金プラチナ短期相場観

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回復基調のフィラデルフィア連銀製造業景況指数、2年ぶり高水準

更新日:2024年4月19日(金)

フィラデルフィア連銀製造業景況指数 2024年4月4月のフィラデルフィア連銀製造業景況指数は15.5。市場予想の2.3を大幅に上回り、3ヵ月連続のプラス圏推移。3月からは+12.3の急上昇で2022年4月(16.9)以来、2年ぶりの高水準。過去平均8.9も2年ぶりに上抜け。
構成指数では、新規受注が8ヵ月ぶりの高水準、出荷が1年8ヵ月ぶり高水準となって牽引。期待指数は3月からは低下も2年8ヵ月では2番めの高水準。受注見通しも2年9ヵ月で2番めの高水準など、回復基調持続へ楽観見通しも。
ただし、雇用は3年11ヵ月ぶり低水準とやや低調。仕入価格は4ヵ月ぶり高水準へ急騰、仕入価格見通しも1年10ヵ月ぶり高水準など、インフレ懸念は高止まり。

週初に発表されていたNY連銀製造業景況指数が予想を下回って5ヵ月連続マイナス圏推移となったのとは対照的。
ただ、3月からは上昇して回復基調への可能性を残したことだけは同じ。
仕入価格指数が11ヵ月ぶり高水準、仕入価格見通しも1年2ヵ月ぶり高水準とインフレ関連指標が上昇していることも同様。
また雇用指数も6ヵ月連続マイナス圏推移と低調となったことも同様。

18日のNY金は+9.6ドル、0.4%の反発。前日比上昇も過去最高値を更新しなかったのは4月で初。前日NY引け後に2370ドルの安値をつけて切り返した流れが継続、時間外スタート時点の2370ドル台後半が安値となり、ロンドン序盤には2390ドル台、NY朝には2400ドルの大台を回復して高値では2410ドル手前まで上昇。大台回復による一服感と2410ドルの節目手前での抵抗感もあり、この日ばかりは米長期金利上昇とドル高の流れにも素直に反応、2400ドル割れへと失速すると一時2380ドル台半ばまで急反落。ただしNY午後にかけての反発局面では2400ドルの大台再トライ、NY引け後には2390ドル台に収束。目先、2380ドルから2410ドルまでの高値保ち合い形成の様相となり、上抜けると最高値更新トライ、短期上値目標は2450ドル近辺。下抜けの場合には2350ドル近辺までが短期下値目安に。

NYプラチナは+0.3ドル、0.03%の小幅高で4日ぶりの反発。時間外序盤に前日安値を下回って950ドル割れも、940ドル台半ばで下げ渋ると950ドルを挟んでの小幅保ち合い推移に。ロンドン・NY市場にかけては若干の振れ幅拡大、10日ぶり安値となる944ドルまで下げて切り返すとNY市場では一時960ドル超え、しかしNY引け後には950ドル割れへと軟調気味に。970ドルの節目割れに伴う短期下値目安950ドル近辺到達後の一服状態ながら、短期的な流れは軟調方向へ。3月の今年安値(870.1)から4月の今年高値(1020.5)までの半値戻し(945.3)を達成し、次のサポート候補は61.8%戻し(927.6)近辺。
金との価格差は1443.5ドル、3日連続で過去最大を更新。

ドル円は26銭のドル高円安、0.17%の反発。東京市場では一時154円割れを試す場面もあったものの概ね154円30銭近辺での揉み合い推移、欧州時間には154円50銭台までゆるやかに上昇、NY朝には154円30銭台から154円60銭台まで上昇。米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数が予想以上に好結果となったこともサポート材料となって米10年債利回り上昇とともにドル高の流れが優勢に。NY終盤にかけても164円60銭近辺を維持して高止まり。目先、154円30銭近辺を下値サポートに154円80銭までの小幅レンジで高値保ち合い形成の様相にも。高値更新で上抜けトライに成功すると155円台半ば辺りまでの一段高も。保ち合い崩れとなった場合には153円近辺までの調整も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/18終値とチャート

19日の国内金価格は+58円、0.45%の反発。4月はここまで15営業日のうち11日上昇したなかで最高値更新しなかったのは初めて。反発した4日のなかで直近高値を上抜けられなかったのも初めて。目先、上値トライ一服となったまま12870円から12990円までのレンジで保ち合い形成となる可能性も残しながら、週明けに上抜けるようなら13100円付近までを短期上値目標に一段高トライへ。保ち合い下放れとなれば12800円付近までが短期調整目安に。
週間ベースでは+114円、0.89%高で9週続伸。9週続伸は2021年5月以来、2年11ヵ月ぶり。

国内プラチナ価格は-20円、0.4%安で3日続落。4月8日(4860)以来、10日ぶり安値圏での一段安。5180円の節目割れに伴う短期下値目安5120円近辺に到達後も下げ止まらず、次の節目5120円近辺も下抜けたことで次の下値目安5000円の大台近辺を目指す流れが進行。もう少しの下げ余地。
金との価格差は4日連続で過去最大を更新し、7901円まで拡大。
週間ベースでは-198円、3.78%安で7週ぶりの反落。下落率は今年最大、昨年12月以来4ヵ月ぶりの大幅安。
※参考:金プラチナ国内価格4/19とチャート

2024年4月19日(金)時点の相場
国内金12,936 円 4/19(金) ▲58(0.45%)
国内プラチナ5,035 円 4/19(金) ▼20(0.40%)
NY金2,398.0 ドル 4/18(木) ▲9.6(0.40%)
NYプラチナ954.5 ドル 4/18(木) ▲0.3(0.03%)
ドル円154.64 円 4/18(木) ▲0.26(0.17%)

4/18(木)のその他主要マーケット指標

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