金プラチナ短期相場観
非農業部門雇用者数の年間増減数:改訂版
更新日:2014年2月8日(土)
米1月分の雇用統計では、失業率は予想外の低下、労働参加率は足元やや改善も、非農業部門雇用者数(NFP)が2ヶ月連続で予想外の大幅下振れとなり、強弱入り混じる結果もややネガティブな結果に。
NFPの数値については過去分の改定も行われています。改定前の内容と比較すると、直近3年間の年間合計では、
2013年:+218.6万人→+232.2万人
2012年:+219.3万人→+223.6万人
2011年:+210.3万人→+208.3万人
となり、2013年分が大幅に上方修正されています。月間平均にすると+19.4万人。
今回の1月分+11.3万人と12月分+7.5万人を合わせても+18.8万人にとどまり、2013年の月間平均にも届きません。
6ヶ月移動平均で見ると、12月時点で+18.35万人と2013年平均割れ、今回の1月時点で+17.75万人とさらに低下傾向。
寒波の影響などを懸念する向きもあるようですが、一時的には労働市場の回復傾向に鈍化が見られる事実は否定出来ません。
2月分の雇用統計の重要度がさらにアップしそうです。
NY市場、金相場は0.45%上昇し3日続伸。米雇用統計の弱い結果に1,270ドル台まで急騰も瞬間的、1,250ドル台後半へと急落後、徐々に値を戻して1,260ドル台へ。どうも強気にはなりきれない状態が継続。3日連続で1,270ドル前後の上値トライに失敗する形で長めの上ヒゲを残す足型。終値ベースではわずかに上昇傾向ながら「毛抜き天井」っぽい形状を構成し、反落への警戒感も高まる。サポートラインは1,230ドル台。
週間ベースでは+22.8ドル(+1.84%)の反発。
プラチナ相場は0.31%の小反発。1,380ドル台での推移から1,370ドル台へと水準を切り下げる展開。雇用統計のNFP2ヶ月連続下振れは相応のサプライズ、それでも1,370-1,380ドル台の小幅レンジを抜け出せない状態が継続。上抜けで1,400ドルトライ、下抜けなら1,350ドル割れの可能性。
週間では+3.5ドル(+0.25%)と3週ぶりの小幅反発。
ドル円は0.27%続伸。雇用統計発表直前にはポジティブな結果への期待感からか102円40銭台まで急騰、ネガティブな結果を受けて101円40銭台まで1円の急落。その後は再度102円50銭台まで反発する乱高下ぶり。同じように急落、急反発したNYダウの流れに同調したのもここまで、NYダウが急落前の水準を超えて前日比1%超となる水準まで上昇を続けたのとは対照的に、ドル円は102円50銭台からやや難化。100円90銭の足場は固まったものの、103円のレジスタンスへトライするほどの勢いにも欠ける様子。
週間ベースでは+0.32円(+0.32%)と3週間ぶりの小反発。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/7終値とチャート
- 2014年2月8日(土)時点の相場
-
国内金 : 4,301 円 2/7(金) ▲17(0.40%) 国内プラチナ : 4,678 円 2/7(金) ▼7(0.15%) NY金 : 1,262.9 ドル 2/7(金) ▲5.7(0.45%) NYプラチナ : 1,379.2 ドル 2/7(金) ▲4.3(0.31%) ドル円 : 102.37 円 2/7(金) ▲0.27(0.27%)
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