金プラチナ短期相場観

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1年以内に失業の可能性を意識する人、4月に20%超

更新日:2020年5月13日(水)

1年以内に失業の可能性を意識する人、4月に20%超 2020年4月米国の4月雇用統計で失業率は14.7%となり、戦後最悪の結果となりました。米労働省によれば、「就業中での無給状態」との認識の失業者が多数いたとのことで、これらを含めてカウントすると実質の失業率は19.5%とも報じられています。
また、今後の見通しとして、失業率は20%を超えるとの見方もあちこちで聞かれます。
NY連銀の4月消費者調査によれば、1年以内に失業の可能性を意識する人の割合は20.93%。3月の18.54%からさらに増加し、過去最大を更新。かなり実態に近い数値となったようです。

対照的に、自発的に離職を考える人の割合は、3月の20.02%から4月は17.31%へと急低下。こちらは過去最低となっています。
また、失職後3ヵ月で新たな職を見つけられると考える人の割合は、3月の53.00から4月は46.95へと急低下。2014年4月(46.57)以来、6年ぶりの低水準となっています。

米国の労働市場は、暗黒の時代を迎えつつある、と考える人が急増しつつあるようです。

NY金・日足チャート 2020/4/7 - 5/1212日のNY金相場は3日ぶりの反発で+8.8ドル、0.52%高。東京朝の時間帯には1693ドルまで下落も前日安値をわずかに上回る水準にとどまって切り返し、欧州時間には1700ドルを回復し、NY市場では一時1716ドルまで上昇。米国立アレルギー感染症研究所ファウチ所長の「経済活動の時期尚早な再開は新型コロナウイルスの爆発的な感染拡大を再び起こしかねない」との警告発言を受けて米株が軟調推移となり、トランプ米大統領の「マイナス金利」導入すべき発言なども材料視された可能性も。ただし、長期76.4%戻し(1716.4)と20日移動平均線(1715.0)にも上値を押さえられた形となり、NY午後には1700ドル台半ばへと反落。4月高値を起点とする三角保ち合いは続き、方向感は定まりにくい状態にも。下値サポートは1690ドル台に切り上げ、これを割れると大幅調整へと向かう可能性も高まり、当面の下値目安は3月安値から4月高値までの半値戻し(1619.9)近辺まで。上方向に1730ドル超へと抜け出すようなら高値再トライへ、上値目標は1790ドル。

NYプラチナ・日足チャート 2020/4/7 - 5/12NYプラチナは-3.9ドル、0.5%の続落。時間外は金に追随して反発の流れで欧州時間に790ドルまで上昇して戻り売り、NY朝には770ドル台へと急反落、NY引け後には770ドル割れを試す場面も。金と同様に三角保ち合いを形成し、上値を切り下げてきた流れで20日移動平均線(784.1)もピークアウト、その20日線にも上値を押さえられた形にもなり、方向感も下方向優勢へと傾斜の兆し。ただし760ドル台から790ドルまでの直近レンジを抜け出した方向へとトレンドを形成しやすくなり、上方向なら850ドル近辺を目指す流れにも。下方向なら710ドル近辺までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2020/4/8 - 5/12ドル円は50銭のドル安円高、4日ぶりの反落となって0.49%安。前日高値107円70銭台が戻り高値となって戻り売りの流れに。東京午後には107円30銭台まで下げて夕方には60銭台まで反発も、欧州・NY時間にかけては再び軟調推移。米4月のコアCPIが前月比では-0.4%と過去最大の低下となるなど低調となってデフレ懸念も台頭、米株安の流れにも連れて107円10銭台まで下落。200日移動平均(108.24)回復を目標とした上値トライには失敗。107円70銭が目先の抵抗水準となり、下値は20日移動平均線(107.16)から107円ラインがサポート候補にも。あらためて上値再トライへと向かえば108円台半ば辺りまでが上値目標にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場5/12終値とチャート

13日の国内金価格は+7円、0.11%の小幅高で4日続伸。4月24日の過去最高値6516円から5月7日の5月安値6300円までの下落幅の半値戻し(6408)付近まで急反発後、3日連続の小動きで上げ渋り。61.8%戻し(6433)辺りまで水準を切り上げることになれば、徐々に流れも上向きへも。小康状態がさらに続けば反落警戒感も高まる状態にも。下方向への目安となりやすいのは38.2%戻し(6383)辺りまで。

プラチナ価格は-34円、1.17%の大幅続落。21日移動平均線(2893)とこれを下抜け目前の9日移動平均線(2894)をまとめて下抜け。21日線はまだピークアウトしていないため、デッドクロスとは言えない状態も、もう一段水準を切り下げることになればまもなく21日線も下降し始め、価格ラインの上に移動平均線が下から昇順に並ぶパーフェクトオーダーとなって強めの弱気相場入り、にも。2830円の節目を割れると3月安値から4月高値の半値戻し(2704)近辺までが意識される展開にも。
※参考:金プラチナ国内価格5/13とチャート

2020年5月13日(水)時点の相場
国内金6,418 円 5/13(水) ▲7(0.11%)
国内プラチナ2,866 円 5/13(水) ▼34(1.17%)
NY金1,706.8 ドル 5/12(火) ▲8.8(0.52%)
NYプラチナ777.4 ドル 5/12(火) ▼3.9(0.50%)
ドル円107.19 円 5/12(火) ▼0.49(0.46%)

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