金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

日経平均が3%以上の大幅変動となった日々

更新日:2015年1月7日(水)

昨年から今年にかけて、日経平均が前日比3%以上の大幅変動となったのは全8回。以下、それぞれの状況。
1)2014年1月14日:-489.66円(-3.08%)
→1月10日発表の12月分米雇用統計でNFPが市場予想の+19.7万人を大幅に下回る+7.4万人となった翌営業日。※10日NYダウは-0.05%、13日-1.09%。
2)2014年2月4日:-610.66円(-4.18%)
→2月3日発表の米ISM製造業景況指数が大幅に落ち込んだ翌日。※3日のNYダウは-2.08%。
3)2014年2月18日:+450.13円(+3.13%)
→日銀金融政策決定会合の日。異次元緩和継続、3月期限の貸出支援制度の規模を2倍、1年間延長を決定。
4)2014年3月14日:-488.32円(-3.30%)
→ウクライナ情勢悪化のなか週末にクリミア住民投票を控えた金曜日。※13日のNYダウ-1.41%。
5)2014年4月16日:+420.87円(+3.01%)
→中国の1-3月期GDP上振れ、麻生大臣のGPIF関連発言などが買い材料に。※15日のNYダウは+0.55%
6)2014年10月20日:+578.72円(+3.98%)
→米小売売上高の落ち込みや世界景気減速懸念による株安進行後の反発局面。GPIFの運用比率変更報道なども。※前営業日17日のNYダウは+1.63%。
7)2014年10月31日:+755.56円(+4.83%)
→日銀追加緩和発動の日。※30日のNYダウ+1.3%、31日+1.13%。
8)2015年1月6日:-525.52円(3.02%)
→原油安継続、ギリシャ政局不安など。※前営業日5日のNYダウは-1.86%。

2014年は全体のトレンドを象徴するように、年前半に急落が多く、後半には急騰が多く発生。
大幅変動した日々を前後のトレンド変化を含めて見ると、

1)年明け最初の大幅下落。この後いったん戻すも月末にかけて大きく水準を切り下げる下落トレンドが加速。
2)年初から続いた下落トレンド最終日。この後反発へ。
3)3月上旬まで続く上昇トレンドが加速。
4)ウクライナ情勢不安によるリスク回避の下落トレンド底値圏。揉み合い後反発へ。
5)期待された日銀追加緩和見送り後の急落局面からの大幅反発。揉み合いからやや軟調推移へ。
6)10月安値からの大幅反発で上昇トレンド加速へ。
7)年初来高値を更新し、上昇トレンドはさらに加速。

日経平均が3%以上の大幅変動となった日は、トレンドの加速や反転、流れが変わるような節目となっていました。
今年も昨年同様、年初の大幅変動は下方向への急落となりました。この後のトレンド変化に要注意です。

NY金・日足チャート 2014/12/4 - 1/66日のNY金相場は1.28%高で3日続伸。原油安・株安の流れが継続し、米12月のISM非製造業景況指数が予想を下回ったこともあり、ドル売り加速に伴う買いで一時1,220ドル台を回復。終値ベースでは12月12日の1,222.5ドル以来の水準へ。短期上昇トレンドはもうしばらく継続し、次の目安12月高値1,239ドルを超えると10月高値とも重なる1,250ドル付近のターゲットへと向かう可能性が高まる見通し。

NYプラチナ・日足チャート 2014/12/4 - 1/6プラチナ相場も0.87%の続伸。2カ月以上続く底値圏(と思われる水準)での長期揉み合いが継続し、そのなかでやや水準を切り替えた12月後半以降の1,200-1,220ドルの短期揉み合い水準を上抜けた可能性。終値ベースでは12月12日以来となる1,220ドル台に達したことで短期上昇トレンドの勢いも強まる可能性があり、当面の上値ターゲット水準は1,250ドル台。1,200ドルの大台ラインは非常に重要なサポートライン。

ドル円・日足チャート 2014/12/5 - 1/6ドル円は1.04%の大幅続落。119円40銭のサポートライン付近での揉み合い継続から下抜けたことで円高方向へと加速。米経済指標下振れに伴う株安とともにドル売りが進むと一時118円割れ目前まで下落。目先の下値余地は117円台半ばまで拡大した状態となり、再度118円割れを試す可能性は高いと見る。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場1/6終値とチャート

7日の国内金価格は0.42%上昇。揉み合い傾向のレンジ相場からは抜け切れず、上値もまだ重い状況のなか、反発の上値メドとなっていた4,970円付近に到達。ドル円相場に連動して上昇した2014年の国内金価格、年明けとともにドル円が失速していることで上値はさらに重くなりやすい状況へ。このまま行き過ぎ状態継続なら5,000円の大台手前が抵抗線に。

プラチナ価格は前日比+1円とほぼ変わらず。4,840円から5,010円までの広めのレンジ内で方向感模索中。NYプラチナが上方向に動き出した可能性が高まったことで、ドル円が底堅さを見せるようならレンジ上限との攻防へ。金との価格差逆転は12月22日以来。
※参考:金プラチナ国内価格1/7とチャート

2015年1月7日(水)時点の相場
国内金4,968 円 1/7(水) ▲21(0.42%)
国内プラチナ4,966 円 1/7(水) ▲1(0.02%)
NY金1,219.4 ドル 1/6(火) ▲15.4(1.28%)
NYプラチナ1,221.4 ドル 1/6(火) ▲10.5(0.87%)
ドル円118.38 円 1/6(火) ▼1.25(1.04%)

1/6(火)のその他主要マーケット指標

年初のリスク回避から反転、米雇用回復の継続期待高まる流れだが 1/8(木)

日経平均が3%以上の大幅変動となった日々 1/7(水)

年明け早々2015年10大リスクに振り回されるマーケット 1/6(火)

2015年本格始動の日、ユーロ急落から始まる波乱の幕開けへ 1/5(月)

1年前の不安もよぎる2015年1月のマーケット 1/3(土)


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