金プラチナ短期相場観

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リスク回避一服、日経平均は「負けない水曜日」継続へ

更新日:2014年2月5日(水)

トルコリラや南アランドなどの新興国通貨安が一服し、政策金利据え置きを好感した豪ドルが大幅上昇したことなども為替市場のリスク回避ムード緩和につながり、重要指標の発表もなかったことで株式市場などもここまでの下げ基調が一服。VIX指数も昨年高値を超える20超に達した昨日からはやや下落。
年初来の主要国10年債金利の推移を見ると、全て10%超の下落で、年明けから一方的に下落しています。12月以降の推移を見ると、年末年始を境に上昇トレンドから下落トレンドへと切り替わっていることが明確です。
昨年、債券から株へと流れた投資マネーが逆流している状態が続きます。

年初来の株・為替、金とプラチナの騰落率推移を見ると、
リスク回避の流れが鮮明となっている割には、金の上昇率は2.1%とかなり控えめ。リスク資産から安全資産への逆流はそれほどでもないように見えます。金の、中期的な上昇圧力は決して高くはないことを示しているのかもしれません。
また、ドル円-3%、NYダウ-6.1%、日経平均は-14%と日経平均の突出した下落が目立ちます。
しかし、大きく売り込まれているこの日経平均、昨年12月18日以降、なぜか負けない水曜日だけは6連勝となっています。

現在のリスク回避局面の流れが、そろそろ反転するかどうかはまだ難しいところですが、とりあえず今朝の段階では、前日のNYダウとドル円の反発を受けて若干の持ち直し、「負けない水曜日」7連勝の可能性だけは、かなり高まっています。

NY市場、金相場は0.69%反落。1月半ば以降1,230-1,260ドル台のレンジ内での保ち合い状態が継続。9日移動平均と90日移動平均との差もわずか13ドル内に縮小し、上下どちらに動き出してもおかしくない状況。週末の雇用統計でサプライズがあるようなら、ポジティブな結果で下へ、ネガティブなら上へ。

NYプラチナ・日足チャート 2014/1/7 - 2/4プラチナ相場は0.95%の反落。下値目標水準1,370ドル近辺到達後の反発もわずかにとどまり、再び目標水準まで反落。下方バイアスがやや強めの状態に変化はなく、現在の水準で揉み合い形成か、改めてもう一段の下落の可能性も。

ドル円・日足チャート 2014/1/8 - 2/4ドル円は3日ぶりに0.67%反発し、101円台半ばへ。安値では目標水準100円70銭近辺まで再度下落すると、リスク回避ムードは一服。10月8日安値から1月2日高値の半値戻しライン100円99銭、一目均衡表の雲の下限、90日移動平均線なども集中する101円割れ付近のサポートは厚く、しばらくはこの近辺を下限に保ち合い推移の様相も。レジスタンスラインは103円。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/4終値とチャート

国内金価格は前日から変わらず。12月後半の揉み合い水準でやや一服の状態も流れは下向き、4,200円程度までの下落余地を抱える状態は継続。

プラチナは0.21%の小幅下落。2011年9月の10日続落に次ぐ9日続落。ドル円が反発するとNYプラチナが反落、とちぐはぐな流れは国内価格の宿命。そろそろ売られ過ぎ圏に突入し、下げ幅も縮小しながら12月前半の揉み合い水準に到達。通常ならサポートされる可能性の高い状態・・・。
※参考:金プラチナ国内価格2/5とチャート

2014年2月5日(水)時点の相場
国内金4,271 円 2/5(水) +-0(0.00%)
国内プラチナ4,664 円 2/5(水) ▼10(0.21%)
NY金1,251.2 ドル 2/4(火) ▼8.7(0.69%)
NYプラチナ1,373.4 ドル 2/4(火) ▼13.2(0.95%)
ドル円101.64 円 2/4(火) ▲0.68(0.67%)

2/4(火)のその他主要マーケット指標

ADP雇用者数と非農業部門雇用者数の年間増減数と月々の誤差 2/6(木)

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イエレン米FRB議長就任の日に米経済失速懸念 2/4(火)

スーパーボウル理論vs1月効果 2/3(月)

新興国通貨不安と言われた2014年1月に最も下落した日経平均 2/1(土)


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