金プラチナ短期相場観

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FOMC直前、市場予想は3月で利上げ打ち止め、6月から利下げへ

更新日:2023年3月21日(火)

CMEフェドウォッチ 2023年末までのFF金利見通し 2023/3/203月FOMC直前、CMEフェドウオッチで見るFF金利の市場予想では、今回0.25%利上げはほぼ確実。70%以上がこれを予想し、据え置き予想は20%台にとどまる状況に。
そして、利上げはこれで打ち止め、6月からは利下げへ、との予想がメインに。
5月のFF金利4.875%で据え置き予想は50%強、5.125%への追加利上げ予想の30%台を上回る状態。
予想の中央値で見る限り、3月に0.25%利上げで4.875%とし、これがターミナルレートとなって5月も据え置き。
6月には0.25%利下げで4.625%へ。その後も0.25%づつ2回の利下げで年内合計0.75%の利下げとなって2023年末FF金利、市場予想の中央値は4.125%。
12月FOMCでの23年末予想中央値の5.125%を1%も下回る水準。

市場予想自体も二転三転し、2週間程前の3月7日時点での予想は6月の5.625%まで利上げして年末まで据え置き。
この激動の2週間でFF金利の市場予想も激変。
なお、2024年末予想では追加合計1.25%の利下げでFF金利は2.875%へ。
12月FOMCでの24年末予想中央値は4.125%。市場予想はこれを1.25%下回る水準に。

予想自体にまだバラツキが大きく、今後も大きく変化することも想定されそうですが、FOMCメンバにとっては今回の予想も非常に難しく、バラツキも大きくなってしまいそうです。
今回のドットチャートについては、いつにも増して信頼性には?マーク、という状況かもしれません。

NY金・日足チャート 2023/2/13 - 3/2020日のNY金は+9.3ドル、0.47%の続伸。昨年4月18日(1986.4)以来、11ヵ月ぶり高値水準での一段高。アジア時間序盤に1980ドル台から1970ドル台前半まで下げて押し目買い、リスク回避の流れで急騰した先週末の流れ再開となって2000ドルの大台を超えると高値では2014.9ドルまで上昇。昨年3月10日(2015.1)以来、1年ぶりの高値をつけて上値トライ一服。3.3%近辺まで低下した米10年債利回りの急反発を受けてロンドン・NY市場にかけて巻き戻し、NY午前には1980ドル割れ。ただし1970ドルの安値をつけて切り返すとNY午後には1980ドル台を回復。高値圏で上ヒゲ陰線を形成し、上値トライ一服状態でFOMC待ちへ。数時間ながらも1年ぶりの2000ドル台を試して抵抗感を払拭しながらも、大台超えでの売り圧力の強さも確認。サポート候補は2月末安値からこの日の高値の23.6%戻し(1966.7)、38.2%戻し(1936.9)など。

NYプラチナ・日足チャート 2023/2/13 - 3/20NYプラチナは+18.2ドル、1.86%高で3日続伸。3月14日(997.3)以来、1週間ぶりの高値。アジア時間には980ドル台から970ドル近辺へと軟調推移、週末安値手前で下げ渋るとロンドン市場にかけて急反発。1000ドルの大台を回復すると週末高値を超えて1008.2ドルまで上昇も、大台超えの滞空時間は1時間にも満たずに失速、ただし下値も980ドル付近で切り返すとNY午後には990ドル台半ばで推移。970ドルから1010ドルまでの保ち合いレンジを維持して上方ブレイク再トライのチャンスをうかがう展開にも。1月高値(1117.0)から2月安値(903.9)の半値戻し(1010.5)をブレイクできれば、短期上値目標は61.8%戻し(1035.6)近辺。

ドル円・日足チャート 2023/2/14 - 3/20ドル円は47銭のドル安円高、0.36%の続落で2月7日(131.10)以来、1ヵ月半ぶりの安値。スイス金融大手UBSによるクレディ・スイスの買収発表を好感する形で週明け東京市場ではリスク回避の巻き戻し、131円80銭近辺から132円60銭台まで反発。しかし、これが高値となって戻り売りの展開となり東京午後には132円近辺、東京市場終了後に132円を割れると一段安。米10年債利回り急低下にも連れて欧州時間序盤にかけて131円を割れると安値では130円50銭台まで下落。ただしNY市場にかけては米10年債利回りの急反発とともに131円台を回復、NY午後には131円80銭台まで上昇。リスク回避ムードと利上げペース減速への思惑から上値の重い状態のままFOMC待ちへ。1月安値(127.21)から3月高値(137.91)までの61.8%戻し(131.30)を達成し、いったん底打ちにも都合の良い水準だが。もう一段の下値警戒水準としては76.4%戻し(129.74)近辺、反発方向へは38.2%戻し(133.82)近辺が当面の抵抗水準に。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場3/20終値とチャート

2023年3月21日(火)時点の相場
国内金9,183 円 3/20(月) ▲188(2.09%)
国内プラチナ4,492 円 3/20(月) ▼35(0.77%)
NY金1,982.8 ドル 3/20(月) ▲9.3(0.47%)
NYプラチナ996.8 ドル 3/20(月) ▲18.2(1.86%)
ドル円131.34 円 3/20(月) ▼0.47(0.36%)

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