやかに上昇し始めており、これにサポートされる形となればゆるやかなドル高円安基調継続となり、当面の上値目標となる今年高値113円30銭台を目指す展開へ。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場9/17終値とチャート

18日の国内金価格は-26円、0.56%安となって5営業日ぶりの反落。またも米中貿易戦争が懸念材料となっての円高で上値を押さえられた形となり、上値目標4660円台を目指した流れは4640円までにとどまり、少し届かずに巻き戻し。ただし、流れが大きく変わった訳でもなく、ゆるやかに反発方向優勢の流れは継続。あらためて4640円超へ抜け出すことができれば次の上値目標は4680円台辺りまで。下方向には4570円が重要なサポートライン、下抜けると形成逆転で4500円割れを試す展開にも。

プラチナ価格は-48円、1.55%の大幅安となって5日ぶりの反落。短期上値目標3090円近辺にしっかり到達したことと米中貿易摩擦懸念による大幅反落。3100円手前で2度上値を押さえられた形となり、この水準が当面の抵抗線となる可能性も。早期に突破できれば一段高の展開で上値目標は8月急落前の保ち合い水準付近、3140円台辺りまで。9-21日移動平均線(3034-3032)が目先のサポート水準候補。
※参考:金プラチナ国内価格9/18とチャート

2018年9月18日(火)時点の相場
国内金4,614 円 9/18(火) ▼26(0.56%)
国内プラチナ3,051 円 9/18(火) ▼48(1.55%)
NY金1,205.8 ドル 9/17(月) ▲4.7(0.39%)
NYプラチナ800.9 ドル 9/17(月) ▲2.3(0.29%)
ドル円111.84 円 9/17(月) ▼0.23(0.21%)

9/17(月)のその他主要マーケット指標

高水準のNAHB住宅市場指数は11カ月ぶり低水準で横ばい 9/19(水)

9月NY連銀製造業景況指数は堅調維持も5カ月ぶりの水準へと減速 9/18(火)

ミシガン大消費者信頼感指数は2004年以降3番目の高水準へ急反発 9/15(土)

CPIも下振れてドル安も、トルコ中銀大幅利上げでリスクオン 9/14(金)

米8月PPI予想外の急失速でドル安、金は反発基調再開へ 9/13(木)


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