金プラチナ短期相場観

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米貿易収支、2023年は貿易赤字大幅縮小、輸入も減少

更新日:2024年2月8日(木)

米貿易収支 2023年米12月の貿易収支は-622.0億ドル。赤字幅は市場予想の-620億ドルを少し上回り、11月の-618.8億ドルからも0.5%の小幅拡大、2ヵ月ぶりの高水準。
輸出は11月からは1.5%の小幅増で2582.48億ドル、輸入は1.3%増で3204.49億ドル。いずれも2ヵ月ぶりの高水準。
ただし前年比では輸出が3.2%増で4ヵ月連続の前年比プラスで3月(+4.8%)以来、9ヵ月ぶりの急増。
一方、輸入は前年比0.4%減。3月から10ヵ月連続の前年割れ。

2023年通年では、貿易赤字幅が過去最大となった2022年から-18.7%の大幅縮小。縮小率としては世界金融危機となった2009年(-44.6%)以来、14年ぶりの大幅縮小。
輸出は前年比+1.2%(2022年は+17.6%)と3年連続プラス圏を維持して過去最大を更新。
しかし輸入は3.6%減。過去最大となった2022年の+16.5%から急減でコロナショックの2020年(-9.4%)以来、3年ぶりの減少。

多くの国で景気減速理由の一つとして「外需低迷」が挙げられた2023年、世界的需要減のうちの、かなりの部分を米国が占めていたかもしれません。

NY金・日足チャート 2024/1/3 - 2/77日のNY金は+0.3ドル、0.01%の小幅続伸。ほぼ横ばい推移となったこの日は2050ドル付近から2060ドル台まで、上に行って来い。2050ドルを挟んでの小幅揉み合い推移となった時間外につけた安値は2040ドル台半ば、NY市場では一時米10年債利回りが低下し、ドル安となった場面で2060ドル台へと小幅に急騰。しかしNY午後には巻き戻しの展開となって2050ドル近辺へ。この日の変動値幅は前日の16.5ドルを下回る14.9ドル、今年の平均24.9ドルの6割弱で今年3番めの小動き、上ヒゲ十字線となって動意縮小。2040ドルから2070ドル台までのレンジを維持して様子見状態継続の様相に。いずれ上限突破なら今年高値圏2090ドル近辺トライへ、下限割れなら2010ドル台へと下値切り下げへ。

NYプラチナ・日足チャート 2024/1/3 - 2/7NYプラチナは-24.1ドル、2.65%の大幅安で3日ぶりの反落。11月13日(863.6)以来、3ヵ月ぶりの安値。アジア時間には小幅に上昇も前日高値915ドル付近まで、これが高値となって戻り売り。右肩下がりの20日移動平均線(912.5)にも上値を押さえられ、910ドルを割れるとロンドン・NY朝には900ドルの大台ラインとの攻防へ、下値サポートでもあった大台を割れると一段安、NY午後には890ドルを割り込んで安値では880ドル台半ばまで下落。NY引け後には890ドル近辺へと反発も、大台割れで軟調局面加速へと向かいやすい状況に。安値で1月安値(883.2)を下回るとダブルボトムの可能性も解消され、もう一段の下値トライへ、900ドルの節目割れに伴う短期下値目安は11月安値(843.1)近辺。
金との価格差は1164.8ドルとなって2ヵ月ぶりに過去最大を更新。

ドル円・日足チャート 2024/1/4 - 2/7ドル円は25銭のドル高円安、0.17%の反発。東京市場では147円70銭台から148円近辺までのレンジで保ち合い推移、欧州時間からNY朝にかけて148円20銭台まで上値を切り上げてこの日の高値。NY市場では米10年債利回り低下に連れて一時147円60銭台までの急反落も、午後には148円台へと下値を切り上げて小幅揉み合い推移。先週末の急騰後に上値トライ一服となりつつあり、146円40銭から148円70銭までを目先の主要レンジに保ち合い気味の展開に。右肩上がりの20日移動平均線(147.45)にサポートされる状態が続くようなら上値再トライのチャンスをうかがう展開にも。148円70銭超へと抜け出すことができれば一段高トライへ、短期上値目標は150円台後半。
※参考:金プラチナ相場とドル円 NY市場2/7終値とチャート

8日の国内金価格は+19円、0.18%の続伸。ゆるやかな上昇軌道が続く9日移動平均線(10579)にサポートされて強気相場を維持しながらも、失速状態も否めず。10580円から10640円台までの高値保ち合いレンジ半ばに位置し、短期的な方向感は徐々に中立方向へも。それでも10650円超へと今年高値更新なら一段高へ、短期上値目標は10680円台。10580円割れへと反落なら調整へ、12月安値から2月高値(10642)の23.6%戻し(10518)近辺までが短期下値目安に。

プラチナ価格は-85円、1.82%安となって3日ぶりの反落。今年安値を更新して12月8日(4552)以来、2ヵ月ぶりの安値。中期三角保合い中間ライン4700円近辺はおろか、垂れ気味の90日移動平均線(4695)、9日移動平均線(4680)にも届かず失速、下落基調の21日移動平均線(4656)を再び下抜けて急降下。4640円の節目割れに伴う短期下値目安は11月安値(4521)近辺まで。と同時に中期三角保合い崩れを試す展開へ。
※参考:金プラチナ国内価格2/8とチャート

2024年2月8日(木)時点の相場
国内金10,615 円 2/8(木) ▲19(0.18%)
国内プラチナ4,584 円 2/8(木) ▼85(1.82%)
NY金2,051.7 ドル 2/7(水) ▲0.3(0.01%)
NYプラチナ886.9 ドル 2/7(水) ▼24.1(2.65%)
ドル円148.18 円 2/7(水) ▲0.25(0.17%)

2/7(水)のその他主要マーケット指標

日銀・FRB高官発言と米労働指標の好結果でドル円一段高 2/9(金)

米貿易収支、2023年は貿易赤字大幅縮小、輸入も減少 2/8(木)

世界の金需要-2023年第4四半期 2/7(水)

ドイツ12月貿易黒字は近年最大、輸出入はともに急減 2/6(火)

雇用統計でドル高円安、NY金下げ渋りで国内金も高値再トライ 2/5(月)


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