金プラチナ短期相場観

金プラチナ短期相場観

ねじれ解消に向けての安倍政権への追い風も市場は慎重姿勢

更新日:2013年6月24日(月)

7月の参院選の前哨戦となる都議選での自公圧勝は、参議院での多数派獲得による「ねじれ解消」を目指す安倍政権にとっての大きな追い風となった様子。
成長戦略の期待はずれや、日銀の金利安定化対応への不満などから、市場の期待を裏切ったことが株安円高の一因ともなってしまっており、支持率もまだ高いとはいえ、70%台から60%へとやや低下傾向。
都議選勝利をきっかけに、長期安定政権確立と成長戦略第2弾への期待感は徐々に高まることになりそうです。

しかし、市場はまだまだ慎重姿勢の様子。
高値スタートの東京株式市場もアジア株の下落に引っ張られるように下げに転じ、為替もドル円が一時先週高値を上抜けて、円安の勢いが加速するかとも思われたものの、98円台前半で上値の重い展開が続きます。
この慎重姿勢の影響で急落後の金やプラチナの反発もやや限定的となっています。

週明けの国内、金価格は9営業日ぶりの反発で2.7%上昇。極端な売られ過ぎからの反発もその勢いは限定的。5月30日の4,786円から6月21日の4,164円まで622円の下落幅に対して38.2%戻しの4,402円、せめて23.6%戻しの4,311円辺りが反発の目安となっても良さそうなところ。しかし、1,300ドル回復に苦戦するNY市場と、円安の勢いがそれほどでもないドル円の現状により、目安には大きく及ばない状況。上方向の節目は4,590円、下方向は4,160円。

プラチナは先週末の3.5%下落を取り戻す3.7%の反発。急落の起点となった6月11日の4,997円から6月21日の4,371円まで626円の下落幅に対する23.6%戻しとなる4,519円を超えたところ。38.2%戻しラインの4,610円はちょうど上方向の節目。ここまで反発できれば、さらに上値余地は拡大。しかし最大4,175円までの下値リスクも抱える現状。
※参考:金プラチナ国内価格6/24とチャート

2013年6月24日(月)時点の相場
国内金4,277 円 6/24(月) ▲113(2.71%)
国内プラチナ4,532 円 6/24(月) ▲161(3.68%)
NY金1,292.0 ドル 6/21(金) ▲5.8(0.45%)
NYプラチナ1,369.5 ドル 6/21(金) ▲5.7(0.42%)
ドル円97.82 円 6/21(金) ▲0.58(0.60%)

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