金プラチナ短期相場観

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新規失業保険申請件数4週移動平均で見るボトムアウト警戒感

更新日:2018年4月26日(木)

新規失業保険申請件数・4週移動平均 2018年4月米・新規失業保険申請件数のトレンドを示す4週移動平均では、3月10日までの週に22.28万件となり、1973年3月10日までの週(22.2万件)以来、ちょうど45年ぶり低水準となりました。
しかし、その後は先週発表された4月14日までの週の23.13万件まで、5週連続で増加しています。

労働市場が力強いとされる30万件を下回った2014年以降で、4週移動平均の5週続伸は1回もなく、2017年8月下旬と9月上旬に立て続けに襲った歴史的な超大型ハリケーン「ハービー」と「イルマ」の影響で申請件数が29万件へと跳ね上がった時期でも、4週移動平均での増加は4週連続にとどまりました。

4週移動平均が5週続伸となったのは、2012年11月から12月1日にかけて(5週続伸)以来、5年4カ月ぶりとなっています。
2012年以前での5週続伸は、2011年8-9月、2011年4-5月、2010年7-8月の3回。
それ以前では、申請件数が66.5万件、4週移動平均では65.93万件のピークを記録した2009年3月末までの11週連続の増加。
ピークアウト後では、合計5回の5週続伸で現在最長タイ。

失業率が4.1%まで低下している現状、3月FOMCでの予想では今年末には3.8%、2020年末予想中央値では3.6%までの低下も見込まれていることから、失業保険申請件数も今後さらに減少していくことも想定されそうですが、既に歴史的低水準にもあることから、現在のように下げ渋る局面も多々見られることにもなりそうです。

さしあたり、本日発表される結果で4週移動平均が6週続伸となるようなことがあれば、2009年のピークアウト後では単独最長となります。
そうなれば、ボトムアウト警戒感とともに、今後の見通しにも暗雲が漂い始めるフェーズへと移行し始めたことも意識されそうです。

NY金・日足チャート 2018/3/21 - 4/2525日のNY金相場は0.77%の反落で前日の上げ幅を帳消し。下落局面での戻りを売られた形となり、3月21日(1321.5)以来1カ月ぶりの安値水準に。米10年債利回りが3.0%台での堅調推移となり、ドル高の流れが強まりドルインデックスも3カ月ぶり高値圏へと上昇。NY金は時間外での1330ドル台前半からNY朝の1320ドルまでコンスタントに値を下げる展開。24日の1324ドルを下回ってきたことで、下落基調がもう一段進行しやすい状況に。心理的節目となりうる1320ドルでサポートされなければ1300ドル近辺までが当面の下値目安に。なお、足下ではユーロドルもNY金と同じような推移となって売り圧力が強まる状況にあり、本日のECB理事会後のドラギ総裁会見でハト派的なコメントが聞かれるとユーロ売りが急進する可能性も。相対的なドル高によって金への売り圧力も。

NYプラチナ・日足チャート 2018/3/21 - 4/25NYプラチナ相場は2.39%の大幅反落。22.3ドルの下げ幅は前日の上げ幅12.6ドルの2倍弱、3月1日の-30.3ドル(3.07%)に次いで今年2番めの下落率。水準としては昨年12月15日(889.4)以来、4カ月ぶりの安値水準となり、保ち合いレンジ下限920ドルを大きく下抜け。4月6日安値910.3ドルを下回らず、心理的節目となりうる910ドル割れを回避している現状を維持できれば下げ止まりの可能性、はそれほど高くはないかも。当面の下値目安としては昨年12月安値圏となる880ドル近辺まで。

ドル円・日足チャート 2018/3/22 - 4/25ドル円は0.55%のドル高円安となって6日続伸。6日続伸となるのは2016年10月以来1年半ぶり。3%台を維持して堅調に推移した米10年債利回りに連動する形で109円台前半をジリ高推移、2月6日以来、2カ月半ぶりのドル高円安水準となる109円40銭台まで上昇。昨年11月来下げ幅の50%戻しとなる109円60銭付近にもあり、上昇一服とはなりやすいところもユーロ安主導のドル高にサポートされると心理的節目の110円ラインとの攻防にも。下値は90日移動平均線の108円50銭台までではサポートされやすい状況か。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場4/25終値とチャート

26日の国内金価格は0.12%の小幅安で3日ぶりの反落。4940円台から4990円までのレンジでの保ち合い状態が継続。短期的にはドル高円安とNY金の軟調推移でバランス均衡状態も、そろそろ一服感も。NY金がもう一段下げた場合でも目先はレンジ下限を維持できそうな状況か。ただしこの週末にかけては欧日の金融政策会合や南北首脳会議などのイベントもあり、予想外の影響も警戒されるところ。国内の連休をはさんではFOMCや雇用統計などもあり、GW明けにかけては値動きが大きく飛ぶ可能性も。引き続き保ち合い上方ブレイクなら5060円台、下方ブレイクなら4850円台までが当面の目安水準に。

プラチナ価格も3日ぶりの反落で1.24%の大幅安。NYプラチナの下値警戒感が高まる状況にも円安サポートで保ち合い下限割れを回避。9日移動平均線が21日移動平均線をゴールデンクロスした状態を維持し、反発基調優勢の状態を維持する状況も、NYプラチナの一段安によってデッドクロスに向かえば巻き戻しの流れが加速する可能性。3430円台の保ち合い下限ブレイクなら3270円台まで、3480円の上限ブレイクなら3660円近辺までが当面の目標水準に。
※参考:金プラチナ国内価格4/26とチャート

2018年4月26日(木)時点の相場
国内金4,977 円 4/26(木) ▼6(0.12%)
国内プラチナ3,437 円 4/26(木) ▼43(1.24%)
NY金1,322.8 ドル 4/25(水) ▼10.2(0.77%)
NYプラチナ912.7 ドル 4/25(水) ▼22.3(2.39%)
ドル円109.45 円 4/25(水) ▲0.60(0.55%)

4/25(水)のその他主要マーケット指標

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新規失業保険申請件数4週移動平均で見るボトムアウト警戒感 4/26(木)

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