金プラチナ短期相場観

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IFO景況感指数は13カ月ぶり低水準「ドイツ経済は減速」へ

更新日:2018年4月25日(水)

ドイツIFO企業景況感指数 2018年4月ドイツのIFO経済研究所が発表した4月の企業景況感指数は102.1。市場予想を下回り、5カ月連続の低下となって昨年3月(101.3)以来、13カ月ぶり低水準となっています。
なお、2005年以降のデータは従来の2005年=100とした指数から2015年=100とした指数に全面改訂されており、近年の景況感指数のピークは2017年11月の105.2。2000年5月(105.7)以来17年半ぶり高水準となっていました。それ以来、ピークアウトの流れが続き、基準値となる2015年平均「100」にあと2.1ポイントの水準まで低下してきたことになります。

現況指数は105.7となり、3カ月連続の低下で昨年6月以来10カ月ぶりの低水準。データ改訂後の近年のピークは今年1月の108.2で2000年4月(108.2)以来17年9カ月ぶりの高水準となっていました。
向こう半年間の見通しを示す期待指数の4月は98.7。5カ月連続の低下で2016年4月以来、2年ぶりの低水準となっています。近年のピークは昨年11月の103.9で、2010年12月(105.6)以来6年11カ月ぶりの高水準となっていました。これ以降ピークアウトの流れが続き、基準値となる2015年平均「100」を下回ってきました。

なお、製造業、サービス業ともに指標の低下傾向が続き、特に期待指数が大幅に低下、現況指数も低下しているものの依然として高水準を維持している状況。
IFOとしては、年初からの急低下は昨年までの行き過ぎた急騰の巻き戻しとして正常な推移の範囲内との見方をしている模様。
ただし、IFOのコメントとしては「ドイツ経済は減速」していることを明言。

データ改訂後も、「期待指数がピークアウトすると、その後まもなく現況指数もピークアウトし、景況感指数も低下局面へと移行する」パターンは健在で、期待指数の基準値100割れに続いて現況指数と景況感指数も100を割り込む水準まで低下する可能性もありそうです。

NY金・日足チャート 2018/3/20 - 4/2424日のNY金相場は0.68%高となって4日ぶりの反発。3日間で30ドル下落してきた流れは時間外の1320ドル台前半で下げ渋り。4年ぶりの米10年債利回り3%も既定路線でドル高の流れもやや頭打ちとなり、90日移動平均線(1325.2)にもサポートされ、株安の流れが強まったNY市場では1330ドル台を回復。1300ドル割れもありうる下落基調は急失速でいったん切り返した形となり、このまま90日線がサポートとなる可能性もあり、1320ドルから1350ドル台までのレンジ形成へ。あらためて1320ドルを割り込めば1300ドル付近再トライの可能性も。

NYプラチナ・日足チャート 2018/3/20 - 4/24NYプラチナ相場は1.37%の大幅高で4日ぶりの反発。時間外では一時920ドル割れも前日安値を下回らず、NY市場での反発では3日間で下げた20ドル強の半値戻しとなって20日移動平均線(933)の水準を回復。下値トライへの流れは大きく巻き戻され、920ドルを下限に950ドルまでのレンジ形成の様相に。ただし、再び920ドル割れへと反落した場合には、今度は900ドル割れも意識される下落基調となる可能性も。逆に950ドル超へと水準を切り上げることができれば980ドル台を目標水準とする上昇局面形成も。

ドル円・日足チャート 2018/3/21 - 4/24ドル円は0.11%の小幅ドル高円安となって5日続伸。5日続伸は昨年9月以来7カ月ぶり。米10年債利回りが3%台へと上昇したタイミングでは2月9日以来2カ月半ぶり高値となる109円20銭近辺まで上昇。米3月の住宅販売件数や4月の消費者信頼感指数の好結果なども好感された様子。しかし長期金利もいったん失速し、株安基調が強まるとともに108円50銭台まで反落。一服感もありながら3カ月半ぶりに90日移動平均線も上抜けて中期的な流れも好転方向へ。引き続き昨年11月来下落幅の半値戻しとなる109円台半ば辺りまではジリジリと水準を切り上げるような展開にも。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/24終値とチャート

25日の国内金価格は0.44%の続伸。円安基調継続にNY金の底堅さにもサポートされて4940-90円のレンジ上限付近へ。4月初旬まで下落基調にあった90日移動平均線がゆるやかな上昇基調となりつつあり、これにもサポートされる形で短期上昇トレンドの巻き戻しを回避する状態が継続。このままレンジ上限ブレイクへと向うような勢いは感じられない状況ながら、予想に反してそうなれば短期的な勢いを取り戻し、5000円の大台を回復して5060円台辺りまでを目指す展開にも。

プラチナ価格は0.87%の大幅続伸。短期的な反発力は金価格を上回る勢いはあるものの、3490円のレンジ上限ブレイクにはもう少し時間も必要な状況か。抜け出すことができれば流れは大きく変わる可能性もあり、これまでの中期トレンドパターンとなっていた急落後の急反発局面を形成し、昨年12月初旬までの保ち合い水準となる3600円台前半までが当面の上値目標にも。
※参考:金プラチナ国内価格4/25とチャート

2018年4月25日(水)時点の相場
国内金4,983 円 4/25(水) ▲22(0.44%)
国内プラチナ3,480 円 4/25(水) ▲30(0.87%)
NY金1,333.0 ドル 4/24(火) ▲9.0(0.68%)
NYプラチナ935.0 ドル 4/24(火) ▲12.6(1.37%)
ドル円108.85 円 4/24(火) ▲0.12(0.11%)

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