金プラチナ短期相場観

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NY連銀消費者調査、2月インフレ期待は下げ渋り

更新日:2024年3月12日(火)

NY連銀消費者調査・インフレ期待 2024年2月NY連銀消費者調査で2月のインフレ期待は1年先が3.04%。
3年1ヵ月ぶり低水準となった1月(3.00)からは小幅に上昇し、3ヵ月ぶりの高水準。3年2ヵ月では3番めの低水準。
長期平均3.38%を下回る状態は4ヵ月連続も、2017年から2019年までの平均2.73%には届かず。
ミシガン大の1年先インフレ期待が3年1ヵ月ぶり低水準となった1月の2.9%から2月は3.0%へと反発したのにも同調する格好にもなり、下げ渋り。

3年先は2.71%となり、過去最低となった1月の2.35%から反発、3ヵ月ぶりの高水準。
長期平均2.97%を3ヵ月連続で下回り、2017年から2019年平均2.78%も2ヵ月連続で下回る状態。
インフレ不確実性指数は3.27%となり、2年10ヵ月ぶりの低水準。
商品価格の変動予想では、ガソリン価格が4.31%となって1月からは上昇。家賃は3年2ヵ月ぶりの低水準となったものの6.13%と依然、高水準。

失業の可能性を意識する人の割合は14.45%となり、2年10ヵ月ぶりの高水準。
失職後3ヵ月で新たな職を見つけられると考える人の割合は52.53%。過去平均54.80を下抜けて急低下、これも2年10ヵ月ぶりの低水準。
ただし、1年後の失業率が現在よりも高くなると考える人の割合は36.14%となり、2年ぶりの低水準。
労働市場はこの先、悪化するとの見方は減少も、目先の不安を抱える人は増加しているようです。

NY金・日足チャート 2024/2/5 - 3/1111日のNY金は+3.1ドル、0.14%高で8日続伸。終値ベースでは7日連続で過去最高値を更新。8日続伸は2020年8月以来、3年7ヵ月ぶり。先週末の2180ドル台半ばから週明け時間外序盤に2190ドル台半ばまで上昇したのがこの日の高値。週末につけた過去最高値(2203.0)再トライへと向かう勢いはなく、失速後2190ドルを割れると2180ドル台後半を中心に小幅揉み合い推移。NY朝につけた安値でも2180ドルを維持し、NY市場での高値は2190ドル近辺まで。この日の変動値幅は14.6ドル、今年の平均24.2ドルの6割で今年7番めの小動き。最高値圏で前日の上ヒゲを超えられずに小さな十字線を形成し、上値トライ一服からの調整局面入りか、あるいは一段高か、まずはCPIの結果次第に。値幅的には2月安値(1996.4)から3月高値(2203.0)の23.6%戻し(2154.2)辺りまでが当面の調整目安に。

NYプラチナ・日足チャート 2024/2/5 - 3/11NYプラチナは+25.7ドル、2.81%の反発で1月9日(943.5)以来、2ヵ月ぶりの高値。週明け時間外スタート時点の910ドル台後半が安値となり、序盤は920ドル台回復をかけた攻防状態に。これを突破するとロンドン・NY朝にかけては930ドル台へ、NY午後には940ドル台へと一段高。高値では940ドル台半ばまで上昇し、NY引け後も940ドル台を維持。90日移動平均線(922.7)と920ドル台の節目を上抜け、2ヵ月ぶりに200日移動平均線(931.4)も上抜けて短期上値目標、1月末高値圏940ドル台に到達。目先は一服感、サポート候補は90-200日線(920-30)近辺。910ドルの節目を割り込むようだと巻き戻しの展開となって890ドル近辺までが下値目安に。

ドル円・日足チャート 2024/2/6 - 3/11ドル円は12銭のドル安円高、0.08%安で5日続落。2月1日(146.42)以来、1ヵ月半ぶりの安値。5日続落は今年最長、昨年7月以来8ヵ月ぶり。147円近辺からスタートした週明け東京市場朝は147円10銭台で上値を押さえられて軟調推移、大幅下落の日経平均にも同調する格好となって146円50銭台まで下落。午後にかけては反発も147円ラインとの攻防状態となり、東京市場終了後には再び軟調推移、欧州時間に146円50銭をわずかに下回ったのが安値となり、前日安値付近で切り返してNY市場にかけては再反発。東京朝の高値をわずかに上回ってのこの日の高値も147円10銭台まで。NY午後には146円70銭台から147円近辺までのレンジで保ち合い、徐々に動意縮小。下値トライ一服感も、CPI後の下値警戒水準としては12月安値(140.26)から2月高値(150.88)の50%戻し(145.57)近辺も。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/11終値とチャート

12日の国内金価格は+6円、0.05%の続伸。2日連続、今年6回めの過去最高値更新。RSIは95.0%の高止まりで過熱感MAX状態からの反落警戒感を抱えながら、11250円台の節目上抜けに伴う短期上値目標11300円近辺までを目指す流れが続き、もう少しの上昇余地も。反落となって11230円の節目を割れるともう一段の調整へ、11170円近辺までが短期下値目安に。

プラチナ価格は+79円、1.68%の反発で1月9日(4783)以来、2ヵ月ぶりの高値。90日移動平均線(4703)を再び上抜け、4720円の節目も突破して一段高、2月高値と1月末高値4757円も上抜けて短期上値目標4760円にも到達。中期三角保合い中間ライン付近での攻防から抜け出して上限ライン付近に到達した格好となり、短期的には一服感も、短中期的にはもう一段水準を切り上げることができれば、中期三角保合い上放れとなって短中期的なトレンドに変化も。そうなればいずれ、4900円台回復トライとなるような場面も。
※参考:金プラチナ国内価格3/12とチャート

2024年3月12日(火)時点の相場
国内金11,277 円 3/12(火) ▲6(0.05%)
国内プラチナ4,773 円 3/12(火) ▲79(1.68%)
NY金2,188.6 ドル 3/11(月) ▲3.1(0.14%)
NYプラチナ940.5 ドル 3/11(月) ▲25.7(2.81%)
ドル円146.94 円 3/11(月) ▼0.12(0.08%)

3/11(月)のその他主要マーケット指標

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