金プラチナ短期相場観

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ドイツIFO景況感、3月は予想を上回って全業種に回復の兆しも

更新日:2024年3月23日(土)

ドイツIFO景況感指数・業種別 2024年3月リセッション入りも不可避の状況となり、ユーロ圏経済低迷を主導するドイツのIFO景況感指数は3月に予想外?の上振れ。
IFO景況感指数は87.8。市場予想の86.0を上回り、前月から+2.1の続伸で2023年6月(88.7)以来、9ヵ月ぶりの高水準。
現況指数は88.1。3年半ぶり低水準となった1-2月からは+1.2ポイントの上昇で3ヵ月ぶりの高水準。
期待指数は87.5。前月から+3.1の続伸で10ヵ月ぶりの高水準。
現況も期待も上昇するのは4ヵ月ぶり。期待と現況との差は-0.6となって2年8ヵ月ぶりの水準まで縮小。期待が現況を上回る状態となれば、期待先行での回復基調加速、拡大期を形成した過去の好調期再来にも。
ただ、景況感指数としては4ヵ月連続の前年割れ、3ヵ月連続-5ポイント前後の大幅マイナスでの推移、と低調。

業種別では、
サービス業:0.3=1年2ヵ月ぶり低水準の1月から続伸で8ヵ月ぶり高水準。8ヵ月ぶりのプラス圏回復。前月比+4.3は1年ぶりの急騰。悲観的な見通しが減少し、現況も改善、運輸・ロジスティクス、ホスピタリティなどの業況が良好。
製造業:-10.0=前月から+7.1の急反発、3年ぶりの大幅上昇で9ヵ月ぶりの高水準。11ヵ月連続マイナス圏推移。現況が改善し、期待は急回復も、楽観的には程遠い状況。受注残は引き続き縮小。
貿易:-22.9=前月から+7.9、4ヵ月ぶりの反発で、2年9ヵ月ぶりの大幅上昇、4ヵ月ぶりの高水準、25ヵ月連続マイナス圏推移。
卸売:-27.6=前月から+6.1、4ヵ月ぶりの反発で4ヵ月ぶりの高水準、25ヵ月連続マイナス圏推移。
建設業:-33.5=前月から+1.9の続伸、1年2ヵ月ぶりの大幅上昇でで4ヵ月ぶりの高水準、25ヵ月連続マイナス圏推移。
全業種回復(前月から上昇)は1年ぶり。
とりわけPMIの3月速報で再び軟化が懸念された製造業が、IFOでは低水準ながらも回復方向への兆しとなったことは光明か。

NY金・日足チャート 2024/2/16 - 3/2222日のNY金は-24.7ドル、1.13%の大幅安で3日ぶりの反落。下げ幅としては今年の絶対値平均12.0ドルの2倍超、今年3番めの急落となって前日の上げ幅を帳消し。FOMC後の急騰で最高値(2225.3)更新後に上ヒゲを残して急失速となった前日の流れを受けて巻き戻しの流れがこの日も継続。時間外序盤の2190ドル手前が高値となり、アジア時間に2170ドル台、ロンドン序盤には2170ドル割れ。ECBの早期利下げ観測なども背景にユーロドルの軟調推移主導のドル安基調が巻き戻されたNY朝には2180ドル台へと反発も、一時的にとどまってNY午後には2170ドル割れへと戻り売り。安値では2160ドル割れを試す場面もありながら、高値保ち合い下限となる2150ドル台ではサポートされた格好。
目先はここから2190ドルまでのレンジで保ち合い形成の様相に。2150ドル台を維持できないようなら2120ドル近辺までの下値切り下げへ、上限突破となれば最高値更新トライで2230ドル近辺までが短期上値目標に。
週間ベースでは-1.5ドル、0.07%の小幅続落。最高値更新週は上ヒゲ十字線。

NYプラチナ・日足チャート 2024/2/16 - 3/22NYプラチナは-14.6ドル、1.6%の反落で3月5日(887.2)以来、半月ぶりの安値。上ヒゲ陽線となった前日NY市場以降の戻り売り局面が継続。時間外序盤の910ドル台前半が高値となり、アジア時間のうちに900ドル台前半へ、ロンドン序盤にはユーロドルの反発局面にも連れる格好となって910ドル台へと反発も、NY市場にかけての戻り売りで900ドルの大台割れ。ただし20日安値(891.5)は下回らず、890ドル台では下げ渋り。
890ドル台から910ドル台までの小幅保ち合いを形成して次週、3月最終週へ。下限を維持できなくなれば880ドル前後までの下値切り下げも。上限突破なら940ドル近辺までを短期目標に反発トライへ。
週間ベースでは-45.1ドル、4.78%の大幅安で3週ぶりの反落。10週ぶりで今年2番めの急落。ゆるやかに下降する52週移動平均線(952.4)が抵抗線に。

ドル円・日足チャート 2024/2/19 - 3/22ドル円は20銭のドル安円高、0.13%安となって9日ぶりの反落。8日続伸後の堅調推移は東京午前まで。151円半ばから、前日高値を超えて151円80銭台へ。2日前の高値も上回って今年高値を更新、昨年11月13日(151.91)以来4ヵ月ぶり高値をつけながら、151円90銭台の2022-3年高値更新トライには失敗。この水準の抵抗感の強さをあらためて確認、突破に向けてはそれなりの材料と勢いが必要か。午後から欧州時間にかけては151円半ばでの揉み合いとなり、NY朝にかけてはやや売り圧力も強まって151円ちょうど付近まで下落も、下げ渋ってNY午後には151円40銭近辺へ。
短期トレンドとしてはドル高円安優勢の流れを維持して月末へ。サプライズ的な指標結果などをきっかけに2022-3年高値更新に成功したなら、短期上値目標152円台後半トライへ。151円が目先のサポート候補、150円台もサポート帯となる可能性も。
週間ベースでは+2.35円、1.58%の続伸。9週ぶりで今年3番めの大幅高。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/22終値とチャート

2024年3月23日(土)時点の相場
国内金11,638 円 3/22(金) ▼5(0.04%)
国内プラチナ4,789 円 3/22(金) ▲23(0.48%)
NY金2,160.0 ドル 3/22(金) ▼24.7(1.13%)
NYプラチナ898.4 ドル 3/22(金) ▼14.6(1.60%)
ドル円151.42 円 3/22(金) ▼0.20(0.13%)

3/22(金)のその他主要マーケット指標

上昇チャネル継続の国内金、プラチナは三角保合い延長戦 3/25(月)

ドイツIFO景況感、3月は予想を上回って全業種に回復の兆しも 3/23(土)

堅調続く米製造業PMIは1年9ヵ月ぶり高水準 3/22(金)

年内利下げ見通し3回維持、3月FOMC後にNY金は急騰 3/21(木)

米住宅市場は堅調推移、インフレ高止まりを下支え 3/20(水)


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